「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。

今回はバイオベンチャー「ユーグレナ」で働く先輩社会人にインタビュー。

海外事業部海外営業課、兼商品企画部食品（サプリ・その他）企画チームで働く吉永哲さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました！

――吉永さんは、どんな学生時代を過ごしていたんですか

大学では法学部で環境法を勉強し、法律を通して環境問題にどうアプローチできるのかということを学んでいました。また、1年間休学し、アメリカのモンタナ州に留学して、その間にアメリカ国内はもちろん、エクアドルやガラパゴス諸島など、いろんな場所へ旅行もしました。

※ガラパゴス諸島に旅行した時の写真 

――学生時代、一番頑張ったことは何でしょう？

印象に残っているのは留学生活ですね。僕は英語がそんなに堪能ではない状態で留学したので、最初は初歩的なコミュニケーションも難しい状況でした。そんな状況を変えようと、逆に英語しか使えない環境に身を置こうと思い、自分以外は現地学生のみの社交団体に所属しました。

自分を上手く表現できないせいでフラストレーションが溜まることもありましたが、言葉の壁を感じながらもメンバーと交流をし続けたおかげで自分の殻を破れたと思います。

最終的には留学初期と比較しても円滑なコミュニケーションが取れるようになり、自分への自信につながりました。 

※留学先の大学の裏にある山からの景色（ふもとに見えるのがキャンパスです）

――仕事で役立っている学生時代の経験はありますか？

 現在、「海外営業課」という部署に所属しているのですが、まさに海外のお客さまに営業を行う仕事をしていて、やはり留学中に勉強した語学力やコミュニケーション能力は活きていると思います。

むしろ、留学経験がなければこの部署に配属されることもなかったかもしれません。

 ――何か、就活前にやっておいたほうがいいことがあれば教えてください。

私自身、就活中は自分の強みをどう出そうかと焦った時期がありました。しかし、自分の強みというものは日々の経験や体験のなかから自然に出てくるものだと思うようになりました。

そういう意味では、色々なものを見て、色々なものに触れることが大切だと思いますので、時間のあるうちに遠くへ旅行をするなど、何か今しかできないような行動を起こしてみることをお勧めします。

――ユーグレナという会社を選んだ理由を教えてください。

環境問題への課題意識を持っていたので、絶対条件として「就職先は環境に良いことをしている会社を選ぼう」という軸が自分の中にありました。また、留学中に食事で悩んだ経験もあったので、「食は人に喜び与えるものだ」という実感を強く持っていたことも影響しています。

ユーグレナという素材は食品にもなるし、環境問題の解決にも寄与するため、まさに自分の軸にピッタリだと思って就職を決めました。

――今のお仕事の内容を教えてください。

現在は海外営業課を主務に、商品企画部も兼務しています。

海外営業課では東南アジアエリアを担当し、ユーグレナ社で取り扱っているユーグレナ原料、クロレラ原料や、それらの原料を使った製品を海外向けに輸出・販売しています。

商品企画部では、ドラッグストア向けの製品を主に手掛けています。市場の分析を行い、顧客のインサイトをくみ取ったうえで、より体感頂ける処方設計や、パッケージデザインを検討する企画業務を行っております。

――このお仕事ならではの特徴的な作業はどんなものがありますか？

ユーグレナは新しい素材であるため、国によっては「そもそも輸出ができるのか」というところから検討しなければならない場合もあります。そのあたりの調整は、やはりユーグレナという新素材を扱う会社ならではの仕事だと思います。

――実はあまり知られていない仕事の「秘密」があれば教えてください。

※同期と石垣研修に行った際の写真。竹富島でグループ会社の竹富エビ養殖場を見学しました。

商品を企画して販売をするには、パッケージデザイン会社様、製品資材発注部門、資材製造現場、 製品製造現場、販売部門などの多くの方が携わっていて、密な連携が必要だということです。様々な方の仕事が合わさって、実際に製品は販売されているということですね。

これは秘密という訳ではないかもしれませんが、実際に体感するまで、わかっているようでわかっていないことでした。

※竹富島でのオフショットです。

――今の仕事のやりがいを、どういうときに感じますか？

※石垣島出張へ行った際のオフショットです。

海外営業課で言えば、そもそも「ユーグレナって何？」というところから営業が始まるので、海外のまだ何も知らない人たちに「ユーグレナってこんなにすごいんです！」と伝えられるのはとてもやりがいを感じます。

商品企画部では、あともう少しで自分が携わった製品の本製造が始まるのですが、長い時間かけてようやくカタチになるため、これまでの過程を考えると感慨深いところがあります。実際に販売開始になれば、また改めて思うところもあるでしょうし、今から非常に楽しみです。

――仕事の面白いと思う点や魅力について教えていただけますか？

※展示会の模様

ユーグレナ社は、健康食品や化粧品といったヘルスケア商品の販売のみならず、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスキットの販売、バングラデシュにおけるソーシャルビジネスなど、多岐に渡る事業を展開しています。それらを担当している他部署の仲間とコミュニケーションを取ることもあり、色々な刺激をもらえます。

社内にいながら自分の担当とは異なるビジネスにも触れることができるのというのは、やはり大きな魅力だと思います。

――この仕事に求められるスキルは何でしょう？

コミュニケーションスキルは必須だと思います。現在はコロナ禍において、海外のお客さまとは直接お会いすることが難しい中で、メールやWEB会議といった１つ１つのやり取りを通じて関係性を築かなければなりません。まさにコミュニケーションスキルが問われていると実感しています。

また、商品企画部でも、関係各所と円滑に滞りなく業務を行うためには、やはりコミュニケーションスキルが必要です。

※同期との写真

――オフタイムの過ごし方について教えてください

オフタイムは二日に一度、オンライン英会話をやるように心がけています。もっともっと英語でのコミュニケーションができるようになりたいので、本来であれば毎日オンライン英会話ができればと思っているのですが、なかなかそうもいかず……（笑）。

その他は、会社の先輩や友人とサウナに行くなどして、リフレッシュしています。

※休日に野尻湖までサウナに行ってきました

――プライベートの中で仕事に活かされていると思うことはありますか？

基本的にプライベートはリフレッシュすることを心がけていますが、やはり商品企画部に所属してからは、日々の買い物においても店頭に並んでいる製品にアンテナを立てるようになりました。

特に食品においては、面白いと思う製品や気になった製品があると、「誰をターゲットにしているのだろうか」「ユーグレナ社でも何かできないか」を考えることが多くなりましたね（笑）

――最後に、学生の皆さんに一言いただけますか？

就活の時期は様々な人の意見に左右されることもあるかもしれませんが、まずは自分の心の声を聞いて、自分は何がしたいのか、どんなことが好きなのかということをしっかり考えてみると良いと思います。

自分に素直に学生生活を楽しめば、きっと素敵な社会人生活が待っていると思うので、どうか学生生活を楽しんでください！

※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。

文：猿川佑
編集：学生の窓口編集部
取材協力：株式会社ユーグレナ