地方公務員になるには?必要な勉強内容や資格、スケジュールについて解説

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地方公務員は「安定している」「地元に戻って働ける」「親が喜ぶ」「地域社会に貢献できる実感がある」といった理由で人気の職業です。

地方公務員は試験に受かればなれると思っている人が多いようですが、試験に受かるにはしっかりとした情報収集と対策が必須です。

本記事では地方公務員になるために必要な、基本情報や試験勉強対策について紹介します。

地方公務員になるには

地方公務員になるには地方公務員試験を受験し、合格する必要があります。

地方公務員試験は各自治体が実施しており、年齢制限や筆記試験・面接試験の傾向などは自治体によって異なります。

試験の受付・実施期間も各自治体によるので、実施時期の差を利用して複数の自治体の公務員試験を受験する人もいます。

国家公務員と地方公務員の違いとは

そもそも公務員は「国家公務員」と「地方公務員」に分けられます。

国家公務員は国の公務を担い、勤務先は省庁などとなります。国の各機関でスペシャリストとして勤務します。

一方、地方公務員は都道府県や各自治体の公務を担います。勤務先は都道府県庁や各自治体となります。

地方公務員を目指す場合、年齢制限に注意!

地方公務員になる場合は、年齢制限に注意しましょう。

詳細は後ほど解説しますが、地方公務員試験は学歴による受験制限よりも年齢制限による受験制限が厳しいので注意が必要です。

例えば、大卒程度の学力が必要とされる地方上級公務員試験は、20代後半から30歳までの年齢制限である場合が大半です。35歳までという自治体もありますがレアケースとなります。

地方公務員の職種について

地方公務員は、「一般職」「特別職」の2つに分けられます。公務員試験でなれるのは「一般職」の方です。

  • ・一般職:一般行政業務に携わる。公務員試験によって採用される
  • ・特別職:地方公共団体の長や地方議会の議員など

地方公務員の一般職の職種は、採用試験の難易度別に3つに分かれています。

  • ・地方上級公務員試験:大卒程度
  • ・地方中級公務員試験:短大卒程度
  • ・地方初級公務員試験:高卒程度

上級、中級、初級と分類されることが多いですが、各自治体によって名称が異なるので注意しましょう。

それぞれについて詳しく紹介します。

大学卒業程度|地方上級公務員試験

地方公務員試験上級は、大学卒業程度の学力を有する人が受験するために設定された試験です。

受験者は、

  • ・都道府県庁
  • ・東京都の特別区
  • ・政令指定都市

に勤めることを目的に受験します。

地方上級公務員試験の年齢制限は?

地方上級公務員試験の年齢制限は、27歳から35歳程度です。

各自治体によって年齢制限は異なりますし、場合によっては年齢上限が変更になることもあります。受験を決める前にしっかりチェックしましょう。

短大・専門卒程度|地方中級公務員試験

地方中級公務員試験は、短大卒業程度の学力のある人が対象です。

各自治体による採用になるので、受験した自治体に勤務することになります。

中堅幹部候補としての採用にはなりますが、難易度については自治体によって差があります。

地方中級公務員試験の年齢制限は?

地方中級公務員試験の年齢制限は、19歳から25歳程度までとしている自治体が多いです。

こちらも、上級と同じく各自治体によって年齢制限が異なります。

高卒程度|地方初級公務員試験

地方初級公務員試験は、高等学校卒業程度の学力を持つ人に受験資格があります。

こちらも、各自治体による採用になっており、受験した自治体に勤務することになります。

地方初級公務員試験の年齢制限は?

地方初級公務員試験の年齢制限は、17歳から25歳程度までの場合が多いです。

各自治体によって年齢制限は異なるので、要項をしっかり読みましょう。

地方公務員になるために必要な資格

地方公務員になるために必要な資格は特にありません。

資格や免許が必要な職種に応募する場合は、募集要項に書かれている資格を持っているか取得見込みである必要があります。

例えば、

  • ・市立病院の看護師:看護師
  • ・私立保育園の保育士:保育士
  • ・市立博物館の学芸員:学芸員
  • ・市立図書館の司書:司書(司書補)

などがあります。

地方公務員になるための就活スケジュール

地方公務員になるための就活スケジュールを紹介します。

地方公務員の一次試験の受付開始が4月からになるので、下調べ等は前年から行うことになりますね。

(画像引用:マイナビ2023公務員の就活スケジュールと進め方

例えば、大卒の人が公務員になるための就活をする場合のスケジュール感はこうなります。

  • ・3年生4月〜:応募予定の自治体の試験傾向のチェック
  • ・3年生5月〜:職種研究・インターン等への参加
  • ・4年生4月〜5月末:地方公務員上級・中級受付開始
  • ・4年生6月〜:地方公務員上級・中級の一次試験開始
    ・※6月〜:地方公務員初級受付開始・一次試験開始

試験スケジュールは各自治体によって異なりますし、前年に採用があったからといって今年もあるとは限りません。前年からのチェックは必ず行いましょう。

地方公務員になるための勉強はいつから始めたらいい?

地方公務員になるための勉強は、大学3年生から始める人が多いようです。

(画像引用:マイナビ2023公務員の就活スケジュールと進め方

上のグラフは、マイナビが2022年卒の学生に「いつから本格的に勉強を始めたか?」と調査した結果です。

2021年2月時点で「まだ本格的に始めていない(31.1%)」という人が多数でしたが、前年から本格的に始めている人の割合の合計の方が多く、早めに始めた方がいいでしょう。

地方公務員試験に合格するための勉強方法

地方公務員試験に合格するには、教養科目と専門科目、面接試験の対策をする必要があります。

筆記試験科目は、SPIなど民間企業でも利用される試験が利用されることが多いです。地方公務員上級の場合は専用の参考書がありますし、市町村単位の筆記試験対策は先輩などに聞いてみるといいでしょう。大学とは別に公務員試験対策専門の専門学校に通う人もいます。

一般教養や時事問題と筆記試験対策の幅は広い

地方公務員試験の筆記試験対策は、一般教養や時事問題など対策しなければならない幅が広いです。

例えば、

  • ・一般教養をSPIや適性検査で終了する
  • ・文章問題や数的推理など国家公務員試験に準じた内容にする
  • ・直近の時事問題を重点的に出す
  • ・小論文試験を課す

のように、自治体によって筆記試験の内容にも差があるのです。

受験する自治体を決めてから対策を取る

受験する自治体によって試験内容が異なるため、受験する自治体を決めてから対策を練ることになります。

筆記試験+面接形式の自治体でも、筆記試験はSPIで面接は集団討論と首長との面接というところもあれば、SPIではない筆記試験かつ集団討論もなしというところもあるからです。

無駄な勉強をしないためにも早い段階から受験する自治体を決めておきましょう。

どの自治体が採用試験を実施しているのかについては、総務省の「地方公共団体における職員採用試験の実施状況」からチェック可能です。

地方公務員になるには情報収集が大切

民間企業の情報に比べると地方公務員の就活に関する情報は少ないです。

しかし、就活サイトには地方公務員を受験した先輩方の感想や対策、実際に働いている人の口コミなども掲載されています。

公務員試験専門の専門学校に通うとまではいかなくても、集められる情報をしっかり集めて対策を練りましょう。

地方公務員になるための制限は実質的に年齢制限だけです。一度社会人になって人が安定を求めて受験することもあります。ライバルに負けないようにしたいですね。

(マイナビ学生の窓口)

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