森山未來の生き方のルーツは、とにかく魅力的な“全力少年”の父親 #ボクらの時代コラム
様々なジャンルで活躍する著名人の方々によって繰り広げられるトーク番組『ボクらの時代』。あえて司会者を置かない本番組では、ここでしか聞けないトークが盛りだくさん。人生の先輩であるみなさんのお話は、きっと学生のみんなにきっかけやヒントを与えてくれるはずです。
6月13日(日)に放送された『ボクらの時代』では、俳優・ダンサーの森山未來さん、俳優の石橋静河さん、劇作家・演出家・俳優の長塚圭史さんが登場。それぞれ舞台や映画、テレビドラマで活躍し、プライベートでも親交のある彼らが、幼少期の思い出やそれぞれの留学先でのエピソード、家族や私生活についてなど、幅広いテーマでトークを展開しました。
役者のように職を変えていた父親
長塚さんが、「15歳でミュージカルに目覚めたなんてとっても珍しいと思うんだけど、どんなふうに育てられたの?」と森山さんにたずねると、森山さんは両親のことを「とにかく魅力的」だと表現します。「僕、人から父親のことを『どんな人なの?』と聞かれたら、『全力少年です』って即答してるんです。役者って、仕事柄いろんな職業に就くじゃないですか。もちろんフィクションで、役柄としてですけど。でも、僕の記憶の限りだと、父親はマジで職を変えてたから……(笑)」と明かし、笑いを誘う森山さん。
森山さんの父親は、そのとき自分が興味を持った事業を興すということを繰り返していたそうで、「そんな父親と暮らす母親はさぞかし大変だっただろうと想像するけど、今となってはすごい好奇心、すごい行動力だなと思うし、そういうものを見ながら育ってきた感覚というのは自分の中にあると思う」と振り返ります。
信頼関係からコミュニケーションが深まった
それぞれ留学の経験がある3人。4歳からバレエを始め、15歳から4年間ボストン、カルガリーのバレエスクールに留学した経験のある石橋さんは、留学した理由を「バレエのためというより、“このまま日本にいたらヤバい大人になってしまう”という危機感があったから」と明かします。とにかく「家族や友達がいる、このぬくぬくとした環境から出なきゃ!」と思ったと話す石橋さんは、「最初の2年間は孤独でした。言葉もわからないし、友達もできないし……。ずっと夕日の写真とか撮ってました」と笑います。
すると、文化交流使としてイスラエルのダンスカンパニーに1年間留学したことのある森山さんも、「僕も最初の半年はコミュニケーションを取るのがすごく難しかった」と告白。「でも、新作のリハーサル後のプレミア(初日)があって、それを共有してからコミュニケーションの取り方を感じられるようになった」と言い、「それはちゃんとシェアできる時間があったことから来るもので、言葉が出て来ようが来まいが、信頼関係で一緒にいられるというところからコミュニケーションが深まっていった感覚があった」と、経験を共有することにより、言葉を超えたコミュニケーションが取れるようになったことを明かしていました。
俳優として活動しながらも、海外にダンス留学したり、ときには役作りのために野宿生活をも経験するなど、枠にとらわれない自由な生き方で私たちを魅了する森山さん。そんな森山さんの生き方のルーツは、森山さんに負けず劣らず魅力的なご両親にあると言えそうです。
『ボクらの時代』フジテレビ系(毎週日曜7:00~7:30)
放送日:6月13日(日)
石橋静河×森山未來×長塚圭史
『ボクらの時代』公式ホームページ
<次回の放送>
6月20日(日)7:00~7:30
未公開スペシャル~佐藤健・ワンオクTaka・菅田将暉・Fukase・あいみょん・吉岡秀隆ほか
文:落合由希
編集:学生の窓口編集部