佐藤健、Taka(ONE OK ROCK)の“逃避”からの人生の切り開き方 #ボクらの時代コラム
様々なジャンルで活躍する著名人の方々によって繰り広げられるトーク番組『ボクらの時代』。あえて司会者を置かない本番組では、ここでしか聞けないトークが盛りだくさん。人生の先輩であるみなさんのお話は、きっと学生のみんなにきっかけやヒントを与えてくれるはずです。
フジテレビ提供
5月30日(日)に放送された『ボクらの時代』では、佐藤健さん、Takaさん(ONE OK ROCK)、大友啓史さんが登場。映画『るろうに剣心』で、それぞれ主役、主題歌、監督を担当し、親交の深い彼らが、それぞれの道に進んだ経緯や、仕事に対する思いなどについて熱く語り合いました。
佐藤健、Takaは唯一無二の親友
フジテレビ提供
17歳のときにONE OK ROCKの音楽に出会い、ファンになったという佐藤さん。「初めてTakaの歌声を聴いたときは体に電流が走って、『何ですかこれは!? メチャクチャカッコいいじゃないですか、この人たちは』となった」というほどの衝撃を受け、ライブに行っているうち、同じ事務所だということがわかって親しくなっていったそうで、Takaさんいわく“ワンオクの一番のファン”であり、今ではお互い唯一無二の親友と呼べる間柄だと言います。
フジテレビ提供
「自分に自信がなくて人前で歌うのも抵抗があるような時代から自分を見ていてくれて、自分たちが上りつめた瞬間までずっと見てくれている。そういう同世代の友達はなかなか少ない」と、佐藤さんとの関係を貴重だと話すTakaさん。Takaさんに自信がなかった時代、佐藤さんは常に「大丈夫。おまえらが一番カッコいいから。絶対売れるから!」と励まし続けたんだとか。
一方、俳優として“自分に自信がない時期”は「ない」と言い切る佐藤さんは、「自信があるとかないとか、そういう概念もないというか。もう『やるんでしょ?』っていう感じだったので、基本的には10代の後半ぐらいの頃から堂々としてたと思います」と話します。すると、当時大河ドラマ『龍馬伝』(10)の撮影現場で佐藤さんを目撃したという大友さんは、「ビックリしたもんね。結構そこそこのキャリアの俳優たちの中で、若いのにとってもマイペースな人。媚びず、群れず、自分のやるべきことだけに集中しようとしてるぞコイツは、みたいな」と、当時の佐藤さんを評します。
フジテレビ提供
逃げた先に見つけたもの
この世界に入ったのはスカウトがきっかけという佐藤さん。そこからは事務所に言われるがままにオーディションを受けていたそうですが、「たまたま高3の時に仮面ライダー(電王)が決まって。受験勉強をしてなかったんで、『しなくていいなら……』って(笑)」と、受験勉強からの逃避でもあったことを明かします。
するとTakaさんも、「僕も、どちらかというと人生のいろんな経験からそっちに逃げていったという感じ」と、自身も逃避から音楽の道に進んだことを告白。高校を中退してバンドをやりながらバイトをしていたTakaさんは、“いろんなものから逃げ切ったあと”に今のバンドメンバーに誘われたんだそう。
フジテレビ提供
それぞれ“逃避”したことがきっかけとなり、その後の人生を自分らしく切り開いていった2人。“逃避”と聞くとなんだかマイナスなイメージを抱きがちですが、逃げたその先に自分が本当に求めていたものが見つかることもあるのなら、ときには逃げることもそう悪いことではないのかもしれません。
『ボクらの時代』フジテレビ系(毎週日曜7:00~7:30)
放送日:5月30日(日)
出演者:佐藤健、Taka(ONE OK ROCK)、大友啓史
<次回の放送>
6月6日(日)7:00~7:30
菅田将暉×SEKAI NO OWARI Fukase×中村獅童
文:落合由希
編集:学生の窓口編集部