前に踏み出せてるだけで最強! つらいことを思い出して苦しむ学生へkemioからのエール #大学生の相談窓口
大学生が抱えるさまざまな不安や悩みに対して、突破口になるようなアドバイスを著名人の言葉で贈る「大学生の相談窓口」。今回学生の悩みに答えてくれるのは、YouTubeの登録者数180万人以上、タレント、モデル、歌手としてマルチに活躍されているkemio(けみお)さんです。若者から絶大な支持を得ているkemioさんに、つらい出来事を思い出して苦しいという学生へのアドバイスを伺いました!
Q.実家の家庭環境がよくなく、一人暮らしをしてもつらかった出来事を思い出してしまう
この春から大学生になり、一人暮らしが始まりました。高校生までは実家で暮らしていましたが、家庭内環境に苦しんでおり、都会の大学へ進学することをきっかけに一人暮らしを決意しました。
一人になった今、両親からの苦しみは解放されましたが、いまだに実家での出来事が毎日のようによみがえり精神的に苦しいです。将来の夢はあるけれど、最近は生きることに意味がないように思えてきました。少しでもこの気持ちが楽になれる言葉をかけていただきたいです。
(女性/18歳/大学1年生)
A.一歩踏み出せたって最強! あえて忙しい日々を過ごすのもいいかも。
暇があると考えこむ。だからあえて忙しくする!
環境から一歩踏み出すって勇気のいる行動なので、決断して歩み出せたってすごい! 最強ー! って感じ。同じような悩みを抱えても、立ち止まってしまう人も多いと思うから、まずは行動できた自分を褒めてあげてください。きっとこれからの質問者さんの強みになるはず。きっとどんどん強くなっていくと思う。
でもさ、やっぱりつらい気持ちや嫌な経験を思い出してしまうとしんどいよね……。そんなとき、僕はいつも忙しい状況をあえて作っているかな。人間は暇な時間があればあるほど考え込んでしまうと思うから。
今はコロナの影響で、1人でいる時間が増えていますよね。時間が増えれば増えるほど、過去の出来事を思い出してしまったり、将来が不安になったり。本来であれば小さな悩みだったことが大きくなってしまうと思うんです。
なので、あえてお友達と遊んだり、勉強に励んだりして忙しい日々を過ごしてみてください。気が紛れるし、将来の夢に向かって今自分がやるべきことに集中しようと感じられるかも。
カウンセリングに行くのも手。第三者への相談も、全然やばくない。
過去の経験が頭から離れなくて苦しいと、「このままじゃダメだ」「もっと頑張らないと」と、どんどん苦しくなってしまう。もし日々忙しく過ごしてみても実家での出来事がよみがえってしまうようなら、第三者に相談するのもアリです!
日本ではカウンセリングとか第三者へ相談することに対して、まだまだ馴染みが少ないな~と感じます。実際にカウンセリングへ行っている人に対して「あの子大丈夫なの……?」「やばくない?」ってネガティブに捉えてしまう人もいるじゃないですか。
でも、意外とそういう第三者のほうが自分の気持ちを正直に吐き出せて、リラックスできるんです。自分のことを全く知らない人だと、物事を客観的に見て的確にアドバイスをしてくれるんじゃないかな。1人で考え込んでしまうと、答えの出ないブラックホールへ突き進んでしまうからこそ、第三者へ相談する手段もあることを忘れないでください。
あとは、悲しくて泣きたい気持ちになったときに自分をきちんと許してあげてほしいな。泣いたっていいし、暗い気持ちになってもいい。みんな1人じゃないし、自分の周りには誰もいないなんて思わなくてもいい。きっといつか乗り越えられると思うから、今は自分ができることから少しずつ挑戦してみよ!
【まとめ】
前に踏み出せてるだけで最強! 悩み込んだらあえて忙しくするか、第三者に相談するのもアリ!
kemioさん自身も、実家にいた頃は服装や持ち物などを家族から指摘されることが多かったんだそう。しかし、いざ実家を出て家族との距離があくと、やってもらっていた家事や教えてもらった礼儀など、家族のありがたさを感じる機会が増えたと言います。今すぐに気持ちを切り替えるのは難しいかもしれませんが、予定を増やしたり誰かに相談したりすることで、少しずつ気持ちを軽くしていけたらいいですね。
文・取材/田中さやか
編集/学生の窓口編集部
<kemioさんが回答したお悩み一覧>
#1:同性と仲良くできず、友達ができない
#2:いじめにあい、自分に自信が持てない
#3:つらかった出来事を思い出してしまう
#4:サークルのメンバーに言いたいことが言えない
#5:女性と話すのが苦手で彼女ができない
#6:自分の強みや個性が見つからない