奨学金の振込や返還はいつから始まる？

日本学生支援機構の奨学金での支援の内容については、大学・専門学校などの区分や世帯の所得金額によって異なります。 

ここでは、一般的な貸与型の奨学金の振り込みから返還までのフローをかんたんにおさらいしましょう。

貸与型の振込について

貸与型の場合、無利子で借りられる「第一種奨学金」と卒業後から利子の発生する「第二種奨学金」があり、利子のない第一種奨学金ではより厳しい審査基準が設けられています。

奨学金の振込は奨学生として採用されてから卒業する予定月まで、奨学生本人名義の口座に振り込まれます。

通学課程では毎月1回、通信課程では毎年1回の振り込みが一般的です。

また、現在高校3年生で次年度から大学生に進学予定で奨学金を申し込んだという場合は、大学に進学してから振込が始まります。

返還はいつから？

返還は原則として、貸与終了の翌月から数えて7か月目から始まります。

万が一、就職がうまく行かず卒業後に一定の収入が得られなかった場合や、一定の収入があっても所得額が低く返還が困難な場合は、本人からの願出によって減額返還や返還期限猶予などの救済制度を利用することもできるようになっています。

ただし、減額返還や返還期限猶予についても一定の条件や審査があるため、注意が必要です。

【2023年度版】の奨学金振込（入金）日

【出典：独立財団法人 日本学生支援機構　令和5年度 奨学金振込予定日】

奨学金の振込日は原則として毎月11日ですが、4月や5月は新学期や大型連休などの都合で振込日がずれることがあるため、都度振り込み日を確認しておくと安心です。

また、振込日が土日祝日または金融機関の休業日にあたる場合は、その前営業日に振り込まれます。

給付・貸与の終了となる年度の3月分に関しては、2月分と合わせて2月に振り込まれますので、終了予定年はちょっと多めに入金されるでしょう。

【2023年度版】奨学金振替（返済）日

【出典：独立財団法人 日本学生支援機構 令和5年度 奨学金返還の口座振替日】

奨学金返還の口座振替日は、原則として毎月27日です。

ただし、27日が金融機関の休業日にあたる場合は翌営業日に振替となります。

現在返済中の場合は、残高不足とならないよう指定口座に入金することを忘れないようにしましょう。

奨学金の引き落とし日に残高不足だった場合は？

一般的に給与口座と奨学金の引き落としに指定する口座は紐づけされますが、何らかの事情で別々にしている方もいるでしょう。

奨学金の引き落とし日に残高不足などで引き落としできなかった場合は、翌月に2か月分の引き落としとなります。

例えば、奨学金を毎月13,500円の引き落としにしている場合は、残高不足の翌月に27,000円の引き落とし、という具合いです。

ただし、3か月以上自動引き落としができない場合、日本学生支援機構から手紙や手紙などで支払いの通達が入るでしょう。

本人だけでなく、連帯保証人・保証人となってくれている方にも督促通知が入るため、迷惑をかけないためにも滞りなく返済したいものです。

まとめ

今回は日本学生支援機構の奨学金の振込および返還のスケジュールについてご紹介しました。

奨学金は給付型であれば返還する必要はありませんが、貸与型の場合はお金を借りていることと同じであるため期日を守って最後まで責任を持って返還しなくてはなりません。

年度ごとに口座振替の予定をしっかり確認し、振替日に口座の残高不足にならないよう気をつけましょう。

（マイナビ学生の窓口編集部）

監修協力：山本 美紀 ファイナンシャルプランナー（CFP®）。

家計整理アドバイザー認定トレーナー。

年100件以上の主に子育てファミリーへお金のアドバイスを実施。家計相談、ライフプランシミュレーション作成の他、ママが気軽に参加できるマネーセミナーや家計整理アドバイザー講座を開催している。 https://miki-lifedesign.com/