奨学金受給者の裏ワザ! NHK受信料の全額免除制度を利用しよう
案外と知られていませんが、実は奨学金受給者には、NHK受信料が全額免除になる制度があります。今回は、奨学金受給者による、NHK受信料の全額免除制度について解説します。
(監修協力:FP 鈴木幸子)
NHK受信料の全額免除制度
親元などから離れて暮らす学生のうち、奨学金を受給している学生や授業料免除制度の適用を受けている学生には、NHKの受信料を全額免除する制度があります。
免除対象なのは、NHKが確認できている奨学金制度、もしくは授業料免除制度を利用している学生です。
具体的に対象となる奨学金は、日本学生支援機構のほか、地方自治体、学校、公益法人等が実施する経済的理由の選考基準があるものに限られています。
授業料免除については、学校が実施する授業料免除制度のうち、経済的理由の選考基準がある授業料免除制度の適用を受けている学生が対象に入ります。
また、親元などの世帯構成員の全員が市町村民税(特別区民税を含む)非課税の学生や、親元などの世帯が生活保護などの公的扶助を受給している学生も対象となっています。
手続き・申請方法について
奨学金受給、授業料免除制度を利用している学生の手続きは、郵送もしくはインターネットで行うことができます。
奨学金受給者は学生証および奨学生証等、授業料免除者は学生証、授業料免除決定通知、授業料免除状況証明書等の書類を揃えて郵送します。インターネットでの申請の際は、以上の書類を撮影した写真データで送ります。
親元などの世帯構成員の全員が市町村民税(特別区民税を含む)非課税の学生や、親元などの世帯が生活保護などの公的扶助を受給している学生については、NHKから送られてくる申請書に必要事項を書き込んで申請します。
手続きや申請方法について、詳細は以下のサイトを参照してください。
奨学金をもらっていなくても半額にはできるかも
上記の奨学金給付や授業料免除を受けていない人でも、NHK受信料を抑える方法はあります。
親元から離れて暮らす学生であれば、受信料額の半額を割り引く「家族割引」という制度です。
以下のいずれかの書類を準備し、申し込みはNHKのホームページから。
1.親元/自宅等が受信料支払いに利用している口座と同じ「口座振替利用届」
2.親元/自宅等が受信料支払いに利用しているクレジットカード等と同じ「クレジットカード等継続払利用申込書」
3.学生証(学生の方に限ります)
4.健康保険証または社員証(単身赴任の方に限ります)
5.その他、同一生計が確認できる書類
まとめ
NHKの受信料が全額免除される、あるいは半額免除となるのは、生活費の節約に十分につながるでしょう。もし対象者であれば、利用するに越したことはありません。手続きの仕方、申請方法などをしっかりと把握して、準備したいものです。
(学生の窓口編集部)
監修協力:鈴木幸子
2010年よりFP活動を始め、子育てファミリーの家計相談、住宅購入相談を実施。フジテレビ「Live News it!」でコメンテーターを務めるなど、地元金融機関、住宅メーカーでの講演実績を持つ。保有資格AFP・証券外務員2種・相続診断士。
https://www.gyl-h.com/