今後のMCUを担うであろう3つのシリーズをチェックしよう!
4月26日に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、MCU(※)シリーズは一つの区切りを迎えました。同時に、これまでシリーズの中核を担ってきた『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『マイティ・ソー』の3シリーズも終結することになります。
そして、この次に中核を担うとされているのが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ブラックパンサー』『ドクター・ストレンジ』です。今回は、これからのMCUを担うであろう3シリーズをご紹介します。
※MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース):2008年公開の『アイアンマン』以降のMARVELコミックを原作とする映画は、全て「同一の世界」を舞台にしていると設定されている。MCUはその世界の名称。
陽気な一行が宇宙を舞台に大暴れ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
宇宙の「ならず者」たちで結成されたヒーロー集団『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の活躍を描いたシリーズです。
1作目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、無限の力を持つパワーストーンを巡る戦いを描いており、次作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』では、強大な力を持つ「宇宙の超生命体」と激しい戦いを繰り広げています。
内容は、典型的なスペースオペラ(宇宙を舞台にした冒険活劇)で、お人好しだけど女好きでどこか抜けている主人公の「ピーター」、アライグマの姿をした傭兵の「ロケット」、かわいらしい木のヒューマノイドの「グルート」など、個性豊かな登場人物たちが大活躍をします。特に「ロケット」の見た目と言動のギャップには驚くでしょう。
また彼らの「ノリ」も魅力です、戦うときも何かを奪うときも交渉するときも、あまり深く考えずとにかく「軽い」のです。このノリの軽さがテンポのよさを生み、見ていて飽きることがありません。
ほとんどのヒーローが、強い信念を持って格好よく悪と戦うMCU作品の中では、異質といえるでしょう。とはいえ「決めるときは決める」のもガーディアンズの魅力。普段はおちゃらけているけど、ここ一番では格好いいのです!
他にも、作中で流れる音楽にも注目です。宇宙を舞台にした作品ですが、劇中歌は1970・80年代のポップソングばかり。というのも、主人公のピーターは「ウォークマン」と、亡き母親が好きな曲をまとめたという「カセットテープ」を肌身離さず持っており、そこに収録されているのが1970・80年代のポップソングなのです。ピーターもその曲が大好きで、作中でもたびたび流れています。映像と曲の歌詞がうまくリンクしている場面も多く、どんな曲か知っていると、より楽しめますよ。
公開日は未定ですが、続編の制作も決定していますので、期待して待ちましょう!
超技術を持つ国の王様がヒーロー!『ブラックパンサー』
『ブラックパンサー』
アフリカにある小国ワカンダの若き国王「ティ・チャラ」が、正義のヒーローであるブラックパンサーになり、悪と戦う姿を描いた作品です。
ブラックパンサーがMCU作品に初めて登場したのは『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』でした。このときティ・チャラはまだ王子で、父であるワカンダ国王と共に、ウィーンで行われた「ソコヴィア協定(ヒーローを国連の監視下に置く協定)」の署名式に参加します。しかし、テロにより父を失い、その敵討ちをするために、ブラックパンサーとして犯人と思わしき人物を追い詰めるのです。
その後、2018年に単体作品となる『ブラックパンサー』が公開されました。本作では、新たな国王選びに端を発した、国を揺るがす騒動を描いています。
また、アフリカの小国であるワカンダが、実は高度な科学技術を持つ国であることや、ワカンダがそのような科学大国になった理由など、『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』では謎とされていた部分が解き明かされます。
また『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』でも見られた、ブラックパンサーの華麗で激しいアクションが「これでもか!」とばかりに詰まった超大作に仕上がっています。
さらに、高度な科学技術だけでなく、超人的な力を得るためには先祖との邂逅(かいこう)が必要といった、「呪術的な要素」も含んでおり、そうしたスピリチュアルなエッセンスが物語をより引き立てています。
国王としての指導力と、ワカンダの高度な科学技術で、今後のアベンジャーズを支えるであろうブラックパンサー。こちらも続編が制作予定なので、この機会にチェックしてみるのもお勧めです!
天才外科医が魔法使いに!?『ドクター・ストレンジ』
『ドクター・ストレンジ』
強大な力を持つ魔術師ドクター・ストレンジが、闇の力で世界を滅ぼそうとする悪の魔術師と戦う物語。先述のブラックパンサーやスパイダーマンは、単体作品が公開される前に別作品に登場しましたが、ドクター・ストレンジは単体作品が先に公開されました。
本作では、交通事故で両手がまひ状態になったドクター・ストレンジが、どのような経緯で魔術師になり、世界を救う戦いに身を投じることになるのかを描いています。
MCU作品では、ソーのような神の力や、ワンダ(スカーレット・ウィッチ)のような超能力はありましたが、ドクター・ストレンジは本物の魔術ということで、これまでとは違った戦い方が繰り広げられています。
中には「そんなのあり!?」と思えるような超魔術まで登場。こうしたMCUでは珍しい魔法を駆使した戦いはみものです。
また、ドクター・ストレンジのキャラクターも本作の魅力の一つ。絶対的な自信と高慢ともいえるプライドを持っているなど、非常に扱いにくい性格のストレンジですが、師匠のエンシェント・ワンの下で魔術を学ぶ中で、少しずつその心境が変わっていくのです。
高慢な口調は相変わらずですが、他人を思いやれるまでに成長したことは、本作だけでなく、後のMCU作品でも垣間見ることが出来ます。
ちなみに、ドクター・ストレンジが身に着けているマントは自我があるのか、勝手に攻撃したり相手の技を防いだりします。それだけでなく、ドクター・ストレンジを慰めようとするなど、まるで相棒のような振る舞いを見せます。
この姿が、けなげで愛らしいので、ぜひマントの一挙手一投足(手も足もありませんが……)にも注目してください。
2019年6月には、出演者の一人であるベネディクト・ウォンが「2020年に撮影が始まるかもしれない」と取材で語るなど、続編が作られる可能性が高まっています。今後の情報公開が楽しみですね。
まとめ
今後のMCUを担うであろう3つのシリーズをご紹介しました。未見の人はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。また、今回の3シリーズは、後のMCUの鍵となる描写も多くあるので、すでに『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見たという人も、見返してみると、新たな発見があるかもしれませんよ!
(中田ボンベ@dcp)