大学生におすすめしたい、ファンタジー小説20選!
魔法使い、モンスター、異世界……私達を現実とは違う世界に連れて行ってくれるファンタジーですが、一方で「こどもっぽい」と敬遠されることもあります。ここでは、古典を舞台にしたものや社会人になる前に読んでおくべきファンタジーなど、大学生の今読んでも面白い!とおすすめできる20作品を集めました。
日本の古典も楽しめるファンタジー小説
ファンタジー小説1『月神の統べる森で』たつみや章 ~縄文vs弥生の争いを描く~
神様も精霊も、人と繋がっていた時代。自然に感謝し、恵みを受けていた「ムラ」の民と、突然海からやってきて土地を奪い「クニ」を作った「ヒメカの民」。それぞれの思いを胸に抱き、時代を大きく変える戦いが始まります。これまであまりなかった縄文時代にスポットをあてたファンタジー小説です。
ファンタジー小説2『空色勾玉』荻原規子 ~日本神話を元にしたファンタジー~
イザナギ・イザナミからはじまる日本神話を下敷きにした古典ファンタジー。神様の視点ではなく「巫女」という視点で描くことで、活き活きとした冒険物語になっています。ほかにシリーズとしてヤマトタケルノミコトをモデルにした『白鳥異伝』、奈良時代が舞台の『薄紅天女』もありますので、併せて読むとより日本神話の世界を楽しむことができます。
ファンタジー小説3『酒天童子』竹下文子 ~源頼朝伝説を集めた古典冒険譚~
源頼朝と、渡辺綱を筆頭に四天王と呼ばれる4人の家来が妖怪退治に挑む冒険ファンタジーです。といっても、完全な創作ではなく、『平家物語』や『今昔物語集』、『土蜘蛛草子』などあちこちに散らばった源頼光のエピソードを元に書きあげたものです。源頼光にスポットをあてた古典ファンタジー。これを読んだあと、古典文学がとても身近に感じられるようになります。
ファンタジー小説4『豆腐小僧』京極夏彦 ~自分の存在意義とは何か?~
ホラーの名手、京極夏彦さんのファンタジーともとれる小説です。妖怪の豆腐小僧はただ豆腐を持って立っているだけの妖怪。「自分が豆腐を持たなくなったらただの小僧か?消えるのか?」自らの存在意義を求めて旅に出ます。ほかの妖怪達も巻きこんでの豆腐小僧の旅。読み終えた後、前向きな気持ちになれる一冊です。