大学生におすすめしたい、ファンタジー小説20選! 2ページ目
現実世界とつながっているファンタジー小説5選
ファンタジー小説5『霧のむこうのふしぎなまち』柏葉幸子 ~自ら考えて行動する、ということ~
『千と千尋の神隠し』に影響を与えたと言われているファンタジー小説です。夏休み、ひとりで旅に出ることになった主人公は、霧の谷の森のむこうにある不思議な町に辿り着きます。「働かざるもの食うべからず」の女主人の元でたくましく成長していく主人公。与えられることが当たり前の時代に「工夫すること」の楽しみを教えてくれる物語です。
ファンタジー小説6『だれも知らない小さな国』佐藤さとる ~ファンタジーの元祖といわれる小説~
里山に住む小人「コロボックル」と、少年の交流を描いた小説です。1959年に発売された「日本で最初のファンタジー小説」と言われている作品で、シリーズ化されました。日常から異世界へ、という設定ではなく日常のなかにひっそりと住んでいる、という設定はコップの影に、カバンの中に「もしかしているかも?」と思わせてくれます。日常が少し楽しくなるお話です。
ファンタジー小説7『だれもが知ってる小さな国』有川浩 ~世代を越えて受け継がれる~
『だれも知らない小さな国』のシリーズを終えた後、2014年にはじまったのがこの『だれもが知ってる小さな国』です。シリーズの大ファンだったという有川さんが、佐藤さとるさんから直接依頼を受けて実現に至りました。時を超えて、今も「コロボックル」がいる、と思わせえてくれる作品です。
ファンタジー小説8『銀河鉄道の夜』宮澤賢治 ~星空を駆ける、鉄道ファンタジー~
父が不在であることを友人達にからかわれ、孤独な日々を過ごすジョバンニは、カムパネルラと銀河鉄道の旅に出ます。作品解説は諸説あり、読む人によって自由な解釈が許されている小説でもあります。白鳥、蠍、南十字など、星座の名前が多く出てくるため、星空を旅行している気分になれる小説です。
ファンタジー小説9『たのしいムーミン一家』 トーベ・ヤンソン ~どんな困難も悠々と乗り切る強さ~

『たのしいムーミン一家』はふしぎな黒い帽子を拾ったムーミン達が、帽子に振り回される日常を描いたお話です。さまざまな困難が訪れても、ムーミン一家はうろたえません。「あら困ったわ」と思うものの、いかに楽しむか、どう工夫するか、にこだわります。読んでいて明るくなる一冊です。