外資系企業のインターンの特徴は? 外資特有の活動内容と選考対策
「インターンシップ(以下「インターン」)」は、学生が就職前に就業体験を行うための取り組みで、現在では就活前の大半の学生がインターンに参加しているといわれています。インターンの内容は企業によりますが、学生に人気の「外資系企業」ではどのようになっているのでしょうか? 今回は「外資系企業のインターン」についてご紹介します。
外資系企業におけるインターン
「外資系企業」への就職を希望する学生は多いですよね。「外資系」とは特定の業種を指すのではなく、「外国法人(または外国人の投資家)が一定以上出資している日本企業」のことです(ただし「一定以上」とはいっても、具体的な割合については定められていません)。
一般的には、
・海外の企業が日本に設立した子会社
・海外の企業が日本の企業と共同出資で設立した企業
・元は日本の企業だったが海外の企業(投資家)に買収された企業
このような場合に「外資系企業」と呼ばれます。
学生に人気のある外資系企業ですが、希望する業種や企業についての理解を深めるためにもインターンに参加するといいでしょう。以下に外資系企業のインターンについて、まとめました。
外資系企業のインターンの特徴
外資系企業は、経営方針や人の使い方など、日本の企業と異なる部分が多々あります。インターンについても、次のように日本の企業とは異なる特徴があります。
外資系企業のインターンの特徴1:インターンの期間が長い
現在、日本の企業全体では1日~1週間程度の日程で終わる短期インターンが多いといわれています。そのため長期のインターンを実施する企業は減少傾向にあります。しかし、外資系企業のインターンは1カ月程度の長めの期間を設けることが多いとされます。
外資系企業のインターンの特徴2:実際に働くことが多い
日本企業が実施するインターンの場合は、1週間未満の短期間で終わるものもありますが、そのような場合は、座学やグループワークが中心です。就業体験といっても、実務には関わらない場合が少なくありません。しかし外資系企業では、インターンの学生も実務に携わるケースが多いのです。
外資系企業のインターンの特徴3:学生の持つスキルを見ている
日本企業のインターンでは「学生からのアピールの場」ではなく、「企業についての理解を深めてもらう」という意味合いが強くなります。グループワークを行うことも多いのですが、学生の能力を見るというよりは、「その企業のビジネスではどのような考えをするか」を知ってもらうのが目的といえるでしょう。一方、外資系企業では、「学生のスキルや人間性を見る」という目的で行われます。
外資系企業のインターンの内容
インターンの内容は企業によって異なります。しかし、長期インターンになると「学生だから」「インターンだから」ということで区別されることはなく、他の社員と同じようにさまざまな仕事を任されることが増えます。
実際の業務を任されることで、外資系企業に勤めるビジネスパーソンに求められる外国語のスキル、ビジネスマナー、管理能力などが身につけられます。インターン期間に任される仕事は、主に以下のようなものがあります。
・webコンテンツの制作
・webサイトの更新・運営
・資料作成
・製品カタログ・マニュアルの校正・編集
・事務作業のアシスタント
・企業向けの営業電話
・営業アシスタント
・データ入力
・会議の議事録作成
・既存クライアントへのリサーチ業務
・ソーシャルゲームのゲーム内イベント企画
・電話・来客への対応
インターンに参加するメリット
外資系企業のインターンに参加する最大のメリットは、その企業に就職するのに有利に働くことだと考えられます。インターンから内定につなげることができれば、ベストな結果だといえるでしょう。
また、実務を伴う長期インターンの場合、給与が発生します。一般的な短期インターンはその企業の業務に関わることがないため、給与が発生しないのが基本です。しかし、外資系企業では実際の業務を行わせるために給与が発生することもあります。就職活動で忙しいとアルバイトに行く時間も惜しいところですが、長期インターンなら実務経験が積めて、お金までもらえるのでうれしいですよね。
インターン選考の対策
日本の企業と外資系企業では、人材採用の基準も異なります。日本の企業では熱意や協調性を重視することがありますが、外資系企業の場合は「その人に何ができるか」が優先されます。特別な資格を持っている、英会話が得意などの武器があれば、積極的にアピールしましょう。
外資系企業で働きたい人は、早いうちから自分磨きをはじめてインターンに参加してみるといいでしょう。
(藤野晶@dcp)