堀田茜流「自分のやりたいことをやるために、ノーと言える勇気を持つ方法」
大学生が抱えるさまざまな不安や悩みを著名人が受け止め、突破口になるアドバイスを贈る「相談窓口」。今回学生の悩みに答えてくれるのは、雑誌『CanCam』の専属モデルであり、女優・タレントとしても活躍中の堀田茜さんです。現在25歳と、学生と年齢も近い堀田さんが自身の経験を交えながら、「頼まれごとを断れない」と悩む学生に、人間関係を崩さず上手に断るコツを伝授します!
人に頼まれたことを断りきれず、「いいよいいよ」とつい受け入れてしまっていつの間にかキャパオーバーになり、自分の時間がなくなって、大学の課題やバイト、頼まれごとに追われ、いっぱいいっぱいの毎日です。自分のやりたいことにチャレンジできないまま、どんどんやりたいことが後回しになってしまい、ふと自分は誰のために生きているんだろうなどと考えてしまいます。頼まれごとを、人間関係を崩すことなく上手に断るにはどうしたらいいでしょうか。
音楽学部/女性/23歳(大学院生)/東京都在住
A.言い方に気をつけて正直な気持ちを話せば、相手もわかってくれる |
誠心誠意話したのに冷たい反応を示してくる人は、友達とは言えません
私も学生の頃はノーって言えませんでした。社会人になって2年目3年目でようやく自分のやりたいことというか「この仕事はやりたいけど、この仕事はやりたくない」ってぼんやり思っていたことが鮮明になってきて、それを人にちゃんと伝えられるようになったんですけど、それも本当につい最近のこと。結局、自分を大事にしないといいことがないし、周りにもいい影響がないから、ノーって言える勇気をちゃんと持たないと後悔するのは自分だなって思うようになったんです。
頼まれたことを引き受けちゃう気持ちもわかるんですけど、もし「ごめん、できないから自分でやって」って断ったことによって「なんだこいつ」って思うような友達って、結局それまでの人でしかないし、こっちの事情は考えてくれてなくて完全に自分本位じゃないですか。そんな自分本位の人のために、どうして自分の時間を削らなきゃいけないの? って思いますよね。
本当は期待に応えたい気持ちも伝えることが大事
ただ、断るにしても、言い方ひとつで印象がすごく変わるので、言い方は大事だと思います。たとえば、「ごめん! 引き受けたいんだけど、あれもあってこれもあって、今いっぱいいっぱいだから……。本当ごめん!また言って!」みたいな言い方をするとか。本当にいっぱいいっぱいなんだったら正直に言っていいと思うし、なんだったら多少オーバーに言ってもいいと思う。それは自分を守るためのウソだから。
私の場合は柔らかい言い方を心がけるようにしてます。たとえば「ゴハン行こうよ」って誘われて、別に予定はないし、仕事もないけど、なんとなく外に出たくない、みたいなときは「〇〇ちゃんとは全然会ってなかったし、いろいろ話も聞きたいから行きたいんだけど、ちょっと今仕事で疲れてて……ごめん! 次はいつ空いてる?」みたいに、他の日を提案したりして、こっちにも会いたい気持ちがあるんだよっていうのを伝えるようにしてますね。
そうすると、向こうも「あ、本当に会いたいって思ってくれてるんだ」って感じると思うし。言い方ひとつで相手の気持ちも変わってくると思うので、言い方は大事にして、でもちゃんと断らなきゃいけないときは断る。これが一番だと思います。
本当にいっぱいいっぱいなんだったら正直に言うこと。
ただし、断るときに本当は応えたい気持ちを伝えよう。 |
頼みごとをされて、期待に応えたい、役に立ちたいという思いから引き受けてしまって後悔する気持ち、なんとなく思い当たる人も多いのではないでしょうか。でも、なかにはそんな人の気持ちを利用するズルい人もいるもの。そんな人に利用されてしまわないように自分を守るためのウソもときには必要、と話してくれた堀田さん。頼まれごとは自分のできる範囲で引き受け、その範囲を超えていると感じたら、相手の気持ちを考えつつ、でも正直に話してきちんと断るようにしましょう。
文・取材/落合由希
写真/中邨誠
衣装協力/ECLIN、e.m.
編集/学生の窓口編集部
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