「セキュリティ」でおなじみの『セコム株式会社』。日本初の警備会社として創業し、常に業界をリードし続ける存在であるセコムで働く先輩社員のお仕事内容やガクチカは何なのでしょうか？ 今回はセコムの先輩社員・穴井和哉さんにお話を伺いました。

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今のお仕事はどんな内容？

2016年に入社し約1年半、ご契約先に設置された各種センサーが異常を検知した際、いち早く現地に駆けつけ安全を確保するビートエンジニア（以下、BE）の業務を担当し、今年度から経営分析室グループ経理課に配属となりました。この部は、決算期にセコムグループの経営成績・財務状況を開示するための連結財務諸表を作成する部署です。グループ子会社の経理代行や、子会社の経理担当と連絡を取り合い、業績や予算などのレポートをまとめる業務も行っています。

経理の仕事というと、「お金の出入管理」というイメージを持つ人もいますが、出入管理は財務部の仕事になり、私たちの仕事は出来上がった数字が本当に正しいものなのかを確認する作業が中心になります。不正がないかどうかは数値を見ればわかるものなので、内部統制の一環でもある大事な業務です。

グループ経理課では、有価証券報告書やIRレポートの財務情報箇所の作成も担当しています。こうした多くの人の目に触れるものの制作に携われるということは、やりがいでもありますし、誇りに感じることです。

一方で、数字だけでなく各グループ会社の業務内容に関する理解、知識も重要です。目の前の数字だけを見ているだけでは、それが適正なのかどうか判断できません。専門用語や仕事の具体的な内容を把握し、その数字がどんな仕事につながっているのかを理解することが必須になってきます。まだ現部署へ配属されてからは日が浅いということもありますが、そうした業務への理解というのは、自分にはまだ足りない部分であり、同時に難しいことだと思っています。

一番楽しかった＆つらかった仕事は？

今の仕事だと、先ほども述べた有価証券報告書やIRレポートの作成に関われたのがうれしかったことですね。私は大学時代に簿記と会計士の勉強をずっとやっていて、その中で有価証券報告書の作成なども学ぶのですが、実在する企業の本物の有価証券報告書やIRレポートを作る仕事に携われたことはとても興奮しました。変な話ですが、「こういうプロセスで作るのか……」とうれしくてニヤニヤしてしまったくらいです。

またBE時代ですとセキュリティ対策で悩んでいるお客さまからご相談を受け、提案の結果、防犯カメラをご契約いただいたことがありました。そのときはお客さまの悩みに真摯に向き合うことができましたし、求めるサービスを提案できたので、すごく印象に残っています。「これがセコムの仕事なんだな」と実感した瞬間でしたね。さまざまなサービスを最前線で提供する仕事なので、大変なことも多くありましたが、その経験はセコムグループの仕事を理解することにつながり、今の仕事に大きく生きていると感じています。

今の経理部門の業務でももちろん苦労することはありますが、私はとにかく「数字」が好きなので、つらいと感じることはないですね。

今の会社を選んだ理由は？

商学部で簿記と会計の勉強をしていたので、金融系など「お金に関する分野の仕事」に就きたいと思っていました。実はずっと会計士になりたいと思っていたのですが、大学時代は試験に落ち続けてしまって。そうした目標があったので、友人たちからは「なぜ警備会社？」と不思議に思われました（笑）。ですが、大学時代は勉強に明け暮れアルバイト経験もなかったので、警備会社という社会の最前線で働く仕事とはどういうものなのだろうと興味を持ったんです。そして、セコムの財務諸表を見たときにずっと増収益が続いていたことを知り、なぜなんだろう？ と、簿記や会計を勉強してきた身としてはすごく気になりました。

また、会社説明会でセコムの「誰もが安心して暮らせる社会を創る」という企業テーマを聞いたとき、「すごくいい会社だな」と感じたんです。自分の中でしっくりきたというか、心に響いたというのも大きかったです。