【三菱商事の先輩社員】主計部 予・決算管理チーム:廣瀬雄一さん
慶應義塾大学法学部卒。2008年に入社し、生活産業グループ管理部に配属される。2013年5月より主計部予・決算管理チームに異動し、現在は主に会社全体の計数管理に携わっている。
総合商社というと、トレーディングや事業投資というイメージがまず浮かびますが、廣瀬さんの仕事は会社の予算・決算の数字のとりまとめや買収などの個別案件に関すること。でも、これこそ商社らしい仕事とも言えるのかもしれせん。その重要な「まとめ」の役割を担う廣瀬さんにお話を伺いました。
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今のお仕事はどんな内容?
私が所属するチーム名の「予・決算管理」というのは、予算・決算をさしますが、決算は一定期間内の利益や損失をまとめた業績の結果、予算は「今年はこれだけ利益を上げます」という計画のことです。つまり何をやっているかというと、会社の業績や計画をまとめて、社内、経営陣、そして社外に公表することが一番大きな仕事になります。どの事業がどれだけ伸びているとか、どこに課題があるのかといった分析を行い提言することも重要な役割になります。社内には多くの部署があって、そこから報告される数字をとりまとめて会社全体としての数字を固めていきます。チーム員ひとりひとりが自分の責任を負いつつも、協力して組織としての数字を固めていき、それが社外にも公表される値となることは、緊張感があって大変であると同時におもしろいですね。
予・決算管理の仕事の中で、もうひとつ大事な仕事として、新規のプロジェクト、例えば、どこかの企業を買収、あるいは売却、組織の再編などをするときに、計数の専門家として各部署の相談に乗るというものがあります。例えば買収案件なら、買い取り予定の会社の事業内容や業績を調べた上で、買収すると三菱商事にどんな影響があるのか、将来どれだけリスクがあるのかなどの論点を洗い出し、一つひとつ検討していくという作業です。プロジェクトを実行するかどうか決定するにあたって、計数面での最後の砦といった仕事ですから、これも大きな責任があります。予・決算管理と同じでこの仕事も、関わった案件がメディアを通じて公表されたときは、嬉しいですしやりがいにも繋がりますね。
一番印象に残っている仕事は?
入社6年目の2014年に、研修生という立場でインドネシアでのプロジェクトに派遣されました。派遣先は、現地の企業2社に加えて韓国の企業と三菱商事の4社で立ち上げた合弁会社。企業文化、国民性、バックグラウンドも異なる人たちが集まっての仕事は、新鮮でまた苦労も多かったので印象に残っています。私は研修生という立場だったので、貢献できることは多くなかったかもしれませんが、それまで自分が学んできた知識や経験が、現場に行っても重宝されるということがわかって嬉しかったですね。会社の立ち上げ期に関わった当時の経験は、今の仕事にも役立っています。
今の主計部の仕事は、メディアで報道されるような大きなプロジェクトなどに関われる一方、日々の仕事は地道な業務の連続で、やはり忙しいと感じることもあります。でも、それだけハードルの高い仕事をさせてもらっているということですから、やりがいは大きいです。当社は事業経営を標榜していますが、今後もし事業会社へ出向することになれば、より現場に近い部分で今取り組んでいる仕事の知識を事業経営に活用したいと考えています。ですから、今経験していることは自分の血肉となって、必ず生かせるときが来ると思いますね。
今の会社を選んだ理由は?
就活では総合商社やメーカーなど20社ぐらいの選考を受けました。日本のいいもの、技術や仕組みを世界に売り出していきたいという思いがあって、総合商社・メーカーを選びました。それを踏まえて、売るものが限定されないことや、ものだけでなく仕組み自体を海外に持って行けるのが総合商社だと考えて、総合商社を第一志望にしました。
正直言って、三菱商事が他の商社とどのように違うのかは、学生時代にははっきりとはわからなかったです。でも今思えば、先見性があって度量を持って受け入れてくれる会社だという印象はありました。面接でも学生の意見にきちんと耳を傾けてくれて、かつ色々アドバイスもしてくれて、「ここの会社で働いてみたい」と思わせるものがありました。それが三菱商事を選んだ理由ですね。