スマホで花火をきれいに撮影するコツ! その道の専門家に聞いてみた
夜空を華麗に彩る花火。この夏、花火大会に出掛ける予定のある人は多いでしょう。記念にと、スマホで花火を撮影することもあるのでは? ただ花火をきれいに撮影するのは意外と難しいのです。今回は、プロカメラマンに聞いた「スマホで花火をきれいに撮るコツ」をご紹介します。
▼こちらもチェック!
今からでも間に合う! 東京都内の花火大会を調査してみた【2017年版】
■花火を撮るときのスマホの設定
花火をきれいに撮るためには、スマホのカメラの設定は以下のようにします。
●スマホの設定
・「AF(オートフォーカス)」をロック
・「HDR」をオン
・「明るさ調整(露出)」をマイナスに(暗めの設定にする)
・「フラッシュ」をオフ
花火が上がってから画面をタップしてフォーカスと露出を合わせ、シャッターを押していると間に合いません。ですので、花火の上がりそうなところで画角を決めてスマホを固定し、AF(オートフォーカス)をロックします。
iPhoneの場合、スマホのカメラの画面で、画面をタップしたまま長押しすると、「AE/AFロック」という表示が出ます。これでAFをロックできます。ちなみにAEとは「Automatic Exposure」の略で「自動露出」のことです。これがオンの場合には、カメラは起動時に画面の中央部分で露出が最適になるように調整を行います。またタップしたところで最適露出になるようにしてくれるのです。
iPhoneのカメラでは「HDR」という機能があります。HDR(ハイダイナミックレンジ合成)は、露出の異なる写真を3枚連写して、それぞれのいい部分だけ残して1枚の写真にするというもの。ただし、夜空の黒が締まった写真にしたいいう場合には、HDRを「オフ」にしておくのも一つの方法だそうです。HDRをオンにした場合と、オフにした場合で撮り比べてみて、色味の違いを確認してみるのもおもしろいでしょう。
明るさ調整(露出)はマイナスにします。花火で突然明るくなると白飛びが発生しやすいので露出は下げておくのです。例えばiPhoneの場合には、カメラで画面をタップすると正方形の枠、その横に太陽のマークが表示されます。太陽マークを触るとスライダーバーが出ますので、これを下げてやれば明るさを調整できます。
フラッシュをたいても意味はないのでオフにします。フラッシュの光が届きませんし、そもそも花火は光で、フラッシュも光。たとえ届いても白く飛んだ画像になるだけです。スクリーンに映った映像をフラッシュをたいて撮影しても、白飛びするのと同じです。
iPhoneの「バーストモード」(秒間10枚撮影可能です)を使ってたくさん写真を撮り、その中から写りのいいものを選ぶというのも一つの方法です。