富士山の登り方を調べてみた! 夏しかできない富士登山に必要な準備と基礎知識
世界遺産にも登録された富士山。江戸時代には「一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」と言われました。後半部分はともかく、日本人なら一度は登っておくべき山かもしれません。そこで今回は「富士山の登り方」についてご紹介します。富士登山の経験はもちろんのこと、全国の山にアタックしている登山の熟練者にお話を伺い、アドバイスもいただきました。記事中にある「アドバイス」の項目も参考にしてください。
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■富士山の登り方・登山の前の準備と基礎知識!
富士山には登山可能な時期があります。というのは、富士山に登るための道として「吉田ルート」「須走ルート」「御殿場ルート」「富士宮ルート」という4つのルートがあるのですが、これが7月上旬に開き、9月上旬で閉ざされてしまうのです。ですから、毎年7月上旬から9月上旬までの約2カ月が富士山に登ることのできる期間です。
2017年は各ルートが利用できる期間は以下になります。
●富士山登山の4ルート利用可能期間
・吉田ルート(山梨県側):7月1日(土)0時-9月10日(日)
※下山ルートは9月11日の午前中まで通行可能
・須走ルート(静岡県側):7月10日(月)9時-9月10日(日)
・御殿場ルート(静岡県側):7月10日(月)9時-9月10日(日)
・富士宮ルート(静岡県側):7月10日(月)9時-9月10日(日)
※五合目-六合目間は6月9日9時より開通
・山頂の「お鉢巡り歩道」:7月10日(月)-9月10日(日)
※部分開通
⇒データ出典:『富士登山オフィシャルサイト』「登山シーズン」
http://www.fujisan-climb.jp/season/
まずはこの4つのルートのどれを使って登るのかを選択します。それぞれのルートで登山口が以下のように異なっていますので、
●各ルートの登山口
吉田ルート:富士スバルライン五合目
須走ルート:須走口五合目
御殿場ルート:御殿場口新五合目
富士宮ルート:富士宮口五合目
実際に登るときにはまずは登山口までたどり着かないといけません。登山口まではクルマで行けますが駐車場のスペースが少ないですし、またマイカー規制(御殿場ルートはマイカー規制なし)もありますので、自分のクルマで行こうとは考えないほうがよいでしょう。渋滞が好きな人は別ですが。
ちなみに各ルートでの山頂までの時間を比較してみると、下のようになります。
●各ルートでの登山にかかる時間(登り/下り)
吉田ルート:登り・約6時間/下り・約4時間
須走ルート:登り・約6時間/下り・約3時間
御殿場ルート:登り・約7時間/下り・約3時間
富士宮ルート:登り・約5時間/下り・約3時間
さらに、各ルートの人気を利用者数で見てみますと、
●各ルートの利用者数(2016年度)
第1位 吉田ルート:15万1,969人(61.2%)
第2位 富士宮ルート:5万9,799人(24.1%)
第3位 須走ルート:2万996人(8.5%)
第4位 御殿場ルート:1万5,697人(6.3%)
となります。6割を超える人が「吉田ルート」を選んでいますね。吉田ルートは六合目までは比較的平たんなので初心者向けとされます。また登山者が多いためなのでしょう、吉田ルートの登山道には山小屋も多く、また救護所が設けられている場所もあるので、その分初心者でも安心できるというわけです。
より詳細に比較したデータが『富士登山オフィシャルサイト』にありますので、参照してください。
⇒データ引用元:『富士山登山オフィシャルサイト』「登山口と登山ルート」
http://www.fujisan-climb.jp/trails/
【登山熟練者からのアドバイス】
吉田口高速バス利用がお手軽でおすすめです。