【JTBグループの先輩社員】株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル:根岸貴紀さん
プロフィール:根岸 貴紀(ねぎしたかのり)環境エネルギー研究科卒業。2010年入社。入社してから現在まで日本で行われる国際会議の営業一筋。
『株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル』は、JTBグループの中で、インバウンド(訪日旅行)を専門に扱う会社です。海外からの訪日客が右肩上がりで増えている昨今、こうしたインバウンド事業は非常に注目されており、学生のみなさんの中にも就職を考えている人もいるでしょう。今回は、JTBグローバルマーケティング&トラベルで働く根岸貴紀さんに、現在の仕事内容ややりがい、また学生時代の経験について伺いました。
今のお仕事はどんな内容?
JTBグローバルマーケティング&トラベルは、インバウンド事業を専門に行っている会社で、私はその中で「MICEユニット イベント・コンベンション営業部 国際会議課」に所属しています。MICEはMeeting(会議や研修)、Incentive (報償旅行)、Convention/Conference(国際会議、学会 )、Event (イベント)の頭文字を合わせた言葉です。MICEユニットは、これらが日本を会場として行われる際に海外から訪れる参加者のサポートを行います。国際会議課は、文字通り国際会議で日本を訪れる参加者や、その関係者の旅のお手伝いをする部署で、ホテルの手配はもちろん、会議への参加登録までトータルマネジメントを行います。
学術系の国際会議は、会議の主催者や運営会社と連携し、会議に参加する方のホテルの手配やオプショナルツアーの作成・販売、学会場とホテルを結ぶシャトルバスの運行業務などを担当します。中小規模の会議では参加登録業務も取扱います。
国際会議は学術系の会議のほか、海外の首脳が集まるサミットなどの行政系の国際会議も取扱います。2016年に行われた第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)では、車両の手配と空港内での案内といった輸送接遇業務を担当しました。何かあると外交問題にもつながりますから、高い緊張感と責任感をもって取り組みました。
「旅のサポート」だけでなく、学会の主催者に対して、「学会を成功させるにはどうすればいいか」というアドバイスを行う、いわゆるコンサルティングのような仕事も行います。そうした幅広い仕事が経験できるのは、この仕事のおもしろいところです。
ただ、私たちがいいと思って提供しても、それが必ずしも相手もいいと思うものではない場合があります。その中でうまく双方の着地点を探すという「折衷」が、この仕事が難しいと思う点であり、やりがいを感じるところです。最近になり、一歩引いた目線で考えることをより意識するようになり、問題が起こってもうまく乗り切れるようになりました。
一番楽しかった&つらかった仕事は?
入社してからずっと先輩たちにフォローしてもらいながら仕事を進めてきたのですが、3年目くらいに、経験をある程度積んだから自分一人でやってみようということになったのです。でも思うようにうまくいかず、仕事の進みも遅くなり、非常につらい思いをしました。当時はいろんな人のお叱りも受けましたけど、結果的にやりとげることができ、担当していた学会の先生から「頑張って耐えてよくやってくれたね、ありがとう」と声を掛けていただきました。このときの経験は、つらいものでもありましたが、非常にうれしい出来事として覚えています。
今の会社を選んだ理由は?
何かしら海外と接点のある仕事に就きたいと考えていたので、就活では旅行業や総合商社などを志望していました。その中でJTBを選んだのは、まず何よりも旅行が好きだったということ。そしてもう一つが、面接でリラックスして話せたことです。就活の面接は、どこか自分を作って臨むことが多いと思いますが、それがなく、自然体で伝えたいことを伝えることができました。その印象もあって、JTBを選びましたね。