【東急エージェンシーの先輩社員】統合プランナー:酒井亮祐さん

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東急エージェンシーの酒井さん

プロフィール:酒井 亮祐さん(さかい りょうすけ)
早稲田大学法学部卒業。2010年、株式会社東急エージェンシーに入社。営業職を5年半経験した後、2015年10月からプランニング部門に。営業時代に培ったマーケティングからメディアバイイング、クリエイティブのアウトプットまでを一貫してディレクションした経験を軸に、現在は領域を横断して顧客の課題解決に取り組む、統合プランナーとして活躍している。

創立55周年を機に、東急エージェンシーは新たなビジョンに『実験、実践、実現。For Amazing Experiences』を掲げ、全ての人に驚きの体験をもたらすことを軸に据えて、高い付加価値の提供を目指しています。広告の形も多様化し、クリエイティブな表現が求められるようになった今、これまでになかった広告の新たな形を考え、作り上げる統合プランナーとして第一線を走っている酒井亮祐さんにインタビュー。学生時代に何をして、そして今、どういう仕事をし、何を思うのか、酒井さんの学生時代と今を掘り下げます。

社会人編見る人の心を動かせる、それがこの仕事の醍醐味

今のお仕事はどんな内容?


私が従事している統合プランナーの仕事は、お客様が抱える課題をありとあらゆる手段を使って解決していくのがミッションです。例えば、「18歳から選挙に参加できるようになった」というテーマがあるとします。それに対して、どうすれば、より多くの人に知ってもらい、選挙に足を運んでもらえるのか考え、企画を提案し、実行していきます。

テーマはプロジェクトごとで業界も内容も異なります。選挙のこともあれば、アーティストのミュージックビデオを見てもらうための仕掛けを考えるなど、発想も仕掛けも違う仕事です。

一番楽しかった&つらかった仕事は?


酒井さん1

最近取り組んだ某大手通信キャリアのプロジェクトです。「10代の年齢層にもっと好きになってもらう」というのがミッションだったのですが、お客さんの期待値を超えるのが楽しいのと同時につらい仕事でした。最初のハードルはコンペを受注すること。参加が決まってからすぐに市場調査を開始して、今の10代が何を考えてどう行動しているのかや、10代が置かれている環境や心理状況などについて徹底的に調べて、理解を深めていきました。その後、課題の本質を捉えて、立脚点を見つけたら一気に頭を切り替え、いろんなアイデアを考えて提案しました。その結果、参加した数社の大手広告会社の中から私達が提案した企画を採用していただきました。コンペの場合、負ければそれまでの努力がすべて水の泡になるので、とりあえずひと安心しました。

しかし、そこからがハードでした。クライアント様を含め、最高のモノを作ろうという気概だったので、もっとこうした方がいいのではという新たな課題が次々と生まれ、それを一つずつクリアしていく日々。ホッとしてはまた次の課題、ホッとしてはまた次の課題……と息をつく暇もありませんでした。極めつけは、プロジェクトの途中で、話題を加速するために告知動画の制作が決まったこと。決定が金曜日で、月曜日に提案をするようなスケジュールでまったく時間がありませんでした。なかなか妙案が浮かばず、常時身体中から嫌な汗が噴き出していたこともあったので、半泣きになりながらスーパー銭湯の湯船につかっていたら、「これだ!」というアイデアが浮かび、チームメンバーにすぐ連絡して、企画書にして提案しました。ホッとしてはまた嫌な汗をかく繰り返しで、今考えるとサウナと水風呂の繰り返しのような日々でした。ここまでくるのに苦労しましたが、実際にその企画を世の中に出したときは反響が大きく、海外まで波及していき、一気に苦労が報われました。

今の会社を選んだ理由は?


もともと広告業界には興味がなかったのですが、某大手アパレルのインターンシップで人生が変わりました。ニューヨークに行き、「その企業が世界一の会社になるにはどうしたらいい?」というお題に対して、現地のトップにプレゼンするというものだったのですが、幸いなことに予選を突破し、優勝することができました。その際に提案した内容がたまたま広告領域のものだったので、「もしかすると、自分には広告業界が向いている!?」と思ったのがきっかけだったんです。

この会社を選んだのは「一緒に働く仲間になる人の素が見たかった」という面接官の言葉が決め手でした。当社の面接に来たとき、いきなり雑談から始まりました。いわゆるアイスブレイクで大いに話は盛り上がったものの、内心はイラっとしたんです。というのも、自分なりに伝えたいことをまとめていたし、伝えたいという思いがあったから。それで「なぜああいう質問をしたんですか?」と聞いたら、「働く仲間になる人の素が見たかった」と言われました。人と本気で向き合う気持ちで面接に臨んでくれていたことに感激して、胸がキュンとして、入社を決めました。


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