【カルビーの先輩社員】研究開発本部 開発1部 ポテトチップスチーム:岩田夏記さん 2ページ目
岩田さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
▲学生時代の岩田さん
一番頑張ったのはアルバイトです。週末に朝からパン屋さん、個別塾講師、コンビニエンスストアの3つを掛け持ちしていた時期もありました。自分でも、ハードスケジュールでよくやっていたなあと思います。海外旅行が好きで資金を貯める目的はありましたが、アルバイトそのものがとても楽しかったんです。中でも長く働いたのがパン屋さんでした。
レジだけでなく、厨房の手伝いや、持ち回りで週ごとの企画を担当させてもらえるのがおもしろかったですね。あれこれ考えて「キャラクターパンの日」を作ったり、お客さま向けのパン教室を開いたりしました。自分で立案したことがお店で実現できて、お客さまからいろいろな反応が返ってくることがうれしかったです。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
先ほどお話したアルバイトを通じて、職人さんやお客さまなど、さまざまな方々とコミュニケーションできたことですね。学生の付き合いだと年齢や価値観が似ている者同士で固まりがちになりますが、アルバイト業務を進めるうえでは、目上の人や、自分とは違う人とも積極的に話をしていく必要があります。
カルビーに入社して実感したのは「自分一人では何もできない」ということ。商品開発の過程では、工場の人や研究部の人にさまざまな協力をお願いすることになるので、そんなとき、いろいろな層の人との話し方やつながり方を学んできたことが役に立っていると思います。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
やっておいてよかったなと思うのは、海外旅行に行って現地のおいしいものを食べ歩いたことです。たとえば、最近またタイを始めとするエスニックブームが来ていますが、自分で食べたことがあれば味もイメージしやすいですし、それが商品化のヒントになることもあります。
反対に、もっと真面目にやっておけばよかったと思うのが英語です(笑)。原料調達や拠点工場への技術支援のため海外出張も多い会社なのですが、今の英語力で「行け」と言われたら困りそうなので……。これからの時代、英語に無縁の企業は少ないと思うので、できるだけ学生のうちに頑張っておくほうがいいと思います。あとは、普段から流通している身近な商品をよく見ておくこと。自分の進みたい分野には常にアンテナを張っておくといいですね。
学生時代に培ったコミュニケーション力を強みに、何事にも臆することなくチャレンジしている岩田さん。作った製品を「おいしい」と喜んでもらえることが一番の励みになると語ってくれました。カルビーでは会社の開発計画とは別に、社員が独自に製品を作ることも推奨しているそう。将来の目標は、自分が一から発案した商品をヒットさせることだそうです。「今は作ってみたいお菓子を模索中です」という彼女の夢が叶う日が、今から楽しみです。
趣味:果実酒作り、サウナ
特技:卓球
就活で受けた企業数:35社くらい
就活で志望していた業界:食品
現在の会社の魅力:親しみやすさ、言えば任せてもらえる雰囲気。
文:鈴木恵美子
写真:ブリッジ
取材協力:カルビー株式会社