バイトの証明写真の服装はどうすべき?大学生バイトの履歴書写真のポイント
バイト応募につきものの履歴書。「自己PR」に「志望動機」と書く内容も悩ましいものですが、履歴書に貼る写真も応募者の悩みの種です。
普通の写真はいつもの自分らしく写るのに、履歴書や学生証になると、「え? これが自分?」というような悲しい写真にがっかりする人も少なくないようです。
バイト応募のとき、面接の前に書類選考がある場合は、本人よりも先に写真の自分が担当者に見られてしまいます。履歴書の写真写りが悪いばかりに「どんよりと暗い感じがする」「どこを見ているのかわからない」「どこかに遊びに行くの?」といった、本当の自分らしくない印象を与えてしまっては、せっかく働く意欲があるのにもったいない結果につながりかねません。
ここでは、履歴書に貼る証明写真の撮影時のポイントを紹介します。
どういう服装や髪型が適しているか、どの程度のメイクなら大丈夫か、どんな表情をすればいいかなどで困っている人は参考にしてください。
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バイト証明写真にスナップ写真やプリクラの切り取りはNG
バイトの証明写真にスナップ写真やプリクラの切り取りを使おうとする人がいますが、絶対にやめましょう。
応募先に失礼ですし、あなたに対する印象も悪くなってしまいます。就職活動ほどかしこまる必要はありませんが、これから一緒に仕事をしていく人に対する書類なのですから、写真もきちんとしたものを用意したいですね。
「バイト応募用の写真にお金をかけたくない」と考える人もいるようですが、スマホアプリで撮影するのでもなく、写真館や証明写真機を使うのがベストです。
写真館での撮影や証明写真の機械を使う場合の予算感
バイト応募用の証明写真の撮影にかかる費用の目安は、一般的な履歴書に使われる3cm×4cm程度の写真を撮影する場合でこのようになります
証明写真機 | 写真館 | |
金額 | 800円程度〜 | 1,600円程度〜 |
枚数 | 8枚程度 | 4枚 |
出来上がりまでにかかる時間 | その場で | その場で |
写真データでのお渡し | 機械によってはあり |
別途料金がかかるが可能 |
写真撮影のアドバイス | なし | あり |
証明写真機を使った方が安く枚数も多く出来上がりますが、ここぞというときに使うような写真はプロのカメラマンがいる写真館で撮影してもらった方がいいでしょう。
バイトの履歴書に使う以外にも学生証や運転免許証といった撮影後しばらく使うものにも使いたいなら、写真館での撮影をおすすめします。
証明写真を撮る前に身だしなみをチェック
証明写真を撮影しにいく前に身だしなみをチェックしましょう。
寝起きでぼさぼさの髪で写真を撮る人はいないと思いますが、写真館で撮るにせよ、証明写真機で撮るにせよ、きちんと鏡に自分の顔をうつして確認してから撮影に臨みましょう。風でヘアスタイルが乱れている、ネクタイがちょっと曲がっている、襟が立っているなどというのは、鏡を見ないと気づかないこともあるからです。
特に雨の日は要注意。きちんとスタイリングしたはずの髪の毛が、湿度のせいで思いがけず乱れていることがあります。
「出かけるときにきちんと整えたから大丈夫。」
と安心しきらず、写真を撮る前に鏡を見て身だしなみをチェックしましょう。
また、男性、女性に限らず、普段メガネをかけている人は、一度外して写真を撮ることをおすすめします。そうすることで目の周りがはっきりして、本来の顔立ちで撮影することができるからです。
バイトの証明写真の服装は大学生かどうかに限らずスーツか清潔感のある服装
「履歴書による書類選考あり」という企業に応募する場合には、スーツやオフィスカジュアル風のきちんとした服装で写真を撮ることをおすすめします。
もちろん写真を撮る前、家を出るときから着ている必要はありません。スーツ用の白いシャツを着て、上着を持って行けば大丈夫。男性ならネクタイも持っていれば完璧です。
白い襟のシャツ+濃い色のジャケットがあると便利
「そこまでの必要があるの?」「さすがにスーツはちょっと……」と思う場合でも、白い襟のあるシャツを着て写真を撮ることをおすすめします。さらにきちんと見えるのが、紺や黒など濃い色のベストやカーディガン、ジャケットを合わせること。
白い襟元は写真を撮ったときに顔を明るく見せてくれますし、濃い色を合わせることでコントラストがはっきりしてメリハリがつきます。
襟なしのTシャツや丸襟カットソーは避ける
襟のないもの、例えばTシャツや丸襟のカットソーなどカジュアルな服は、軽い印象を持たれてしまう恐れがあるので避けましょう。これは男性も女性も同様です。
アクセサリーはつけないのが原則
ピアスなどは写真に写らないように外したほうがいいでしょう。特に男性は髪の毛で隠れないことが多いので気をつけてください。
履歴書の写真で、「きちんとした人」という印象を持ってもらうために少しのことでも注意を払うのがおすすめです。
自撮りしてみてどんな印象になるか試すのがおすすめ
試しに自分の持っている服の中から襟の白っぽい服と黒っぽい服、襟のない服を着て肩のラインから上をスマートフォンなどで自撮りしてみて下さい。
そして、履歴書の写真を撮るときにどの服を着るか決めておくと、いざというときにあれこれ迷わずにすみます。
バイトの証明写真撮影時の髪型は顔全体がわかるように
バイトの証明写真では、服装と同様に髪型もポイントのひとつです。大事なのは顔全体がはっきりとわかること。
前髪が目にかかったり、横に大きく流して顔が半分隠れたりしているのはNG。男性ならツンツン逆立てた髪型や長髪、女性なら頬のラインを髪が覆っているような髪型は避けましょう。
セミロングやロングは後ろで結ぶ・前髪はピンで止める
セミロングやロングの場合、後ろで結んだほうが清潔感を印象づけることができます。前髪が微妙な長さであれば、ピンで留めるかワックスやスプレーなどで目にかからないようにすると明るい感じになります。
ヘアカラーは黒っぽいものがベター
ヘアカラーにも気を付けましょう。あまりに明るい色やメッシュ風に染めていたり、ブリーチしていたりするのであれば、写真撮りや面接の前に黒っぽく染め直した方がベストです。
目立つ髪色のまま撮った写真では、担当者にマイナスの印象を残してしまうかもしれません。
「ファッション関係、それも奇抜なデザインのショップに応募するから……」
「見た目の関係ない仕事だから。」
という場合にも、少なくとも履歴書の写真と面接には顔全体がきちんと見える髪型や自然な髪色をおすすめします。
そのショップに採用されてから、そこに合ったスタイルに変えればいいですし、採用担当者は写真を含めた見た目も判断基準にするからです。
まずはきちんとマナーをわきまえていることをアピールしましょう。
証明写真を撮影するときはナチュラルメイクを心がけて
履歴書の写真用の顔全体がはっきり見える髪型には、どんなメイクがいいのでしょう?
男女問わず、メイクをするならナチュラルメイクを心がけてください。
ナチュラルメイクのポイントは、
- ベースメイクで肌悩みをカバーする
- 眉は髪の色に近いものでふんわり仕上げる
- アイシャドウとアイラインも肌に馴染む色を使う
- チークは血管の色を参考に薄めにつける
- リップはほどほどなツヤ感で
です。いかにも「メイクしました」という顔ではなく、すっぴんでもない自然なメイクを目指してください。
「ナチュラルとか自然な」とかいわれても、どうにもうまくできないという人は、就職活動のマニュアル本や就職サイトを参考にするのもありです。バイトにも十分応用できるでしょう。
チークのつけすぎは不自然になるので注意
チークは頬骨に沿って薄くつけましょう。濃くつけすぎると熱があるように見えてしまいますし、反対にチークを全くつけないと顔色が悪く、不健康そうに見られがちなので、つける場所と濃さには十分注意して下さいね。
リップは唇がほんのり明るく見えるのがベスト
リップは何系の色が自分の顔に合うかは人それぞれ。そのため、唇がほんのり明るく健康的に見える程度につけましょう。リップに関しても、ラメが強いキラキラするリップグロスは、使うのを控えた方がベストです。
カラーコンタクトは避ける
カラーコンタクトやつけまつげも避けたほうがいいアイテムです。
あくまでも自然な自分をアピールするためにナチュラルメイクを心掛けましょう。いずれ近い将来必要になることを考えて、普段がっつりメイクでキメている人もこれを機会にナチュラルメイクの練習をするといいかもしれませんね。
普段はノーメイクの人もナチュラルメイクをして
いつもはメイクしないという人もいるかもしれませんが、ナチュラルメイクはしたほうがいいでしょう。
首と顔の色が自然に見えるファンデーションに、眉の薄い人はアイブローで書き足します。アイラインやアイシャドーは必要に応じて使いましょう。
特に濃すぎるアイシャドーやパールやラメは避け、派手にならないよう気をつけて下さい。
証明写真の表情は明るく爽やかな印象の笑い顔
履歴書の写真に使う証明写真はつい身構えてとても真面目で硬い表情になりがち。だからといって笑顔を意識しすぎるあまり、思い切り歯が見えるのもいけません。
履歴書用の写真で最も大事なのは、清潔感があって明るくさわやかな印象に見えることです。
しかめっ面や眉間にしわを寄せた困り顔には普段から気をつけましょう。付け焼刃で感じのいいほほえみを作ろうとしても、ぎこちない感じになってしまいます。
感じのよい表情は「ほほえむ」のがポイント
感じよい表情に見せるには、「笑う」のではなく「ほほえむ」を意識しましょう。
- 歯は見せない
- 口の両端をちょっと引き上げる
このポイントを心がけると自然にほほえんでいるように見えます。
口の中で歯を深く噛まず、浅めに噛んでかつ口角を上げるほうが表情を作りやすいです。
証明写真機できれいに撮るときのポイント
写真館よりはお財布に優しい証明写真機でバイトの履歴書用の写真を撮るときのポイントを紹介します。
証明写真機での撮影は、スタジオで撮影するのと違い外見や姿勢をチェックしてくれる人がいません。どのように写るかはすべて自分にかかっているのです。
- 証明写真機に入ったら、カーテンをしっかり閉める
- 下側にライトが設置されている場合は手荷物などで照明を遮らない
- 椅子の高さを自分に合ったものに調節する
- 肩が水平になっているかチェックする
- 膝に白いハンカチを広げる
証明写真機で上手に撮影するには、光と姿勢のコントロールが大切です。
証明写真機の外の光はしっかり遮断する
まず、外部からの光が入らないようにしっかりカーテンを閉めます。きちんと閉まっておらず外部から光が入ってしまうと、明るさが均一の写真が撮れないことがあるのです。
写真機によっては、下側にライトが設置されている場合があるので、手荷物で遮らないようにしましょう。
正しい姿勢で座ると美しく見える
椅子に座るときは、カメラのレンズが心持ち下に見える位置にします。こうすると自然に顎を引く姿勢が取れます。そのうえで体の重心がお尻にバランスよく乗っていれば、肩が水平になるのです。
せっかく表情がいいのに、姿勢が悪いと首が肩の間に埋まって見えたり、猫背になったりします。背筋を伸ばし、気持ちだけ顎を引いた姿勢で写真を撮りましょう。
白いハンカチを使えば顔が明るくなる
できれば、白いハンカチを持っていきましょう。きちんと座ったら膝に白いハンカチを広げるのです。たったこれだけでハンカチがレフ板の役目をして、顔をさらに明るくしてくれます。
落ちたバイトの履歴書に貼った証明写真を剥がして再利用するのはだめ
学生バイトに応募したものの残念な結果になった場合、履歴書が郵送で戻ってくることがあります。
このとき、「次の応募先に送る履歴書に写真を使い回してしまおう」と考える人がいますが、やめてください。
返送された履歴書ごと使い回すよりはいいですが、一度貼った写真を外し貼り直すと写真自体がよれてしまい、みっともなくなってしまいます。
また、バイト先の担当者はあなたが思っている以上に応募書類を見ているもの。使い回しの写真や書類はすぐにバレます。
印象が悪くなるだけなので、写真の再利用はやめましょう。
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バイトの証明写真は自分の身代わりだと思って撮影を
バイトの応募に使う証明写真は、表情も姿勢も普段はほとんど意識しない人が多いのではないでしょうか。普段の自分そのままの写真では「きちんとした人」を印象づけることができない可能性が大ですよ。
鏡で表情の練習をする場合も、表情だけでなく鏡に映った自分の目に目線を合わせることを意識すると、カメラの前に座ったときによりスムーズに撮影できます。
きれいで清潔感と誠実さの感じられる写真を撮って、バイトに応募してみて下さいね。
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