経理とはどんな仕事? 業務内容を知ろう!経理と財務・会計の違いは?
会社には必ず「経理」を担当する部署があります。
一見地味に見える経理の仕事ですが、経理部門がないと会社が今どのよう経営状況なのかだけでなく、信頼できる会社なのかががわかりません。
今回は「経理」の仕事とはどういうものかについて、網羅的にご紹介します。
▼こちらもチェック!
将来の夢診断! あなたに合ったキャリアを探してみよう
経理とは?
経理を担当する部署が「経理部」という場所です。
中小企業では、独立した部署になっていないかもしれませんが、どの会社にも必ず「経理担当」の人がいます。
経理は、会社の売り上げや経費・資産など会社の収入と支出を計算し、正確に記録・管理する仕事です。
営業職などのように派手な仕事ではないものの、会社が今どのような経営状況なのかをお金の視点で確認するため、会社のお金の流れをしっかり把握できる正確性が求められると言えます。
経理担当者は売り上げなどを数値化したうえで会社の現状を資料作成し、経営層に提案する場合もあるため、会社にとって欠かせない部署です。
経理と財務・会計の違いは?
経理と似たような業務で、財務職と会計職があります。すべて会社のお金に関わる業務ですが、以下のような細かな違いがあります。
経理 | ・日々の売り上げや仕入れなどを日常的なお金の出納管理がメイン ・日次や月次・年次の仕事がある ・給料や保険・決算に関わる書類の作成 |
財務 | ・経理の作成した書類をもとに会社で必要な資金を調達し、管理する ・会社での投資やM&Aなどの資産運 |
会計 | ・会社のお金の流れや物の出入りを記録・管理 ・税務の知識が必要となる場合が多い |
経理と財務・会計で部門が分かれている企業もあれば、一緒に兼任する場合もあるため、業務内容の違いを把握しておくと便利です。
経理の仕事内容とは?
経理の主な仕事内容を以下にまとめています。
経理の主な仕事内容 |
・日次・月次・年次業務
・記帳業務 ・売掛・買掛金管理 ・経費精算 ・決算業務 |
経理部に所属する社員は、売り上げや経費の計算を「日次業務」という形で日々こなし、日次業務をもとにした月次の決算書だけでなく、年間の決算書なども作成します。
経理による日々の作業のおかげにより、「経費を使い過ぎ」「売り上げが足りない」「今月は黒字で着地しそう」といった判断が可能です。
経理部がなければ会社の資金状況について現状把握ができないだけでなく、会社が次のステップのために的確なアクションを起こすことも難しくなります。
経理の重要性がわかる外資系企業の「frozen operation(フローズン・オペレーション)」
経理の重要性がわかる一例として、外資の大企業で第4四半期に行われる「frozen operation(フローズン・オペレーション)」が挙げられます。
「frozen operation(フローズン・オペレーション)」とは日本語で「経費引き締め施策」という意味で、会社の業績が悪ければ、会社の支出を数値化したうえ、できるだけ抑えるというものです。
「frozen operation(フローズン・オペレーション)」は第3四半期までの会社の成績をもとに行われます。
経理部門の日々の働きがあるからこそ、「frozen operation(フローズン・オペレーション)」が必要かどうかの判断もできると言えます。
経理になるには?
会社で経理の仕事をするためには、特別な資格や学歴は必要ないと言えます。
新卒や未経験でも経理部門の求人があるため、会社に採用され、人事担当者に適性があると判断されれば、学部学科関係なく経理業務になれるでしょう。
ただし、転職になってくると事情が異なります。
お金を扱うため正確さが求められるため、経理の実務経験を重視する会社が増え、未経験ではチャレンジしづらくなるでしょう。