MCバトル中心のラッブブームを大学生ラッパーはどう思う? 早稲田サイファー主催MC chagoインタビュー【学生記者】
こんにちは、早稲田大学4年の谷村行海です。
テレビ朝日で放送中のフリースタイルダンジョンや、高校生ラップ選手権の影響もあってか、以前よりもラップは身近な存在になりました。ラップを扱ったCMなどを見かける機会も多いのではないでしょうか。しかし、偏にラップと言っても、現在の流行はMCバトルが中心になっています。この状況を私たちは自然と受け入れていますが、現役のラッパーはどう感じているのでしょうか? そこで、今回は早稲田サイファーを立ち上げた現役大学生ラッパーのMC chagoさんにお話を伺うことにしました。
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―ラップブームについてお伺いする前に、chagoさんのことについていくつか質問をしたいと思います。まず初めに、ラップを始めたきっかけについて教えてください。
chagoさん 高校生のときに、RHYMESTERっていうHIPHOPグループの音源を聴く機会があって、それでラップにはまりました。すごくかっこよくて、ただ聴くだけじゃなく、自分でもラップができるようになりたい! と思ったので、ラップを始めました。
―そうすると、RHYMESTERのメンバーの宇多丸さんや、Mummy-Dさんが憧れのラッパーということになりますか?
chagoさん そうですね。彼らに憧れていたので、早稲田大学への進学も決めました。同じ大学ということもあって、KEN THE 390さんも好きです。
―なるほど。RHYMESTERのメンバーとKEN THE 390さんは学生時代、ソウルミュージック研究会GALAXYに所属していました。こうしたサークルがある中、早稲田サイファーを立ち上げようと思った理由はありますか?
chagoさん 「ラップをやってる人を自分の力で集めてみたかった」ってのが大きいですね。GALAXYは歴史も伝統もあり、有名なアーティストも輩出しているので、すごいサークルだと思います。でも、団体をゼロから立ち上げて、それが徐々に大きくなっていくのを実感したいと思ったので、GALAXYには入りませんでした。
―新しく団体を立ち上げるのは大変なことだと思います。サイファーを主催していて、つらかったエピソードがあれば教えてください。
chagoさん 最初の頃は全然人が集まらず、来るメンバーも固定されていたので、閑散としていました。でも、サイファーを毎週木曜日に定期開催するようにして、SNSなどで呼びかけていくうちに、だんだんと人が集まっていき、メンバーの数も50人を超えるようになりました。最初はつらかったけど、今はサイファーを立ち上げてよかったと思っています。
――50人! それだけ人が集まったということは、早稲田サイファーにしかない強みがあるということでしょうか?
chagoさん サイファー内でMCバトルを中心にやっているので、バトルの技術を磨けるという点が今のブームの状況に合っていたのかもしれないです。あと、他のサイファーではあまり流さないようなマイナーなトラックも流しているので、それも成功しているのかも。それと、文化祭で慶應サイファーとラップ早慶戦を開催したり、他のサイファーとの交流も行っているので、そこが他にはない強みだと思いますね。
〈早稲田サイファー〉
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