MCバトル中心のラッブブームを大学生ラッパーはどう思う? 早稲田サイファー主催MC chagoインタビュー【学生記者】 2ページ目

谷村 行海

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■日常のふとした瞬間をきっかけにラップに興味を持ってもらえればうれしい


―続いて、現在のラップブームについてお伺いしようと思います。現在、さまざまな企業がCMをラップに取り入れたり、昨年の夏には東京都が新宿駅前でTOHYOサイファーを主催したりと、ラップは身近な存在になりました。この状況をどう思いますか?

chagoさん ラップを知るきっかけとしてはありだと思います。これまでのラップはアンダーグラウンドの世界の文化という側面が強く、一部の人にしか知られていなかったんですけど、それが一般の人にも浸透するようになった。日常のふとした瞬間をきっかけにラップに興味を持ってもらえれば嬉しいですね。ただ、ブームというのはどうしても一過性のものなので、このブームが下火になったときに、どれだけラップが文化として残るか少し心配です。

―ラップの側面としては、現在はMCバトルにばかり目が向けられがちですよね。これについてはなにか思うことはありますか?

chagoさん うーん……。たしかに、今はMCバトルばかりが取り上げられていて、音源は軽視されていると思います。でも、それはそれで仕方ないのかも。MCバトルだけ見ている人に無理矢理音源を聞くように勧めて、それでラップを嫌いになったら意味がない。無理に干渉するんじゃなく、興味を持った人が自然と音源を聞くようになってくれれば、それが一番いいんだと思います。

―ちなみに、現在は大学生ラップ選手権が開催されたり、アニソンMCバトルという大会が行われたりと、MCバトルも多様化しています。chagoさんもこうした大会に参加されていますが、バトルの種類が増えることについてはどのようにお考えでしょうか。

chagoさん 新しいものが生まれていくのは文化として自然な流れだと思います。自動車が徐々にAI運転を取り入れていくのと同じように、元からあったものが進化していくような感覚に近いんじゃないかと。最近のラップブームも、高校生ラップ選手権から始まって、フリースタイルダンジョンが生まれたように、これから新しいものが出てきても不思議じゃないです。

―なるほど。本日は貴重なお話をありがとうございました。それでは、最後に同世代の人に一言お願いします。

chagoさん 大学生ラッパーはラップ全体の人口としては小規模なので、みんなで仲良くやっていきたいです。それと、今ラップに少しでも興味がある人は、軽くふれるくらいでもいいので、今後も興味を持ち続けてくれると嬉しいです。

〈MC chago〉
Twitterアカウント@mc__chago
早稲田サイファーを立ち上げ、現在はEPを製作中
早慶RAP BATTLE: ACE & 晋平太 vs 早大生 & 慶應生(mc chago、Amateras)
https://www.youtube.com/watch?v=9OJYe3nvcLY

慶應と早稲田のMCバトル「慶早RAP BATTLE」全試合

■ まとめ

新しい文化が生まれては消えていくこの時代。現在の流行も年月が経てば別のものに変わっているかもしれません。日本語ラップが今後どのような進化を遂げていくのか、今からチェックしてみてはどうでしょうか。

文・谷村行海

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