現役大学生がレクチャー! 教職科目を履修する前に知っておきたい3つのポイント【学生記者】

谷村 行海

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こんにちは、早稲田大学3年の谷村行海です。

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高校3年生のみなさんの多くは大学受験も落ち着き、華の大学生活に心を弾ませている方も多いのではないでしょうか。大学に入るとサークル選びや科目登録などさまざまなことが一度にやってきます。なかでも教員志望の方は、通常の履修やサークル選びに加えて教職科目の履修についても頭を巡らせなければいけませんよね。私も教職科目を履修していますが、ただでさえ忙しいこの時期に新入生が教職科目のくわしいルールを知るのは容易ではないはず……。そこで、今回は教職科目をとる前に最低限知っておきたいポイントを先取りして紹介していこうと思います。

1.教員免許をとるためには最低でも67単位が必要

教員免許(一種)をとるためには教職に関する科目や各専攻教科に関する科目などを含めて最低でも67単位を取得する必要があります(小学校・中学校・高校教諭一種免許状の場合)。この数は多いと思いますか? それとも少ないと思いますか? 人によって体感は異なりますが、私含め、まわりで教職科目を履修している学生の大半はこの数が多いと感じています。

学生が1年のうちに取得可能な単位数は、大学や学部によっても異なりますが、およそ40単位ほどです。つまり、約1.5年分の単位数を4年間の間に追加でとらなければ教員免許を取得することはできない計算になり、教員免許をとるためにはある程度の覚悟が必要になってきます。

2.年間履修単位と合算できるものもある

教員免許をとるために必要となる67単位は、基本的に学部で履修できる年間40単位の範囲外になります。ただし、そのすべてが範囲外ということはなく、専攻している教科に関する科目の多くは学部で履修中の単位と合算することも可能です。そのため、67単位よりも体感的には少ない単位数で教員免許を取得することができます。

ただ、このために学部で勉強したい内容とは無関係な講義を受ける必要があり、勉強したいことに時間を割けなかったなんてことも生じます。

3.教育実習に行く時期が就活の時期と被る

教員免許をとるためには、中学の場合は3週間以上、高校の場合は2週間以上教育実習に行く必要があります。中学・高校時代のことを思い返すと想像がつきやすいかと思いますが、教育実習の期間は6月頃に設定されていることが多いです。この時期は多くの民間企業の面接などの時期と被っていることが多く、就職活動に支障が生じる可能性も考えられます。他にも、3月ごろには教育実習先を訪問して事前打ち合わせを行ったりと就職活動の障害となることもたびたび起こってきます。そのため、教職科目を履修する前には教員になるか、それとも民間就職を目指すのかをよく考えなければいけません。

■まとめ

教員免許は条件さえ満たせば必ず取得が可能な資格のため、とりやすい資格の1つに数えられることもあります。しかし、今回紹介したように取得する上での負担も軽くはないため、そこは履修前にきちんと把握しておくことが大切です。教職科目の履修を検討している方は事前にこのような情報を把握した上で、納得した状態で教職科目を履修してくださいね!

文・谷村行海

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