国内最大級の政策立案コンテスト! 「未来自治体全国大会2017」担当者を直撃<後編>【学生記者】 2ページ目
なるほど。わかりました。そういえば、大川さんがこのコンテストに参加者として参加された動機は何だったのですか?
―大川
大学3年生と4年生の間の春休みにこのコンテストに参加したのですが、参加動機を一言でいうと、「とにかく経験を積みたかった」からです。ちょっとだけ経緯を話すと、もともと学校の先生になりたいという目的で九州大学の理学部に入ったのですが、民間企業に就職されている先輩たちをみて、自分も一度民間企業に入りたいなと思い直しました。
それで、大学3年生の冬にベンチャー企業を中心に就職活動を開始し、面接にも何社かチャレンジしたのですが、そこで自分には話すことがないなと思ったのです。自分の経験値が少なく、「今まで自分は本当に狭い世界、狭いコミュニティーで生きてきたのだな」と痛感しました。「物事をもっと広い世界で考えていかないといけないな」と思ったのです。
そういう経緯もあり、何でもいいから何か経験を積みたいと思っていました。「いろいろな人に触れれば価値観も変わるだろう」という結論に至り、経験を積むことで今よりも広い視点で物事を考えることができるのではないかと。
そう考えて、まずは大学院に進学することにしました。そして、時間ができて先ほど述べたようなことを考えているうちに、たまたまNPO法人ドットジェイピーという団体が提供している議員インターンシップというものを知って、参加してみようと思ったのです。そして、この「未来自治体全国大会2015」もちょうど議員インターンシップとセットで参加することができるということだったので、いい機会になると思い参加しました。
―山D
そういうことだったのですね。同時に参加されたという議員インターンシップについて教えてもらってもいいですか?
―大川
現在、全国500人の国会議員と地方議員がインターンシップの受け入れをしており、年間2500人の学生が参加しています。インターンで何をしているかというと、例えば地方議員の場合だと一言でいえば、「行政に対する政策の提言のお手伝い」がメインです。
それに伴って調査活動をしたり、地域ごとの地元に根付いた地域まわりの活動から政策づくりのところまで幅広い活動に関われます。議員秘書体験といってもいいかもしれないですね。