真田丸で話題の小諸城を再現! 長野大学の小諸城デジタルアーカイブプロジェクトって?

学生の窓口編集部
2016/05/11
学生トレンド
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長野大学の学生が、長野県小諸市の歴史的文化財である小諸城の「3Dデジタルアーカイブ」を行っています。これは企業情報学部の田中ゼミが、長野県小諸市の「小諸フィルムコミッション」と共同で行っているもの。今回は、この活動に参加している大学生にお話を伺いました。

■110点もの古文書に基づく正確なモデリング


まず、学生にお話を伺う前に、田中ゼミの田中法博先生に今回のプロジェクトについて聞いてみました。


――このプロジェクトが発足したきっかけを教えてください
田中先生 私たちのゼミでは、もともと長野大学の施設をCGで再現する活動を行っていたのですが、小諸フィルムコミッションの会長である牧野和人さんから「小諸城のCG再現」のお話を頂きました。牧野さんは小諸城を治めていた人物の末裔(まつえい)でして、「小諸城をもっと多くの人に知ってもらいたい」ということで今回のプロジェクトが発足しました。

――3Dデジタルアーカイブの作業はどういった内容だったのでしょうか。
田中先生 まず残されている古文書の記録からスタートしました。古文書には城の寸法や間取りが残されており、それを基に3DCGで形状復元を行いました。よく昔の城の3D復元がされていますが、その多くは古文書などの詳細な資料が残されておらず、わからない部分は想像図として復元されることがよくあります。しかし今回は110点以上の詳細に描かれた小諸城城郭絵図などの古文書を基にしているため史実に基づいたCG復元ができていると考えています。

――非常に正確な3Dモデリングができたということですね。

■ゲームの3Dモデリングがきっかけ

続いて、今回のプロジェクトのリーダーである企業情報学部3年の櫻井千寛さんにお話を伺いました。

――今回のプロジェクトではどういったことを担当されましたか?

櫻井さん 小諸城のCG復元全体に関わっています。古文書に残されている内容の記録と、そこからの3次元データの読み出し、そして建物の作成を行いました。建物の作成はチームのメンバーで分担して行いました。


――もともとこうした3Dモデリングに興味があったのですか?
櫻井さん プログラムを学んでゲームを作りたいと考えていました。田中ゼミにはゲーム開発について学ぶつもりで入ったのですが、ゲーム開発では3Dモデルが欠かせません。田中ゼミでは、当初は2次元のゲーム開発を行っていたのですが、3DCGを用いた立体的な映像のゲームが作りたいと考えるようになりました。

――実際に3Dデジタルアーカイブの作業をしてみてどんな点がおもしろいと思いましたか?
櫻井さん やはり「昔の建物の仕組みを発見し学べること」が一番おもしろいと思った点です。大昔の紙に書かれた情報が、最新のデジタル技術でCG映像になる過程が楽しいです。また、古文書も昔の言葉で書かれているので、それをじっくりと読み解いていくのも興味深いと思いましたね。

――反対に「これは難しかった!」という点は?
櫻井さん 図面に書かれていることを3次元の立体に起こすことです。当然ですが、当時の人々は3次元的なCGに使用することは想定せずに図面を描いたりしています。遠近法の使い方が現代とは異なっているなど、平面のものを立体に読み解くのは本当に難しいと思いました。

――その他にこれは勉強になったということはありますか?
櫻井さん 資料の中には、単なる図面だけでなく当時の建物の工法についても記された資料がありました。こういった資料から、当時の建造物の工法について学ぶことができたのが良かったと思います。そこから建築用語を覚えながら、当時の工法に基づいてCGを復元する作業をします。古文書を読み解いていくと建築用語が数多く登場します。中には現在も使われている建築用語も幾つかあり、現在の建造物と当時のお城の対比ができて興味深いと思いました。

■今後は内部の再現に挑む


――今後はどのようなことに挑戦されますか?
櫻井さん 小諸城の外側はできましたので、次は部屋の中などの内部の再現に取り掛かります。

――内部の情報も古文書に残っているのですか?

櫻井さん そうですね。ふすまがどこにあったのか、どの位置に何があったのかなども残されていますので、それに基づいて再現していきたいと思います。


――その他に展望を教えてください。
櫻井さん やはり「小諸城のCGを完成させること」が一番の目標です。完成させたCGを見ることで、より多くの人に小諸城のことを知ってもらいたいですね。それに向けて努力したいと思います。

――ありがとうございました!

小諸城という重要文化財を3Dで再現し、アーカイブを行っている櫻井さんをはじめとする田中ゼミの皆さん。もしかしたら、今後はさまざまな地域の文化財のアーカイブを行われるかもしれませんね。

取材協力/写真提供:長野大学
(中田ボンベ@dcp)

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