京大の頭脳で考えるカレーとは!? 独自の研究を進める「京大カレー部」に直撃!
好きな料理ランキングでは常に上位にランクインするカレー。ドロリとした日本独自のカレーやスパイシーなインドカレーなどその種類も豊富です。最近では海外展開をする日本のカレーチェーンが増えるなど、日本風カレーの海外人気が高まっていますね。そんなカレーを愛し研究する大学サークルが、京都大学にあるのはご存じですか? 今回は、京都大学の「京大カレー部」にお話を伺いました。
■一にも二にもカレーの研究!
お話を伺ったのは、京大カレー部の部長・津井研人さんです。
――部の発足のきっかけは何だったのでしょうか?
津井さん 6年前に総合人間学部という学部内でカレー好きな人たちが集まって発足しました。当初はみんなでカレーを食べに行くというサークルだったのですが、次第に自分たちでカレーを作るようになりました。
――現在はどれくらいの人数で活動されていますか?
津井さん 現在10名です。今年は規模を拡大し、より大きな規模で活動できるようにしたいです。
――カレー部の活動内容や活動実績を教えてください。
津井さん 活動内容は「日夜カレーの追求」ですね。他にはたまに大学内で作ったカレーを販売したりしています。また、大学内での販売に加え、体育会部活動の試合や学生団体のイベントへのフード提供。大学周辺でお店を間借りして、カレー部によるカレー屋の出店をするといった活動もしています。
――一般のイベントなどにも参加されることはあるのですか?
津井さん 前部長の研究テーマに「地域の活性化」というものがありました。そこから「地産地消」をテーマにして、京都や奈良、富山といった各地でのお祭りにも出店させていただきました。
――これまでの活動の中で、印象に残っているイベントはありますか?
津井さん 昨年、大阪で開催された『カレー事情聴取』というカレーフェスに参加させていただいたのですが、そのイベントとそれに向けた強化合宿がとても印象に残っています。他の参加者はプロのカレー屋さんばかりで、失礼のないようにと泊まり込みで試作会を行ったのですが、その中で「三種類のあいがけカレー」を作り出しました。カレーについて考え抜く変な人たちが集まったからこそできた合宿で、カレー部らしさが詰まった日々だったと思います。
■シンプルだからこそ作り手によって異なる個性が出る
―「カレーの魅力」とはどんなところだと思いますか?
津井さん きちんと料理すればどんな食材でもカレーになるところ、また作り手の好みが表れるところです。
――基本はシンプルですから、個性が出やすいのかもしれませんね。
津井さん 極端な話ですが、カレーの見た目だけで「誰が作ったか」が分かります(笑)。
――サークルのメンバーの中ではどんなカレーが一番好まれているのですか? 例えば市販のルーではどんなものが好まれているのでしょうか。
津井さん 定番のチキンカレーが最も人気があります。市販のルーについては、サークルでは全てスパイスの段階からルーを作っていますので、実は市販のルーはあまり詳しくないのです。ただ『S&B』や『GABAN』の業務用サイズのスパイスにはかなりお世話になっています(笑)。
――カレーを研究している立場から見て、「これは参考になる!」という本やレシピはあったりするのですか?
津井さん 『SPICE Cafe』というカレー屋さんのレシピ本がバイブルですね。
――将来こういったことをやってみたい、など今後の展望はありますか?
津井さん 「カレーが嫌い」という人ってほとんどいないと思います。ですので、京大内だけでなく、関西の大学のサークル・部活とコラボしていろいろなイベントを行っていきたいと思います。ゆくゆくは「京大の代名詞」と言っていただけるような集団になりたいです! 最後に京大カレー部の座右の銘を紹介させてください。
「CURRY IS LOVE.」
ありがとうございました!
――ありがとうございます。
カレーサークルは数多くありますが、食べ歩きが活動のメーンになっているところがほとんど。しかし京大カレー部ではインタビューにもあるように、独自の研究や開発を行っており、考案したレシピが市販されていたりするほどです。HPでは出店依頼も募集しているそうですので、彼らのオリジナルカレーに興味がある人はお願いしてみるのもいいかもしれませんね。
京大カレー部のHP
ttp://kyodaicurryclub.jimdo.com/
(中田ボンベ@dcp)