学生ながら凄腕! 大学DJ日本一の関学、沖さん取材「クラブで遊ぶ文化を広げたい」
「クラブDJ」といえばクラブに来たお客さんをそのプレーで楽しませる仕事。音楽が好きで、センスと腕が良くなければ務まりませんね。今回は、「大学DJ日本一」の栄冠を手にした大学生に取材しました。
関西学院大学 総合政策学部3年生の沖康典さんにお話を伺いました。「DJ OKI」こと沖さんは大学生DJ日本一を決める『Red Bull University Thre3Style Japan Final』で見事優勝を飾ったスゴ腕DJであります。
――まずは優勝おめでとうございます。
沖さん ありがとうございます。
――沖さんがDJプレーを始めたきっかけは何でしたか?
沖さん 私は親の仕事の都合で小学校2年生から5年生までアメリカ・ニューヨークにいたんですが、そのときに現地でできた友達に教えてもらったりしてヒップホップが好きになりました。その経験がまず原点ですね。
高校生になっても音楽が好きで。高校になると音楽好きなやつはバンドを組んだりするじゃないですか。そういう友達が増えたんですが、ヒップホップをなんとかできないものかと考えて……自分でできることを探して、それがDJだったという感じですね。
――小学校のうちのヒップホップの洗礼を受けたというのは早いのでは!?
沖さん そうかもしれません(笑)。その時代に音楽が好きになったのが大きいですね。で、機材をそろえるなどして、高校3年生のときにDJを始めました。
――高校生だとクラブでプレーするのは困難ではありませんでしたか。
沖さん ええ。ですので「ノンアルコールで午後7時まで」といった形でスペースを借り、そこでイベントを行うなどの活動をしていました。
――なるほど。では大学に入ってからクラブなどでも本格的に活動を始められたわけですね。
沖さん そうですね。神戸でDJをやっているのですが、先輩を紹介してもらったりして人脈が広くなると活動も広がっていきますね。また私は大学の『ORCA』というサークルの副代表を務めているのですが、そこでもイベントを行ったりしています。
――DJの楽しさってどんなことですか?
沖さん 日本では一般にはクラブってあまりイメージが良くなかったりしますよね。でもそれはイメージであって本当の中身はそうじゃない。自分の好きな曲をプッシュしてお客さんがそれにノってくれたときの一体感はとても気持ちのいいものなんです。
音楽が好きな人なら絶対に楽しいはずなんですね。その「クラブで遊ぶ文化」をもっと広げていければな、と思います。偏見をなくして、クラブの楽しさを伝えられるようになりたいですね。
――全国大会で優勝されたのはその大きな一歩になるように思いますが、決勝大会ではアウェー感があったとか?
沖さん アウェー感というか(笑)、決勝大会は東京でしたから、初めてのハコですし、お客さんもやっぱり東京近辺の人が多いわけで。ただ大学の友達、家族も来てくれましたし、東京で社会人として生活している先輩も駆け付けてくれて、すごく励まされました。
――決勝大会でのプレーではどんな気持ちでしたか?
沖さん 「やったらなあかん。かましたる」という気持ちでしたね(笑)。
――優勝したときの気持ちはいかがでしたか?
沖さん 最高でしたね。
――このままDJの道に進まれますか?
沖さん そこがすごく悩んでていて(笑)……。本当に悩んでいるんですよ。ただ、大学を卒業して一度会社に勤めて、というのも人生の経験だと思うんです。兼業でクラブDJをやっている人だってたくさんいますから。今先輩に相談に乗ってもらったりしています。ただ、どんな形であれDJは続けようと思います。
――頑張ってください。ありがとうございました。
沖さんは本当に音楽が好きなことが伝わってくる好青年。学生DJ日本一の称号を手に入れた沖さんがこの先どんなDJになっていくのか注目ですね。
写真提供:沖康典さん
(高橋モータース@dcp)