未来&未知の世界にワクワク! 絶対に見るべきおすすめSF映画15選 2ページ目
●『第9地区』
宇宙から難民としてやって来た大量のエイリアンを隔離するための地域・第9地区。エイリアンたちはこの地区に押し込められ、「MNU」と呼ばれる組織に監視・管理されていました。MNUに所属する地球人のヴィカスは、第9地区を訪れた際に彼らの宇宙船の液体燃料を浴びてしまいます。これが原因で体が少しずつエイリアン化し、ヴィカスは一転してMNUから追われる身になってしまい……。
難民として隔離されるエイリアンと、それを抑圧する人類、そしてその間で騒動に巻き込まれる主人公を描いた作品。このエイリアンと人類の対立は、南アフリカで行われていた隔離政策「アパルトヘイト」を反映させたものとなっています。主人公は管理する側から抑圧される側になってしまい、そこでエイリアン側の現実を知ることになります。ヴィカスの苦悩、葛藤、そしてその結末は心揺さぶられます。
公開年:2009年(アメリカ)/2010年(日本)
監督:ニール・ブロムカンプ
主な出演者:シャールト・コプリー/ヴァネッサ・ハイウッド/ジェイソン・コープ
●『ゼロ・グラビティ』
スペースミッションに初めて参加した医療技師のライアン。リーダーのマットとメンバーのシャリフと共に船外活動を行っていたところに、ヒューストンから「大量の宇宙ゴミが接近している」との連絡が入ります。ライアンたちは船内に避難しようとしますが間に合わず、宇宙ゴミが船を直撃。ライアンとマットを除く乗組員は全身死亡します。ライアンとマットは地球に帰還するために国際宇宙ステーションを目指すことになり……。
宇宙空間で事故に遭遇した主人公が地球へ帰還するまでの過程を描いた作品。特に大きなサプライズや凝った伏線などはなく、実にシンプルなストーリーです。そんな本作の魅力は「映像」。ものすごく美しいのです。宇宙から見る地球、破壊されるユニット、そしてラストの……など。もしIMAX 3Dでのリバイバル上映があれば必ず見るべき作品です。
公開年:2013年
監督:アルフォンソ・キュアロン
主な出演者:サンドラ・ブロック/ジョージ・クルーニー
●『インターステラー』
地球の異常気象により人類が滅亡の危機にさらされた近未来。元宇宙飛行士クーパーは、人類が移住できる星を探すためのプロジェクトのメンバーに選ばれ、宇宙へと旅立ちます。クーパーたちは土星近傍のワームホールを通り抜け別の銀河へ行き、そこで最初の候補である水の惑星へと降り立つ……。
ワームホールに特殊相対性理論、ニュートン力学やスイングバイ航法など、これでもかと科学的要素を詰め込んで作られた映画。SF映画好きなら間違いなくニヤリとしてしまう内容になっています。また離れ離れになった家族とのストーリーも見逃せません。伏線がしっかりと回収される点にも注目です。
公開年:2014年
監督:クリストファー・ノーラン
主な出演者:マシュー・マコノヒー/アン・ハサウェイ/ジェシカ・チャステイン/マット・デイモン/マイケル・ケイン
●『ソイレント・グリーン』
人類が増え過ぎ食糧問題が深刻となっている未来。肉や野菜など自然の食料は高価になり、一般市民はソイレント社が海洋プランクトンから生産した「ソイレント・グリーン」という合成食物を食べて暮らしているのです。あるとき、ソイレント社の重役が殺され、刑事(チャールトン・ヘストン)が捜査に乗り出します。その捜査の果てに彼は恐ろしい真実を知ることになるのです。
ハリイ・ハリスン原作の『人間がいっぱい』を基に作られたディストピアものの傑作です。人類が増え過ぎてどうしようもなくなった未来の、暑苦しいまでの空気感が真に迫っていて恐ろしいほど。チャールトン・ヘストンの熱演もあり、真実を告げる衝撃のラストはいつまでも心に残るでしょう。
公開年:1973年
監督:リチャード・フライシャー
主な出演者:チャールトン・ヘストン/エドワード・G・ロビンソン/チャック・コナーズ/ジョゼフ・コットン/リー・テイラー=ヤング