未来&未知の世界にワクワク! 絶対に見るべきおすすめSF映画15選 4ページ目
●『スフィア』
心理学者のノーマン・グッドマン(ダスティン・ホフマン)は政府の呼び出しを受け太平洋上に送り込まれます。深海で巨大な宇宙船の残骸が見つかったというのです。数学者(サミュエル・L・ジャクソン)、生化学者(シャロン・ストーン)が合流し、深海に設けられたプラットフォームへ調査に向かいます。宇宙船の内部調査で謎の巨大な球体(スフィア)が見つかりますが、以降不可思議な現象が起こるようになります。折しも、サイクロンが来襲して海底基地は孤立無援に……というストーリーです。
出だしの各分野の優秀な科学者が呼び寄せられ……という展開は『アンドロメダ病原体』にそっくりで、好き者にはすぐマイケル・クライトンだな、と分かります(笑)。事態が深刻になればなるほど面白くなる、だんだんよくなる法華の太鼓みたいな映画です。
公開年:1998年
監督:バリー・レヴィンソン
主な出演者:ダスティン・ホフマン/シャロン・ストーン/サミュエル・L・ジャクソン/ピーター・コヨーテ/リーヴ・シュレイバー/クイーン・ラティファ/マーガ・ゴメス
●『惑星ソラリス』
惑星ソラリスを探査中の宇宙ステーション「プロメテウス」との交信が途絶えます。心理学者のクリス(ドナタス・バニオニス)が調査に赴くのですが、そこでは不可解な現象が起こります。いないはずの人物の痕跡があり、数年前自殺した妻が現れたりするのです。雲と海に覆われた惑星ソラリス。この海には知性があり、ソラリス自体がこの現象を引き起こしていたのです。つまり妻の姿も全てソラリスの作った幻。クリスはこの幻を愛するようになってしまい……というストーリーです。
監督タルコフスキーの名を一気に高めた一作です。驚愕(きょうがく)のラストシーンは今でも語り草になっています。ぜひ自分の目で確認してください。
公開年:1972年(ソ連)、1977年(日本)
監督:アンドレイ・タルコフスキー
主な出演者:ナタリア・ボンダルチュク/ドナタス・バニオニス/ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー/アナトーリー・ソロニーツィン/ソス・サルキシャン/ユーリー・ヤルヴェト/ニコライ・グリニコ/タマーラ・オゴロドニコヴァ/オーリガ・キズィローヴァ
●『禁断の惑星』
宇宙移民が現実になった未来。植民星アルテアからの連絡が途絶えたため、宇宙船が調査に向かいます。そこにはモービアス博士(ウォルター・ピジョン)と娘のアルテア(アン・フランシス)の2人しかいませんでした。残りの移民団は全員死んだというのです。モービアス博士は調査宇宙船の機長(レスリー・ニールセン)に、この星を早く去るように警告します。その夜から調査宇宙船は謎の怪物に襲撃されます。その怪物は透明でとても自然界にいるものとは思えません。実はこの星には大きな秘密があって……というストーリーです。
今から60年近く前に製作された映画ですが、そのSF的アイデアは今見ても素晴らしいものがあります。特撮も頑張っていますので、今の若い世代が見ても気に入ってもらえるのではないでしょうか。また、この映画はブリキ人形などにもなった「ロビー・ザ・ロボット」が初登場した映画でもあります。さらに日本のアニメ『伝説巨神イデオン』に影響を与えた作品としても知られています。
公開年:1956年
監督:フレッド・マクラウド・ウィルコックス
主な出演者:ウォルター・ピジョン/アン・フランシス/レスリー・ニールセン
「これは見るべし!」というSF映画を15本紹介しました。古典として扱われている作品から、最近公開された話題作まで幅広いピックアップになりましたが、まずは娯楽性の高い『バック・トゥ・ザ・フューチャー』あたりから見てみるといいかもしれませんね。
(中田モータース@dcp)