若者だけじゃない!? 日本人のアルコール離れってほんと? 国税庁の「酒レポート」を調査してみた
「若者の○○離れ」とはよくいわれるところですが、その中に「若者のお酒離れ」また「若者のアルコール離れ」というものがあります。たしかに新入社員で「お酒が苦手」という人が増えているような気がしますね。では「このお酒離れ」は事実なのでしょうか。
国税庁が平成27年5月に公表した「酒レポート」というデータがあります。酒税はけっこう重要な歳入になりますから、国税局はアルコールの消費量をとても気にしているのです。嫌な話ですね(笑)。
この資料の中に、1989年(平成元年)から2013年(平成25年)までの成人1人当たりの酒類の消費量を算出したデータがあります。
■成人1人当たりの酒類消費数量の推移
1989年 95.7リットル
1990年 100.1リットル
1991年 101.5リットル
1992年 101.8リットル
1993年 100.0リットル
1994年 101.6リットル
1995年 100.0リットル
1996年 99.5リットル
1997年 96.1リットル
1998年 95.8リットル
1999年 96.2リットル
2000年 95.5リットル
2001年 95.4リットル
2002年 93.9リットル
2003年 89.7リットル
2004年 88.5リットル
2005年 87.8リットル
2006年 86.1リットル
2007年 84.9リットル
2008年 82.5リットル
2009年 82.6リットル
2010年 82.3リットル
2011年 81.8リットル
2012年 82.2リットル
2013年 82.8リットル
*……沖縄県は集計に含まれていません。
このように、1992年(平成4年)の「101.8リットル」をピークに右肩下がり傾向は続いています。2013年(平成25年)が「82.8リットル」ですのでピーク時から約20%も1人当たりの消費量が下がったことになります。
また、1992年の成人人口は「9,262万人」、2012年の成人人口が「1億384万人」ですので、成人人口は増えています。お酒をあまり飲まない成人が増えているということですね。
ちなみに、各都道府県で成人1人当たりの酒類の消費量の多い順にランキングすると以下のようになります。