モラハラ急増中で危険! 弁護士に聞いた、離婚しやすい夫婦の特徴 2ページ目
●「物理的な暴力」が1975年:37.6% → 2013年:24.7%
と激減しているのに比し、
●「精神的虐待(いわゆるモラハラ)」が1975年:17.0% → 2013年:24.9%
と激増していることが見て取れます。また、夫側が申し立てる離婚原因として、
●「物理的な暴力」が1975年:3.2% → 2013年:8.1%
と激増しており、さらに、
●「精神的虐待」が1975年:9.1% → 2013年:17.4%
とこれまた激増していることがわかります。妻による「殴る蹴る」の暴力や精神的な暴力が増えているといえそうです。
――なるほど。ずいぶん様変わりしていますね。
篠田弁護士 さらに、異性関係についても、妻側が申し立てる場合の
●「夫の異性関係」は1975年:34.3% → 2013年:19.5%
と激減しているのに比し、夫側が申し立てる場合の
●「妻の異性関係」は1975年:22.8% → 2013年:15.5%
と、さほど減っていない傾向にあります。ここ最近は、さらに「昼顔」ブームのせいで、妻側の異性関係が離婚原因として急増しているのでは……なんて話もよく聞かれます。
――昼顔はずいぶん影響力があったんですね。
篠田弁護士 以前は、「夫の暴力」や「夫の浮気」が、離婚原因の典型といったイメージがあったかもしれませんが、最近の統計を見る限り、これらの原因は「妻からの離婚原因」のトップ3には入っていないことになります。
現代においては、離婚原因として「性格の不一致」が挙げられる傾向がさらに進み、モラハラや女性側の暴力・不倫といった事情も、看過できない離婚原因となっているといえるでしょう。