モラハラ急増中で危険! 弁護士に聞いた、離婚しやすい夫婦の特徴 4ページ目
■どんな異性に気を付けるべき!?
――未婚の読者が多いので、結婚を考えるのなら、「こんな男性に注意しよう!」「こんな女性に注意しよう!」があれば、ぜひお聞かせください。
篠田弁護士 やはり、離婚原因のダントツは「性格の不一致」、これに続いて「モラハラ」ということができます。
これらの根底にある原因は、「相手の理不尽な言動・態度」ということができるでしょう。すれ違いがあった場合には話し合いで解決したり、不満があった場合にはこれを伝えたら改善してくれる、そのような関係であれば離婚には至りません。逆に、「意見を聞かない」「話し合いにならない」ケースは離婚に直結してしまいます。
――やはりコミュニケーションですか。
篠田弁護士 結婚前に、相手について「自分の非を認めない」態度や「人の話を聞かない」ような様子が見えたらこれは要注意ですね。あとは、やたらプライドが高い方や褒められ好き、受験や仕事で過去に挫折をしたことがない方は、結婚後に「モラハラ」に走る可能性があるので見極めも大事でしょう。
女性については、「やたらお金に細かくてケチ」な人や「豹変(ひょうへん)してヒステリーになる」ような性格を持っている人は、結婚後に、「稼いできたお金を全て妻の好きに使われてしまう」ケースや、「文句を言いたくても話し合いにならない」ことになることが多いので気を付けましょう。
そして、何よりも男性に注意していただきたいのは、「気が多い女性」ですね。最近の「妻の不倫事情」を見る限り、そういった女性は結婚後に不倫に走る可能性もあり、不倫を知った場合のダメージは女性よりも男性の方が大きいともいわれているので、覚悟が必要かもしれません。
■「離婚」を避けるために! 結婚する前の確認事項とは!?
――離婚相談に応えてきた経験の中で、結婚を考えている読者へのアドバイスがあればぜひ教えてください。
篠田弁護士 結婚を目前にしたときは、幸せいっぱいで、夫婦間に危機が訪れるとは想像できません。だからこそ、いざ「離婚」という話になった場合には、泥沼中の泥沼に陥ることもあります。結婚前は「このくらい許せる」と思っていたことが、結婚後は「絶対許せない」に変わってしまうことがままあります。
もちろん、結婚した以上は、「夫婦円満で一生を添い遂げる」ことができるに越したことはありません。なので、そのような夫婦になれるかどうか結婚前に吟味するとともに、結婚後もそのような夫婦でいられるようお互いに努力することも必要ですね。
――結婚するまでに確認するべきことはありますか?
篠田弁護士 結婚までに、少しでも「怪しいな」と思ったことや「不満」に思ったことがあれば、これをあいまいにしないで、しっかりと確認や話し合いをすることが大事です。
また、お互いのことをよく知らずに勢いで結婚してしまうのも当然NGです。特に、異性関係や借金などの隠し事などがないか、はしっかりと確認しておいたほうがいいでしょう。また、「この人とは合わないな」という危険信号を感じた場合は、結婚は慎重になったほうが良いといえるでしょう。
――とどまる勇気も必要ですね。
篠田弁護士 結婚後、夫婦関係が円満にいくためには、「夫婦はあくまで別々の家庭環境で育ってきたこと」をお互いに受け入れることが大事ですね。
当然、意見が食い違うこともありますし、一緒に暮らしていくうちに「こんなはずじゃなかった」と思うようなこともあるかもしれません。そのような場合でも、お互いの意見を尊重しながら話し合いで解決できれば、夫婦の信頼関係はさらに強まることになります。
――雨降って地固まるというやつですね。
篠田弁護士 ただ、夫婦というのは、長くいればいるほど、そのような思いやりや敬意を忘れてしまいがちになることも否定できません。
なので、これを「婚前契約書」の形で作成しておいたり、定期的に「初心に戻れるような言葉を掛ける」などの工夫も必要かもしれませんね。少なくとも、夫婦のうちいずれか一方が優位に立っている、という関係になりそうだったら、完全にそうなる前に、早急にこの関係を改善することが大事だといえそうです。
――ありがとうございました。
いざ「離婚」なんて事態になると、相当な労力とお金が掛かります。今、結婚を考えている人は再度自分たちが大丈夫かどうかを検討してみてはいかがでしょうか。
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(高橋モータース@dcp)