2019年05月18日 更新

一人暮らしのおすすめアイロン。家電販売員が教える正解はコレ!

アイロンっていろいろな種類があるし、どれを選んだらよいのかよく分からない…。一人暮らし初心者の方に、アイロンの選び方やおすすめのアイロン、洗濯の豆知識について、家電ライターのたろっさがご紹介します。進学で一人暮らしを始めるにあたり、スーツや私服を着る機会が増える方は多いと思います。初対面の方にピシっとした印象を持ってもらうためには、しっかりとしたアイロンがけが欠かせません。

gettyimages (15340)

一人暮らしにアイロンは必要なの?

近年は形態安定シャツなど、生地に工夫を凝らしたシワが付きにくい服が増えてきています。しかしながら、それはあくまでも「付きにくい」に留まるものであり、完全ではありません。
また、そういった機能が付いている服がすべてではありませんし、相手への印象をしっかりとしたものにするためにも、アイロンは必要不可欠です。

就職活動では、手入れの行き届いたリクルートスーツが好印象に繋がり、合否を分けるということもあります。アイロンは、一人暮らしの第一歩を踏み出すための必携アイテムと言うことができます。

アイロンは種類が豊富! 種別にみる特長

アイロンと一口に言っても、近年はさまざまな種類の物があります。今回は、その中でも特にメジャーな以下の4種類について解説していきます。

  • スチームアイロン
  • ハンディスチームアイロン
  • 衣類スチーマー
  • ドライアイロン

スチームアイロン

近年、一番数が多く、種類も豊富なアイロンです。衣服に接するベースに、水蒸気の吹き出し口があり、昔は霧吹きなどで行っていた水分補給を、アイロン自体で行うシステムになっています。

スチームアイロンのメリットは、やはりスチームです。スーツやウール素材の衣類を、水分無しで長時間アイロンがけするとテカリが生じることがありますが、スチーム機能を使えばテカリの発生を抑えることができます。

また、スチーム無しのアイロンに比べて衣類をふんわりと優しい手触りに仕上げられます。
ハンディタイプやスチーマータイプに比べて本体が大きく、重さがあることがデメリットと言えますが、その分、接地面に力をかけやすく、きれいに仕上げることができます。
購入の際は実際に手にとり、操作感を確かめるとよいでしょう。


ハンディスチームアイロン

スチームアイロンよりも小さく、取っ手が付いていて片手で楽に使用できるのがハンディスチームアイロンです。

メリットは小ささで。長時間アイロンがけをしても、疲れを感じさせません。
ただ、本体が小型化していることで接地面が小さくなっているため、スチームアイロンに比べて衣服の仕上げに時間がかかるというデメリットがあります。

ほとんどのハンディスチームアイロンは、スチームアイロンよりも高価なため、使用頻度と懐具合を考えて購入を検討しましょう。


衣類スチーマー

ここ数年で人気急上昇の衣類スチーマーは、本当にアイロンなの?と疑うくらいの小ささが特徴です。

衣類スチーマーの大きな特徴は、服をハンガーにかけたまま水蒸気を当ててシワを伸ばす、ハンガーショット機能。わざわざアイロン台を出すことなく、ハンガーにかけて、制服やスーツなどの毎日洗えない衣類のお手入れができます。水蒸気の勢いが強力なため、花粉やアレルギーの原因になる微粒子なども吸着してくれて、除菌、脱臭の効果も大きいです。

ただ、値段が高価なことと、アイロンとして使用した場合は接地面が小さく、衣服の仕上げに時間がかかることがデメリットとしてあげられます。


ドライアイロン

昔からあるスチームなどの機能がまったく付いていない単機能のアイロンです。

ドライアイロンには、スチーム放射等の機能が付いていないので、ベース面が広く、本体は非常に軽いということです。また、作り自体が単純なので安価ですし、お手入れも簡単です。

ただ、スチーム機能が一切付いていないため、水をさしながら使用をしたい場合は、霧吹きなどを用意しなければならないというデメリットがあります。加えて、スチームアイロンよりも相対的に高温になるため、あて布などをしてあげないと焦げてしまったり、加減が難しかったりすることもデメリットだと言えるでしょう。
アイロンがけの頻度が低い方向けです。


一人暮らしに必要なアイロンの正しい選び方

gettyimages (15342)

使用頻度から考える

アルバイト等で制服が支給され、毎日は洗濯できないけれども、日々のお手入れは欠かせないという方は、ハンディタイプやスチーマータイプがおすすめです。
反面、休みの日に腰を据えて洗濯した衣類に、しっかりとアイロンがけを行いたいという方は、アイロン台とセットになっている、置き型のしっかりしたアイロンを選択しましょう。

迷ったら、ハンガーショット機能の付いたスチームアイロンが選択肢です。毎日のお手入れ、そしてしっかりとしたアイロンがけにも対応可能です。

コードレスにするかどうか

コードレスアイロンには、コードが付いていないため取り回しがしやすいですが、アイロンベースから離して使用する時間が長いと冷えてしまい、思った効果が得られない場合もあります。
またワイヤードアイロンは安価で、一度電源を入れたら冷えづらいですが、コードが届く場所でしか使用できません。

自身の洗濯量や部屋内の家具配置によって考えると良いでしょう。

一人暮らしにおすすめの人気アイロン

パナソニック NI-FS540



衣類スチーマーの元祖、パナソニックの最新モデルです。およそ24秒という良好な立ち上がり時間と、大量のスチームは忙しい朝のお手入れにピッタリです。
除菌、脱臭効果も高いため、必携の品になること間違いなし。軽量で、旅行や出張、就職活動等にも持ち運びしやすいのは大きなポイントです。
ベース面は小さいですが、フラットなのでアイロンがけもストレスなく行うことができます。

東芝 美ラクルLa・Coo TA-FLW910



しっかりとしたアイロンがけを行いたい! こだわってシワを伸ばしたい!という方には美(ミ)ラクルがおすすめです。
ボロンコートという変わった素材を使用しており、現行モデルの中でもトップクラスの滑りが魅力です。アイロン面をあえて船底型にすることにより、プリーツやフリルといった立体モノもしっかりと仕上げることができます。
コードレスなので取り回しが楽なのも嬉しいところ。毎日のアイロンがけをしっかりしたい方におすすめです。

日立 CSI-201



日立のCSI-201は、コスパに優れたモデルです。タンク式スチーム、給電台、チタンコートというスペックながら価格がかなり抑えられています。本体の重量も約775gとそれほど重くはなく、普段使いに最適なアイテムです。
アイロンは必要だと思うけど、どれにしようか迷っている方、とりあえず持っておけば…という方には、うってつけです。

一人暮らしは是非とも活用!アイロンがけのポイント

gettyimages (15343)

一人暮らしはとにかく忙しく、家事もすべて自分でこなさないといけません。アイロンがけは身だしなみを整えるためにもちろん大事なのですが、時間は節約したい。
一人暮らしの大学生のために、アイロンがけを楽にするポイントをいくつかご紹介します。

洗濯ネットを使いシワにしない

軽視されがちな洗濯ネットですが、実は使用するのとしないのでは大違いです。洗濯ネットにきちんと洗濯物を畳んで収納し、洗濯すると、驚くほどシワが軽減されます。
他の洗濯物との摩擦が減るので、デリケートな衣類の洗濯にうってつけ。百均等でまとめて購入し、一つ一つ小分けにして洗濯をしてあげるとアイロン使用の時間も減り、効率化に繋がります。

干す前にシワ部分を叩いて伸ばす

ジーンズ等のシワができやすい素材の衣類は、干す前にシワができていると、その部分は乾いてもシワになります。
シワ部分をよく叩き、衝撃を与えてから干すようにすると、シワを軽減できますので、アイロンがけもスムーズになります。

引っ張って伸ばす方法もありますが、繊維を傷めてしまう場合が多く、あまりおすすめできません。引っ張った部分だけ伸びてしまうことがあるので注意が必要です。

まとめ

世の中はどんどん便利になり、一人暮らしの家事や生活も昔と比べるとかなり楽になりました。
アイロンも進歩し、使用頻度や用途に合わせて、さまざまな選択肢があります。
初めて一人暮らしをする大学生にとって、アイロンがけは面倒に感じることもあるかもしれません。しかし、新生活の第一印象は大切です。自分に合ったアイロンを選んで、一人暮らしを有意義なものにしていきましょう。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

合わせて読みたい

【保存版】一人暮らしの洗濯特集。洗い方から洗濯頻度まですべて解説

【保存版】一人暮らしの洗濯特集。洗い方から洗濯頻度まですべて解説

一人暮らしの洗濯事情から洗濯に役立つ情報まで紹介! 洗濯のやり方がわからないという人も大丈夫。基本的な洗濯のやり方や適切な洗濯頻度、素材別の洗濯方法から洗剤・洗濯機の選び方ま...
とりぐら編集部
2021.04.08
部屋干しのデメリットはエアコンで解決! 生乾きのニオイやカビを抑える活用法

部屋干しのデメリットはエアコンで解決! 生乾きのニオイやカビを抑える活用法

雨が何日も続いて洗濯物を外に干すタイミングが難しい梅雨時や花粉の時期など、洗濯物を部屋干しする機会は意外と多くあるものです。部屋干しにはいくつかデメリットがありますが、それを...
とりぐら編集部・とり
2019.09.14
一人暮らしにおすすめ! スチームアイロンの効果や選び方を家電販売員が徹底解説

一人暮らしにおすすめ! スチームアイロンの効果や選び方を家電販売員が徹底解説

今回は一人暮らしを始める方に向けて、おすすめのスチームアイロンや選び方のコツを、プロの家電販売員であり家電ライターとしても活動しているたろっさがご紹介します。実家暮らしをして...
プロ家電販売員 たろっさ
2019.05.21
一人暮らしに洗濯機はいらない? コインランドリーと洗濯機でコスパを比較してみた

一人暮らしに洗濯機はいらない? コインランドリーと洗濯機でコスパを比較してみた

これから一人暮らしを始める方のなかには「洗濯機は必要なのか?」と考える方もいるでしょう。洗濯機を購入した場合と購入しない場合を比較して、費用や手間の観点からそれぞれの違いをま...
とりぐら編集部・とり
2021.04.09
一人暮らし向けおすすめ洗濯機7選【2021年】家電販売員が選ぶ! サイズと機能からみるコスパ抜群洗濯機

一人暮らし向けおすすめ洗濯機7選【2021年】家電販売員が選ぶ! サイズと機能からみるコスパ抜群洗濯機

一人暮らし向け洗濯機を購入したいときにおすすめのメーカーや、低価格商品を家電販売員がご紹介します。洗濯機の種類、機能、一人暮らしが選ぶべきサイズなど、選ぶときのポイントもチェ...
とりぐら編集部・とり
2022.01.28

この記事のキーワード

この記事のライター

プロ家電販売員 たろっさ プロ家電販売員 たろっさ

注目の特集

ひとりぐらしのはじめかた
お部屋をのぞきみ
ひとりぐらしレシピ