目次
生ゴミの臭いの元は菌! 菌が発生する原因を知ろう
部屋の中でイヤな臭い放つ生ゴミ。冬場は2~3日、夏場はたった1日で臭くなってしまいます。この生ゴミのイヤな臭いには菌が関係しており、以下の4つの原因があります。
野菜などの栄養素を好む嫌気性微生物の増殖
生ゴミを放置すると、野菜などの栄養素を好む嫌気性微生物という微生物が発生します。生ゴミを分解しようとする嫌気性微生物が増殖することで、有害な毒素や雑菌を発してしまうのです。
水分を好むカビの発生
水分は菌の発生に不可欠な因子です。カビが水分を好むのと同様、嫌気性微生物も水分を好みます。水分が多い環境では、生ゴミの分解が活発化し、食べ物の腐敗進行や臭い成分を増殖させてしまいます。
嫌気性微生物が好む酸素がない状況
生ゴミに発生する嫌気性微生物は、酸素がない状況を好みます。そのため、酸素が入りにくいゴミ箱やビニール袋の中で臭いが発生してしまいます。
温度が高いと腐敗が進む
温度が高いと嫌気性微生物が活発化します。気温の高い季節は室内の温度が高くなるため、短時間で食べ物の腐敗が進み、カビも増殖しやすくなります。
今すぐできる! 生ゴミの臭い対策
帰宅して玄関を開けた途端、生ゴミの臭いが…という事態を避けるため、家にあるもので簡単にできる「生ゴミを臭わせない」対策を7つご紹介します。
生ゴミは水に濡らさない
水分は、生ゴミの腐敗を進行したり、カビを発生させたりする因子です。三角コーナーや排水口は、必然的に水に濡れる状況下にあるため、たまった生ゴミは1日の終わりに捨てることがポイントです。
仕上げに塩素系漂白剤スプレーをして除菌をしておきましょう。それが面倒な人は、三角コーナーを使わないという選択肢もあります。
ぬるぬるした生ゴミを扱う際は、ゴム手袋や使い捨て手袋を着けて処理することがおすすめです。
仕上げに塩素系漂白剤スプレーをして除菌をしておきましょう。それが面倒な人は、三角コーナーを使わないという選択肢もあります。
ぬるぬるした生ゴミを扱う際は、ゴム手袋や使い捨て手袋を着けて処理することがおすすめです。
冷凍庫に入れる
温度が高いと腐敗が進み、菌を発生させてしまいます。そのため、温度が高くならない冷凍庫に生ゴミを入れる方法があります。生ゴミの冷凍法は、野菜の皮や魚の処理したものなどを、密閉できる袋に入れて冷凍庫へ入れるだけです。冷凍庫は氷点下で温度の上昇がないため、イヤな臭いを発することはありません。
とはいえ、なかには生ゴミを冷凍庫に入れるのに抵抗がある人や、袋が破れてしまうことを心配に思う人もいますよね。そんなときは、冷凍庫に生ゴミ専用の大きな箱やタッパー(フタ付きがおすすめ)を用意し、袋が破けたときに他の冷凍食材と一緒にならない工夫をしましょう。
とはいえ、なかには生ゴミを冷凍庫に入れるのに抵抗がある人や、袋が破れてしまうことを心配に思う人もいますよね。そんなときは、冷凍庫に生ゴミ専用の大きな箱やタッパー(フタ付きがおすすめ)を用意し、袋が破けたときに他の冷凍食材と一緒にならない工夫をしましょう。
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コーヒーかお茶の出がらしを使う
コーヒーとお茶の出がらしには、消臭効果があります。使用方法として、出がらしをフライパンで焦げない程度に炒って、水分を飛ばします。炒った出がらしをゴミ箱や三角コーナーに直接振りかけましょう。不織布の巾着に入れて部屋に吊るすと、部屋の消臭にもなります。
牛乳パックか新聞紙を使う
捨ててしまいがちな牛乳パックも、牛乳を飲み終わったあとに洗っておけば、生ゴミ入れに活用できます。牛乳パック上までパンパンに生ゴミを入れてしまうと捨てるときに潰せないので、適度な量になったら捨てましょう。
また新聞紙も効果的です。新聞紙は水分の吸収力がある上、インクに消臭効果があります。生ゴミを新聞紙でくるんでからゴミ箱へ捨てましょう。ゴミ箱の底に新聞紙を敷いておくのもよいでしょう。
また新聞紙も効果的です。新聞紙は水分の吸収力がある上、インクに消臭効果があります。生ゴミを新聞紙でくるんでからゴミ箱へ捨てましょう。ゴミ箱の底に新聞紙を敷いておくのもよいでしょう。
酢かクエン酸をスプレーする
お酢やクエン酸には、菌の減少を働きかける効果があります。ゴミには嫌気性微生物という菌が発生しているので、お酢やクエン酸を使用しましょう。使用方法はいたって簡単で、ゴミ袋の中にキッチンペーパーか新聞紙を敷き、水で薄めた酢かクエン酸を染み込ませるだけです。これだけで生ゴミのイヤな臭いをグッと抑えられます。
重曹をスプレーする
腐敗した食べ物は酸性です。アルカリ性の重曹を使って中和させることで、酸化を防ぎイヤな臭いの成分を軽減してくれます。重曹スプレーを使うのもよいですが、重曹を粉の状態のまま生ゴミに振りかけると、水分も吸収してくれて一石二鳥です。
ゴミ箱をしっかり掃除する
密閉したゴミ箱が臭ってしまうのは仕方がないことです。夏場は早めにゴミを捨てましょう。もし、ゴミ箱が汚れて臭っている場合は、酵素系漂白剤や住居用洗剤を使って洗い流しましょう。洗ったら必ず日干しをしてください。
便利グッズを活用した生ゴミの臭い対策
家庭にあるものでできる、簡単な生ゴミの臭い対策をご紹介しました。今度は市販の便利グッズを使った、生ゴミの臭い対策をご紹介します。
生ゴミ処理機を使う
生ゴミ処理機は電化製品で、大体2万円~が相場です。生ゴミ処理機を使えば、簡単に臭いの元を断つことができます。
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生ゴミの水きりができる道具を使う
通常の三角コーナーは、生ゴミの臭いが発生しやすく、掃除にも手間がかかります。そこで水きりのできる生ゴミ袋や、フタ付きでイヤな臭いを防ぐ三角コーナーなどを使用すれば、掃除の手間を省くことができます。
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市販の消臭グッズを使う
スーパーやドラッグストアで売っている消臭スプレーを、生ゴミに吹きかけるだけでも消臭効果があります。三角コーナーやゴミ箱の近くに置いておくと、すぐに使えて便利です。キッチンに置く場合は、無臭タイプのものがおすすめです。また、ゴミ箱のフタの裏に貼る消臭剤もあるので自分に合うものを選んで使用するとよいでしょう。
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近所迷惑にならないように注意しよう
賃貸アパートやマンションに住んでいる人は、近所迷惑にならないよう、大人としてしっかりとルールを守りましょう。2つのゴミ捨てに関する注意点をご紹介します。
ゴミをベランダに放置しない
ベランダにゴミを置くのはルール違反です。虫や悪臭が発生し、カラスの被害に遭うことも考えられます。他の居住者に迷惑になる場合もありますので、絶対にしないようにしましょう。
ゴミ出しのルールを守る
ゴミはきちんと分別し、決められた曜日に出しましょう。ゴミの分別・出し方は居住地の自治体に従ってください。ゴミの分別・出し方は住居のゴミ出し場に掲示してあると思いますが、役所で配布されるゴミ出しの資料は保管しておくことがおすすめです。
まとめ
生ゴミの臭いは、自分自身だけでなく近隣の人にも不快感を与えてしまいます。一人暮らしの場合、臭いの放置はすべてあなた自身の責任となりますので、普段からこまめな臭い対策を心がけましょう。ゴミ出しのルールをしっかり守り、快適で清潔な一人暮らしを目指しましょう。
監修:高橋敬子
日本ハウスクリーニング協会 講師/
NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事/
一般社団法人日本家事代行協会理事長/
一般社団法人日本整理収納協会理事/
株式会社ピュアレディス・ライフ代表取締役
主婦が培ったスキルを活かしイキイキ輝く
女性の働く支援と働く場の提供のできる社会に
貢献するための活動をしている
https://www.jhca.or.jp/school/koushi_prof_takahashi.html
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