目次
この記事で書いている3つのポイント
①酸性のクエン酸はアルカリ性の水垢汚れに効果的
②同じ酸性の酢に比べて臭いが少なく、掃除に使いやすい
③鉄などのさびやすい素材へのクエン酸の使用はNG
②同じ酸性の酢に比べて臭いが少なく、掃除に使いやすい
③鉄などのさびやすい素材へのクエン酸の使用はNG
クエン酸ってどんなもの?よく効く汚れの種類は?
クエン酸の“クエン”は、中国のミカンの種類からきているもの。果物に含まれる酸味の成分で、酸性の性質を持っています。
クエン酸は日常の掃除に使えて、さらに臭いも気にならない使いやすいアイテムです。
お掃除にはクエン酸の代わりにお酢を使う方法もありますが、掃除中や掃除後の臭いを考えると、酢酸のようなツンとした臭いのないクエン酸のほうがおすすめです!
クエン酸は日常の掃除に使えて、さらに臭いも気にならない使いやすいアイテムです。
お掃除にはクエン酸の代わりにお酢を使う方法もありますが、掃除中や掃除後の臭いを考えると、酢酸のようなツンとした臭いのないクエン酸のほうがおすすめです!
クエン酸掃除がおすすめの場所を紹介
クエン酸はその名の通り、水に溶かすと酸性になります。掃除で使う場合、クエン酸と反対の性質を持つアルカリ性の汚れに使うと中和作用で汚れを落とすことができますよ。ただ、ひとくちに「アルカリ性の汚れ」といってもピンとこないですよね。
アルカリ性の汚れの代表的なものが、バスタブやキッチンのシンクにつきやすい水垢と石鹸カスです。
さらに、水垢以外にもどんな汚れがあるのか、場所別にクエン酸がおすすめの汚れの種類を紹介していきます。
アルカリ性の汚れの代表的なものが、バスタブやキッチンのシンクにつきやすい水垢と石鹸カスです。
さらに、水垢以外にもどんな汚れがあるのか、場所別にクエン酸がおすすめの汚れの種類を紹介していきます。
キッチン
キッチンの蛇口やシンク周りの白い汚れは水垢です。クエン酸できれいに除去できます。
キッチンの蛇口やシンク周りの白い汚れは水垢です。クエン酸できれいに除去できます。
バスルーム
浴室の汚れは主に皮脂汚れ、水垢、石鹸かすによるものです。皮脂汚れにはクエン酸は向きませんが、水垢と石鹸カスの汚れには有効です。クエン酸は、鏡についた白っぽいウロコ状の汚れや、蛇口周りやバスタブのふちなどについたザラザラした固い汚れを落とすことができます。ただし、長年の汚れはなかなか取れないこともあるので、あとでご紹介するキッチンペーパーを併用したパックがおすすめです。
浴室の汚れは主に皮脂汚れ、水垢、石鹸かすによるものです。皮脂汚れにはクエン酸は向きませんが、水垢と石鹸カスの汚れには有効です。クエン酸は、鏡についた白っぽいウロコ状の汚れや、蛇口周りやバスタブのふちなどについたザラザラした固い汚れを落とすことができます。ただし、長年の汚れはなかなか取れないこともあるので、あとでご紹介するキッチンペーパーを併用したパックがおすすめです。
トイレ
トイレ便器の中に、こすってもとれない固く黄色い汚れを見たことはありませんか? これは尿石といってアルカリ性の汚れのため、落とすにはクエン酸が有効です。同じく、トイレのアンモニア臭もアルカリ性。トイレの床や壁には、クエン酸を溶かした水で拭くと、中和反応で臭いが軽減されますよ。クエン酸なら、汚れを落とすだけでなく、消臭効果によってアンモニア臭も軽減されるので一石二鳥です。 掃除の後はよく水拭きしてクエン酸をしっかり拭き取ってくださいね。
トイレ便器の中に、こすってもとれない固く黄色い汚れを見たことはありませんか? これは尿石といってアルカリ性の汚れのため、落とすにはクエン酸が有効です。同じく、トイレのアンモニア臭もアルカリ性。トイレの床や壁には、クエン酸を溶かした水で拭くと、中和反応で臭いが軽減されますよ。クエン酸なら、汚れを落とすだけでなく、消臭効果によってアンモニア臭も軽減されるので一石二鳥です。 掃除の後はよく水拭きしてクエン酸をしっかり拭き取ってくださいね。
ご紹介した汚れのほかにも、アルカリ性の性質を持つ洗濯機の汚れ、電気ポットの汚れにも使えます。こうして探してみると、家中のさまざまな汚れに対応できることがわかりますね。
掃除に使える! クエン酸3つの使用方法
いろんな場面で使えるクエン酸で、すぐに使える3つの方法を紹介します。
1. スプレーで使う
汚れ取りから消臭まで、1本あれば便利なのがクエン酸スプレー。200mlの水に、小さじ1杯程度のクエン酸を溶かして作ります。
軽い水垢なら、クエン酸水をスプレーして、5分位おいてからこすり落としましょう。使用後はよくクエン酸を拭き取ってください。簡単にできてマルチに使えるので常備しておきたいですが、劣化が気になるので、一度作ったら1か月程度で使い切るか、使えなかった分は捨てるようにしましょう。
軽い水垢なら、クエン酸水をスプレーして、5分位おいてからこすり落としましょう。使用後はよくクエン酸を拭き取ってください。簡単にできてマルチに使えるので常備しておきたいですが、劣化が気になるので、一度作ったら1か月程度で使い切るか、使えなかった分は捨てるようにしましょう。
2. 頑固な汚れはパックで
さらに頑固な汚れには、キッチンペーパーを併用したパックで対応しましょう! 水垢のある部分に上記のクエン酸スプレーを吹き付け、キッチンペーパーを巻き付けます。さらにクエン酸スプレーを吹きかけ、よく染み込ませます。汚れ部分に密着させて使うのがコツです。
5分~20分ほど置いたら、キッチンペーパーを取り、クエン酸成分を残さないようによく洗い流すか、拭きとります。水垢が残っている場合でも、クエン酸を使うことで汚れが浮いて落としやすくなります。
5分~20分ほど置いたら、キッチンペーパーを取り、クエン酸成分を残さないようによく洗い流すか、拭きとります。水垢が残っている場合でも、クエン酸を使うことで汚れが浮いて落としやすくなります。
3. クエン酸と重曹のダブル使い・発泡作用を利用
排水口のパイプクリーニングに効果を発揮するのが、クエン酸と重曹のダブル使い。手が届かないパイプの中の汚れは、いやな臭いの元になったり、水が流れにくくなったりする原因になります。
そんな汚れを簡単に落とすために、排水口に重曹を半カップ位たっぷり振りかけます。2L位のお湯を沸かし、クエン酸を大さじ2程度溶かしたあと、まいた重曹めがけて流します。シュワシュワと発泡してパイプの中の汚れが落ちますよ。出てくる気体は二酸化炭素なので心配ありませんが、念のため換気しながらやることがおすすめです。
そんな汚れを簡単に落とすために、排水口に重曹を半カップ位たっぷり振りかけます。2L位のお湯を沸かし、クエン酸を大さじ2程度溶かしたあと、まいた重曹めがけて流します。シュワシュワと発泡してパイプの中の汚れが落ちますよ。出てくる気体は二酸化炭素なので心配ありませんが、念のため換気しながらやることがおすすめです。
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クエン酸を使うときの注意点
掃除で使えるクエン酸ですが、誤った使い方をすると思わぬトラブルのもとになることも。クエン酸を使用する前に知っておきたい注意点をみていきましょう。
クエン酸と相性の悪い素材には使わない
クエン酸を使うことによって、劣化を促進させてしまう素材があります。
たとえば、浴室のタイルや、漆器、塗装が施してあるものなど。金属もシンクで使われるステンレスなら大丈夫ですが、包丁に使われるような鉄などのさびやすい素材は相性がよくありません。長時間放置すると劣化しやすいものには使用しないようにしましょう。
クエン酸は、大理石、タイルの目地、コンクリートや鉄などの金属には使えません。変色やサビ、劣化の原因になってしまうからです。(キッチンのシンクなどステンレス製は使用可)漆器や塗装のものも、くすみや変色の原因になるので避けましょう。
上記以外の使用できる素材であっても、長時間の付け置きは劣化につながることがあります。つけおき時間を守り、長く放置するのはやめましょう。
たとえば、浴室のタイルや、漆器、塗装が施してあるものなど。金属もシンクで使われるステンレスなら大丈夫ですが、包丁に使われるような鉄などのさびやすい素材は相性がよくありません。長時間放置すると劣化しやすいものには使用しないようにしましょう。
クエン酸は、大理石、タイルの目地、コンクリートや鉄などの金属には使えません。変色やサビ、劣化の原因になってしまうからです。(キッチンのシンクなどステンレス製は使用可)漆器や塗装のものも、くすみや変色の原因になるので避けましょう。
上記以外の使用できる素材であっても、長時間の付け置きは劣化につながることがあります。つけおき時間を守り、長く放置するのはやめましょう。
塩素系漂白剤と併用は絶対にダメ
クエン酸と塩素系漂白剤が混ざってしまうと、有毒な塩素ガスが発生します。汚れにいいからといって、なんでも併用するのはNGです。
ボトルの中身を混ぜたりする人はあまりいないと思いますが、やりがちな危険例があります。水垢を取るためにクエン酸パックをしながら、待ち時間を利用してカビとりで塩素系漂白剤したとしたら? どちらも水回りに出やすい汚れですが、クエン酸と塩素系漂白剤が混ざってしまうので、併用はダメです。流した排水口の中で混ざって毒ガスが出ることもあるので、クエン酸と塩素系漂白剤の使用は別々の日にしましょう。
ボトルの中身を混ぜたりする人はあまりいないと思いますが、やりがちな危険例があります。水垢を取るためにクエン酸パックをしながら、待ち時間を利用してカビとりで塩素系漂白剤したとしたら? どちらも水回りに出やすい汚れですが、クエン酸と塩素系漂白剤が混ざってしまうので、併用はダメです。流した排水口の中で混ざって毒ガスが出ることもあるので、クエン酸と塩素系漂白剤の使用は別々の日にしましょう。
クエン酸の正しい保存方法
粉末のクエン酸は、直射日光の当たらない冷暗所で保管するのが正しい保存方法です。できるだけ湿気がない場所を選びましょう。正しく保管しないと、粉が固まったり、成分の変質によって効果が思うように現れなったりすることがあります。
クエン酸スプレーについては、明確な使用期限はないものの1週間以内を目安にできるだけ早く使い切るようにしましょう。水が劣化するので1ケ月以上の長期保存は避けましょう。
クエン酸スプレーについては、明確な使用期限はないものの1週間以内を目安にできるだけ早く使い切るようにしましょう。水が劣化するので1ケ月以上の長期保存は避けましょう。
日々の掃除にクエン酸を活用しよう!
クエン酸は、放っておくと頑固な汚れになりやすい水垢に有効です。まずは水垢を作らないために、日々、水分を残さないよう、拭き取るかスクイジーで落とす癖をつけるのがベスト。それでも水垢が出来てしまったときは、ぜひお掃除にクエン酸を活用してみてくださいね。
監修:白井佳子
お掃除講師
一般向けのお掃除セミナー『クリンネスト2級・1級講座』認定講師。ドイツ留学で掃除に目覚め、家事代行業に就職。ミニメイド・サービス㈱所属。富裕層宅でのクリンネス経験500件以上。「期待を超えるサービス」をモットーに入社4年で社内表彰・大賞を受賞。社内研修トレーナー。上記お掃除講座の講師養成を担当。家のお掃除がまるわかりと評判の『苦手な掃除がラクになる!~プロに教わるシンプル掃除術』(双葉社スーパームック)監修。