2019年05月11日 更新

洗濯物のニオイ予防。洗濯機の掃除でラクラク対策できるかも

洗濯物をいつもきれいでニオイなく洗濯するために、定期的にやる必要がある、洗濯機の掃除方法をご紹介します。クリーナーの選び方のほか、カビを生やさないために普段洗濯機を使用する際に気をつけることも取り上げます。洗濯機の汚れやカビは内側の見えにくいところに発生するので、なかなか気付きづらいもの。しかし月に1回くらいの頻度で掃除をするのが理想ですよ。

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洗濯槽クリーナーの選び方

洗濯機を掃除することに決めて店頭で洗濯槽クリーナーを探すときに、種類が多過ぎて迷ってしまうこともあるでしょう。洗濯槽クリーナーには、塩素系・酸素系・重曹などの種類がありますが、まずは洗濯槽の形に合うクリーナーを選べば失敗はありません。

縦型の洗濯機はどのタイプのクリーナーも使えますが、ドラム式洗濯機は基本的に塩素系のクリーナーを使うことをおすすめします。ドラム式洗濯機は横向きなので、水を溜めた状態で蓋を開けることができないものが多く、汚れを剥がすタイプでなく、溶かすタイプの塩素系が適しています。
▼重曹って掃除に使えるの? という疑問を持ったらこちらをどうぞ
意外と知らなかった? 重曹が得意とする汚れの簡単な覚え方と活用方法

塩素系クリーナー

殺菌力が高いのが特徴で、カビや雑菌を分解・除去してくれます。ほかの塩素系洗剤と同様、酸性のものと混ぜてしまうと危険なガスが発生してしまうため、使用時には注意が必要です。
キッチンハイターでも代用できます。


酸素系クリーナー

塩素系のものより殺菌力は劣りますが、こびりついた汚れを剥がし取ってくれます。塩素系のものより、人体や環境にやさしいのも特徴のひとつです。
しかし浮いてきた汚れを自分ですくい取らなければいけないため、掃除に少し手間がかかります。


重曹

安価で手に入れられて、消臭効果もあるのが特徴です。専用クリーナーではないため、上記2つと比べて殺菌・洗浄力は劣りますが、洗濯槽の掃除以外にもさまざまな掃除で使えるため便利です。
またクエン酸を加えれば炭酸ガスが発生して発泡するので、それが汚れを絡めとってくれる効果も期待できます。


洗濯槽の掃除方法

クリーナーを買ったら、あとは掃除開始です。クリーナーの種類ごとにやり方を解説します。

塩素系クリーナーでの掃除方法

強力なので、手につかないように注意します。酸性洗剤とくれぐれも混ぜないように気をつけてください。

1.電源をつけ、洗濯槽の中にクリーナーを規定量入れる

排水機能が作動しないよう電源をつけてから、クリーナーを洗濯槽の中に入れます。

2.満水まで給水する

洗濯機により給水の方法は異なりますが、最も簡単なのは「槽洗浄コース」ボタンを押すことです。これだけで給水から洗濯、脱水までやってくれます。「槽洗浄コース」がない場合は、手動モードに切り替えて満水まで給水するか、「毛布洗濯コース」ボタンを押して、満水まで給水をします。

3.洗濯機を回す

給水したら「標準コース」で洗濯機を回して、掃除終了です。終了後に臭いが気になる場合は、もう一度何も入れずに洗濯機を回してみてください。また初めて洗濯槽掃除をする場合は、クリーナーを入れて給水したあと3時間ほどつけ置きすると、より除菌効果が望めるのでおすすめです。

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酸素系クリーナー・重曹での掃除方法

時間や手間が多少かかります。余裕のあるときにやりましょう。

1.電源をつける

まずは、洗濯機の電源を入れます。

2.満水まで給水する

塩素系クリーナーと同様、満水まで給水します。このとき、40~50℃程度のお湯を溜めると、より洗浄効果が期待できます。排水しないような設定にしましょう。

3.クリーナーか重曹を規定量入れる

酸素系クリーナーは説明書の記載通りに、重曹は1カップ(200g)を洗濯槽に入れます。

4.洗濯機を回してから、つけ置きする

「標準コース」で洗濯機を約5分回し、一旦止めて浮いてきた汚れをすくいましょう。終わったら電源を切って蓋を閉め、そのまま5時間ほどつけ置きしてください。寝ている間つけ置きするのもおすすめです。

5.もう一度洗濯機を回し、汚れをすくう

つけ置き後、汚れをすくい取ります。その後、汚れが浮かんでこなくなるまで、4.の行程を繰り返します。ただし、2回目以降はつけ置き時間は短くても大丈夫です。

6.すすぎと脱水をする

すすぎと脱水をしたら掃除終了です。

洗濯槽に汚れやカビを発生させないために気をつけておくこと

洗濯槽が汚くなってから掃除するより、普段からなるべくきれいな状態を保つほうがベターです。カビや汚れを発生させないために日常生活で気をつけるといい点をご紹介します。
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洗濯後は蓋を開ける

カビが好む湿気をなくすために、洗濯機の蓋は開けておきましょう。洗濯物をすぐに干すのも湿気対策になります。さらに乾燥機能を使えば、より効率的に湿気を飛ばすことができます。

洗濯機に衣類を溜めない

洗濯予定の汚れた服を洗濯機に溜めておくと、皮脂やゴミがカビのエサになります。脱いだ服は洗濯機に入れずに、洗濯かごなどに溜めましょう。

洗剤は適量を

洗剤や柔軟剤が残ってしまうと、カビのエサとなります。一度に使う量は適量を守りましょう。

洗濯槽以外の部分の洗浄方法

洗濯槽以外は、歯ブラシやタオルがあれば簡単に掃除できます。それぞれの掃除方法をご紹介します。
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洗剤ケース

洗剤を投入するところなので、洗剤が固まってこびりついていることがあります。一度取り外して、水やお湯で流し洗いをしてください。

乾燥フィルター

乾燥機能つきの洗濯機は、フィルターを外してゴミを取り除き、水に濡らして絞ったタオルなどで拭き掃除をします。フィルターの奥も拭きましょう。

排水フィルター

ドラム式の洗濯機の下側にあります。フィルターを取り出して、歯ブラシなどでゴミを取り除きます。フィルターの奥も、柄の長いブラシなどで掃除してください。

糸くずネット(ゴミ取りネット)

ゴミを取り除き、歯ブラシなどで磨きます。取れにくい場合や目詰まりしている場合は、水を流しながら行ってみてください。

まとめ

洗濯槽は一見きれいに見えますが、裏側にはカビや汚れなどが溜まっていることがあります。
今まで洗濯槽の掃除したことがない方は、ぜひこの機会に洗濯槽やフィルターなどをきれいにしてみてくださいね。洗浄効率が上がって、ニオイもしにくくなるのでおすすめです。
監修:高橋敬子
日本ハウスクリーニング協会 講師。
NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事。 一般社団法人日本家事代行協会理事長。 一般社団法人日本整理収納協会理事。 株式会社ピュアレディス・ライフ代表取締役。 主婦が培ったスキルを活かしイキイキ輝く 女性の働く支援と働く場の提供のできる社会に 貢献するための活動をしている。 https://www.jhca.or.jp/school/koushi_prof_takahashi.html
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