目次
掃除で重曹を使用するメリットとは?
洗濯槽の汚れは見えにくく日も当たらず湿気もこもりやすい、カビが発生しやすい条件が整っています。しかし、直接お肌に触れる衣類を洗う洗濯機ですから、常に清潔に保ちたいもの。そんな洗濯槽のクリーニングに活躍してくれるのが重曹です。
重曹は水に溶けると石鹸と同じ弱アルカリ性を示し、酸を中和したり、汚れを分解したりする作用をもち、研磨剤としても使えるので、洗剤代わりに使われることも多い素材です。なぜ洗濯槽の掃除におすすめなのか詳しく紹介していきましょう。
重曹は水に溶けると石鹸と同じ弱アルカリ性を示し、酸を中和したり、汚れを分解したりする作用をもち、研磨剤としても使えるので、洗剤代わりに使われることも多い素材です。なぜ洗濯槽の掃除におすすめなのか詳しく紹介していきましょう。
汚れが分解でき消臭効果もある
洗濯槽に汚れが溜まると発生する嫌なニオイの正体は皮脂や汗、カビといった酸性の汚れが原因です。重曹は弱アルカリ性の性質を示し、中和反応によって酸性の汚れの分解し、かつ消臭効果も期待ができます。
安全性が高く洗剤よりも人体に害がない
重曹は食品や薬にも使われるなど、人や環境に対して優しい成分でできています。そのため、掃除で使った重曹の成分が残留して、衣服に付着しても、肌荒れなどのお肌トラブルを引き起こす心配はあまりありません。
市販されている洗剤に比べて排水時の環境負荷が少ない素材なのです。
市販されている洗剤に比べて排水時の環境負荷が少ない素材なのです。
簡単に入手でき気軽に使える
重曹はドラックストアやスーパーなどで手軽に手に入れられ、価格も200gあたり約100円と非常に安価であるというメリットがあります。重曹があれば洗濯槽以外にも台所や風呂などさまざまな場所を掃除できるため、一人暮らしに重宝します。
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重曹を使用して洗濯槽を掃除する方法
縦型洗濯機の場合
まずは洗濯槽の最大水位までぬるま湯を張り、カップ1杯分(約200g)の重曹を入れます。
次に洗濯機を回します。このとき、つけ置きする必要があるので脱水モードは使用しないでください。念入りコースなど、より丁寧に洗えるコースがあるなら、そちらを選択しましょう。
洗濯が終わったらそのまま一晩放置します。最低でも5時間、できれば10時間はつけ置きするのが理想です。
一晩程度放置した後、汚れをすくい取ります。汚れをすべて取り除いたら、洗濯機を再び回し、汚れが浮いてきたらそれを取り除き、排水を行います。2〜3回繰り返し、汚れが浮いてこなくなれば完了です。蓋を開けたままにして、洗濯機をよく乾燥させて掃除終了です。
次に洗濯機を回します。このとき、つけ置きする必要があるので脱水モードは使用しないでください。念入りコースなど、より丁寧に洗えるコースがあるなら、そちらを選択しましょう。
洗濯が終わったらそのまま一晩放置します。最低でも5時間、できれば10時間はつけ置きするのが理想です。
一晩程度放置した後、汚れをすくい取ります。汚れをすべて取り除いたら、洗濯機を再び回し、汚れが浮いてきたらそれを取り除き、排水を行います。2〜3回繰り返し、汚れが浮いてこなくなれば完了です。蓋を開けたままにして、洗濯機をよく乾燥させて掃除終了です。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機と形状が異なるため、やや掃除の手順が異なります。というのも、ドラム式の場合は水をいっぱいまで溜めるとフタの開閉ができないため、浮いた汚れをすくいとることができません。しかし、基本的な手順は一緒です。
まず、ドアの開閉可能のぎりぎりのところまでぬるま湯を入れたら、カップ1杯分の重曹を入れます。脱水なしの洗いコースを選択し、そのまま5時間から10時間ほど放置します。
一晩おいたら、すすぎを2~3回行って終了です。洗濯槽の掃除が終わったら、しっかりと乾燥させてください。乾燥させる期間は半日ほどを目安に行うとよいでしょう。
縦型、横型共に重曹での洗濯槽の掃除をしても匂いが気になる場合は、重曹ではキレイにできないレベルの汚れが付着していることもあります。その際は酸素系漂白剤や塩素系などの一般的な洗濯槽クリーナーを利用しましょう。
まず、ドアの開閉可能のぎりぎりのところまでぬるま湯を入れたら、カップ1杯分の重曹を入れます。脱水なしの洗いコースを選択し、そのまま5時間から10時間ほど放置します。
一晩おいたら、すすぎを2~3回行って終了です。洗濯槽の掃除が終わったら、しっかりと乾燥させてください。乾燥させる期間は半日ほどを目安に行うとよいでしょう。
縦型、横型共に重曹での洗濯槽の掃除をしても匂いが気になる場合は、重曹ではキレイにできないレベルの汚れが付着していることもあります。その際は酸素系漂白剤や塩素系などの一般的な洗濯槽クリーナーを利用しましょう。
重曹で洗濯槽を掃除するときのポイント・注意点
安心・安全・簡単に洗濯槽の掃除ができる重曹ですが、いくつかの注意点がありますので、以下のポイントに気をつけてください。
重曹を入れ過ぎない
何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。重曹が少ないと汚れを落とすことができませんが、多すぎても重曹が水に溶けずにかたまりとして残り、排水管が詰まる原因になります。使用する重曹の量はおよそ1カップ、つまり200g程度が適量ですので、それ以上は使用しないようにしましょう。
なるべくぬるま湯を使用する
重曹は水に溶けにくい性質のため、35〜50度前後ののぬるま湯を使用するのがおすすめです。高温のお湯は洗濯機や排水管を傷めてしまう可能性がありますので、必ずぬるま湯を使用してください。
また、お風呂の残り湯を使うという方法もありますが、雑菌が多く、衛生的とはいえないので使用は控えましょう。
また、お風呂の残り湯を使うという方法もありますが、雑菌が多く、衛生的とはいえないので使用は控えましょう。
重曹以外にも!クエン酸やお酢、セスキ炭酸ソーダも効果を発揮
ナチュラルクリーニングの代名詞といえば重曹ですが、洗濯槽の掃除に使えるのは重曹だけではありません。クエン酸やお酢、セスキ炭酸ソーダもその1つです。
クエン酸・お酢
クエン酸とはレモンや梅干しなどに含まれている成分のことです。クエン酸は酸性ですので、アルカリ性の汚れを落とすことを得意としています。魚系の汚れや匂いなどはアルカリ性の場合があるので、魚類の匂いがなかなか取れないときはクエン酸を試してみましょう。
重曹と混ぜることで勢いよく泡立たせることができますし、その作用を利用することで掃除の効果が高まります。
重曹と混ぜることで勢いよく泡立たせることができますし、その作用を利用することで掃除の効果が高まります。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の洗剤で水に溶けやすく、皮脂や垢などの脂肪酸の汚れに強い特徴があります。重曹と同じく環境や人体に優しく、入浴剤などにも使用されています。
重曹と似た性質なので、併せて使用するのではなく、重曹の代用品として使うのが良いでしょう。
重曹と似た性質なので、併せて使用するのではなく、重曹の代用品として使うのが良いでしょう。
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洗濯槽の本格的なクリーニングなら漂白剤を使用
年に一度の大掃除や、数年洗ってない洗濯槽の場合は、重曹で汚れが落ちきらないときがあります。その際は、より洗浄力の高い漂白剤を使って本格的なクリーニングをしましょう。
漂白剤には塩素系と酸素系がある
洗濯槽を掃除するための漂白剤は大きく分けて「塩素系」と「酸素系」の2タイプがあり、それぞれに特徴があります。
塩素系漂白剤は、殺菌力が強く十分な殺菌をしたいという場面に向いています。
酸素系漂白剤は、発泡力があり、こびりついた汚れをがっつり落としたい時に向いています。
塩素系漂白剤は、殺菌力が強く十分な殺菌をしたいという場面に向いています。
酸素系漂白剤は、発泡力があり、こびりついた汚れをがっつり落としたい時に向いています。
塩素系の漂白剤と他のものは絶対に混ぜてはいけない
塩素系の漂白剤は「まぜるな危険」の表示があり、酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生してしまうので、決して混ぜないようにしましょう。
ほかの洗剤に関しても、基本的には単体・単独でそれぞれの長所を生かした使い方をしましょう。
ほかの洗剤に関しても、基本的には単体・単独でそれぞれの長所を生かした使い方をしましょう。
まとめ
私たちの大切な衣類を洗ってくれる洗濯機は、いつでも清潔にしていたいものです。今回ご紹介したクリーニング方法なら簡単かつお手軽に洗濯槽をきれいにできますので、ぜひ試してみてください。
なお、洗濯槽の汚れを完全に落とすには、洗濯機を分解洗浄する必要があるので、どうしてもという場合はクリーニングのプロに依頼してみましょう。
なお、洗濯槽の汚れを完全に落とすには、洗濯機を分解洗浄する必要があるので、どうしてもという場合はクリーニングのプロに依頼してみましょう。
監修:神崎健輔
実家がクリーニング店でもあったので小さな頃から洗濯を手伝い、クリーニング師の資格を取得して洗濯の知識をとことん勉強。 現在は、白洋社クリーニングと宅配クリーニングネクシーという二つのクリーニングカンパニーに所属。 「洗濯ハカセ」を名乗り、日々ストイックに「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を研究しなが培った知識をブログで発信中。 家庭での洗濯が上手になる方法や、クリーニングいらずの洗濯術などを公開しながら、テレビ、雑誌、ラジオとたくさんのメディアでも活躍中