「企業を比較研究し、自分なりに取捨選択した結果、当社を志望したようだから、志望本気度は高そうだ」
「このような成果を上げられる実力があれば、志望職でも活躍できそうだ」
など、色々と推測・判断されるのがES。だから内容が大切だ! という印象をみなさん持っているでしょう。しかし、企業が推測・判断の材料としているのは内容だけではありません。
文章そのものも、大きな推測・判断材料となっているのです。
<例文1> 私は試合に望むにあたり、過去の対戦結果を調べ、可能であれば相手の試合を観戦し、弱点を研究しました。……この結果、チームの3部か2部への昇格に貢献できました。 |
上記例文1の内容からは「調査分析系の仕事に向いていそうだ」「組織の成果を導き出せる実力をもっていそうだ」と推測でき、良い印象を与えたとしましょう。
しかし、この文章には、大きなマイナスが潜んでいます。それは、「望む→臨む」「3部か2部→3部から2部」という誤字脱字です。この2文字の単純ミスによって、せっかくのアピールが、「見直しという、仕事で大切な姿勢が身に付いていないのかも」とのマイナス印象で相殺されてしまうのです。もったいないですね。
例えば、罫線が無い記入枠に対し、均等に薄く下線を引いてから記入し、後に下線を丁寧に消す人と、そうでない人に分かれます。この場合、記入枠が大きく、文字数が多いほど、出来上がった文章の見栄えに差が付きます。見栄えが悪く、「雑な仕事をしそうだな」と推測されたくなければ、下書きをして記入枠に納まるかを確認した後に清書をするといった、作成に当たっての丁寧な姿勢が必要になります。