就活生を支援するために、大学が設置する就職課&キャリアセンター。その活動は、カウンセリングから履歴書の書き方、面接指導、就職活動ガイダンス、求人紹介に至るまで実にさまざまです。では実際に、どのくらいの就活生が活用しているのでしょうか。また、外部のセミナーなどと比較して、学内施設ならではのメリットやデメリットはあるのでしょうか。就職を決めた先輩社会人の声を聞きました。
はい…23.5%
いいえ…76.5%
「活用していた」人は全体の1/4弱と意外に少なめ。せっかく大学で無料の就職支援を受けられるのに、少しもったいない気もしますね。では、活用していた就活生は就職課のどこに満足し、どこに不満を感じていたのでしょうか。
就活中、就職課やキャリアセンターの役に立った点を教えてください。
・履歴書の添削をしてもらえた。(男性/24歳/機械・精密機器)
・面接練習を何度もしていただいた。(女性/22歳/団体・公益法人・官公庁)
・就活ガイダンスのおかげで「今何をするべきか」が分かった。(女性/23歳/マスコミ・広告)
・新卒応援ハローワークとの連携があり、マナー講座などの無料セミナーに参加できた。(女性/25歳/建設・土木)
・地元の企業を紹介してもらえた。(女性/23歳/運輸・倉庫)
・理系大学なので、うちの大学の人材が欲しいと思ってくれているコアな企業がたくさんあった。(女性/22歳/医療・福祉)
・コストをかけずに資料が見られる。(男性/28歳/情報・IT)
・企業へのアピールポイントや、自分の伝えたいことなどの精査に役に立った。(男性/24歳/不動産)
・悩みを聞いてもらい、精神的な健康を保つことができた。(男性/22歳/医療・福祉)
就活中、就職課やキャリアセンターの物足りなかった点を教えてください。
・相談しても一般論しか聞けなかった。(男性/24歳/建設・土木)
・人気でなかなか相談予約が取れない。(女性/22歳/団体・公益法人・官公庁)
・相談にあまり時間を取ってもらえなかった。(男性/24歳/不動産)
・仕事が遅い。(女性/23歳/情報・IT)
・内定を取らせることばかりで、学生の将来を考慮しない相談員がいた。(男性/22歳/医療・福祉)
・志望する職種について詳しい情報があまりなかった。(女性/22歳/団体・公益法人・官公庁)
・小企業の求人が多いため、採用人数が少ない。(女性/23歳 /運輸・倉庫)
・適性検査対策のセミナーの回数が少なく、参加できなかった。(女性/25歳/建設・土木)
・相談室やセミナー開催が授業と重なり参加できない。授業時間を避けて欲しかった。(女性/25歳/団体・公益法人・官公庁)
就職課やキャリアセンターの魅力は、親身な面談や大手媒体にはない求人案内など。学生のニーズに応えきれない場合もあるようですが、「役に立った点」の回答数は「物足りなかった点」より多いものでした。まずは一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
文● 鈴木恵美子
調査期間:2014年7月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:社会人1年目の男女136件(インターネットログイン式アンケート)