世界の経済が大きく動いた2020年。どんな仕事に就きたいのか・どんな会社に入りたいのか、2021年卒の就活生はどうやって方向性を絞っていったのでしょう。体験者に直撃しました!
TALK MEMBER
関根一馬くん
帝京科学大学 人材広告業界内定
今井勇斗くん
東洋大学 教育業界内定
大崎 綾さん
慶応義塾大学 IT・コンサル業界内定
八坂ゆきえさん
川村学園女子大学 人材広告業界内定
乳井瑛加さん
早稲田大学 リース業界内定
香美玲奈さん
津田塾大学 人材業界内定
みんな、業界研究はどこから、どうやって始めたの?
私は最初、「この業界に行きたい」というのが、決まってなかったんだよね。なので広く全部見ようと全業界が載ってるような本を読んで、面白そうな業界をピックアップするところから始めたんだ。
僕は最初から大学職員や公的金融機関と、志望する業界は決まってたタイプ。だからやってた企業研究は、企業であれば有価証券報告書を読み込んで、どんな事業をやってるのか? とか 将来性は? とか調べてたな。あと大学職員のほうは特に業界本とかもないので、経営学のフレームワークとかを使って業界の強み・弱みを分析してたよ。
私が個人的に大事だなって思った業界研究のやり方は、アウトプットすることかな。というのも、セミナーに参加したり企業説明を聞いただけだと納得するだけで終わっちゃう。だからそれを「私はこう理解しました」というレポートを書いて、OG訪問の際に見てもらってたの。それで「私の解釈は合ってますか?」と聞きながら次に進めて行った感じかな。
いいやり方だね。ちなみにみんなは業界研究のために、どんなツールを使ってた?
本でいうと『○○のカラクリ』系の業界研究本。あと業界地図とかの鉄板の本は、とりあえず読んだな。
僕はコワーキングスペース兼バーみたいな所があって、そこによく行ってた。夜はバーになってベンチャー企業で働いている方や経営者の方が来たりするんだ。そこでいろんなベンチャー企業の方の話を聞いたりして、業界研究に役立てたよ。
そのなかでも特に役に立ったツールは何だった?
一番は、やっぱり生の声かな。情報はたくさん転がっているけど「こうやって仕事をしている・活躍している」という声が聞けたのが、イメージも沸くし一番役に立ったと思うよね。
でもコロナ禍になってからは、対面というか生の声も聞きにくくなったんじゃない?
コロナ禍になってからは、やり方は変えたね。ツイッターで採用関係のアカウントを作ってる企業さんに「お話しさせていただけませんか?」とDM送ったりして。この方法で、正直あまり興味のない業界の方にも話を聞いたんだ。そのおかげで世の中がどう作られているのかがリアルにわかって、凄く参考になった。
コロナ禍でもSNSやオンラインOB/OG訪問もできるもんね。要は自分から何か行動を起こせるかが肝ってことだよね。
各業界についてわかりやすくまとめられた本やサイトは、「方位磁針」のようなもの。自分の行きたい業界がどの方向にあるかを、ある程度示してくれるというか。それで「僕の行きたいのは大体、西のほうか。じゃあそっちに行って生の声を聞いてみよう」みたいなね。
人によっては、業界研究って雲をつかむような作業かもしれない。でも自分が輝ける業界が必ず見つかると思うから、ぜひ頑張ってほしいな。
文:村橋ゴロー
写真:今井裕治
制作:vivace next
編集:マイナビ学生の窓口編集部
※座談会は感染症対策を行ったうえでマスクを付けて実施し撮影時のみマスクを外しております。