2023年卒の大学生の就活は例年と同じように3月から会社説明会が開始、6月から選考開始となっています。
会社説明会が始まるまでの期間は何をしていればいいのか、希望する企業に入るためにやっておくべきことやタイミングについて説明します。
就活の準備は「できるだけ早くから」と言われています。具体的には大学3年生に進級した直後、大学3年生の春休みから始めてちょうどいいくらいです。
経団連の就活スケジュールは、大学4年生になる年の3月から会社説明会が始まり、6月から選考試験が開始、10月に内定式となっています。
(画像引用:マイナビ2023 就活準備)
しかし、そのスケジュールにスムーズに乗るためには事前の準備がとても大切なのです。
狙っている企業が大学3年生向けにインターンを実施しているのであれば、インターンに参加すべきですし、参加すべきインターンを見定めるためには自己分析や業界・企業分析が欠かせません。
「あのころから就活を始めていれば……」という後悔を防ぐためにも、できるだけ早い段階から就活準備をしておくべきでしょう。
就活の基本スケジュールとすべきことについて、簡単に表にまとめるとこのようになります。
就活準備時期 | 前年6月から翌年2月末まで | ・インターンシップ申込・参加 ・自己分析 ・業界分析 ・企業分析 |
就活開始 | 3月から5月末まで | ・企業エントリー ・エントリーシート作成 ・企業説明会参加 ・筆記試験・面接対策 |
具体的な選考試験開始 | 6月から9月末まで | ・筆記試験 ・面接試験 ・最終面接対策 ・内定辞退 ・内定承諾 |
内定式から入社準備へ | 10月 | ・内定式 |
この中で最も忙しい時期は、4月から5月下旬頃です。会社説明会・エントリーシート送付、面接などが重なり、スケジュール的にも立て込んできます。
例年5月末には6割程度の学生が内々定をもらっている状態になるので、この時期までに内々定をもらえなかった場合は、就活の方針変更を余儀なくされる可能性があります。
また、内々定が出始める6月下旬以降になると、「辞退する企業」「保留にしておきたい企業」「本命企業」への対応も必要になってきます。
就活は3月の会社説明会解禁までの対策が重要です。
就活準備をすべき順に並べるとこのようになります。
やっておくべき就活準備について具体的に説明します。
自己分析は、自分の強みや弱み、苦手なこと、得意なことを洗い出し、自分が力を発揮できそうな業界・業種を絞り込むために行います。
学生生活をはじめとしたこれまでの経験を振り返り、自分自身に対する理解を深めるのです。
といった視点から分析します。
就活サイトで自己分析ツールを提供していることがあるので、それを利用してもいいでしょう。
ただし、この自己分析がブレてしまうと、入社後のミスマッチにもつながりますし、業界分析すべき業界や企業も検討外れになる可能性があります。手は抜かないようにしてください。
業界分析・企業分析は、自己分析の結果を元に行います。自分が興味のある業界や企業がある場合はその周辺から始めてもいいでしょう。
まずは広く・浅く業界について調べます。調べていくうちに気になる企業や職種が見つかると思いますので、掘り下げていきましょう。
業界分析や企業分析をしているときに、インターンを募集している企業があれば参加してみましょう。インターンシップは、自己分析にも企業分析にも役立ちます。
インターンシップに参加し、実際に働く現場を見て経験してから、再度自己分析や業界分析をすると理解が深まります。
お試し就職のようなものなので、社会人経験を詰めるいい機会と思って積極的に利用しましょう。
気になる企業ができ、その企業に学校の先輩が就職している場合は、OB/OG訪問をするのも手です。
コロナ禍ということもあり、対面での訪問は難しいかもしれませんが、オンラインミーティングを利用した訪問は可能です。
履歴書や職務経歴書などの決まった文章を書く必要がある書類はあらかじめ用意しておきましょう。
テンプレートを利用してパソコンで埋めておけば、手書きの場合はそれを写せばいいですし、Web上でやりとりする場合もコピペで済みます。
就活の準備のなかでも、履歴書の作成はかなりの時間を費やします。志望動機や自己PRは、後に残しておきましょう。定型文の部分は就活が本格化する前に準備をしておき、なるべく負担を軽減させるとよいですね。
証明写真や郵送に必要な封筒は、事前に揃えておきましょう。特に証明写真は、第一印象を左右する大切なものです。
縦4センチ×横3センチのサイズで、写真上部と左右に多少の余白がある、バストアップ写真が一般的です。きちんと正面向いて、明るく顔がはっきりとわかるものを準備しましょう。
証明写真は、写真館で撮影してもらうことをおすすめします。明るさや写真をトリミングして、見栄えのよいものを用意してくれるからです。
筆記テストの種類は「SPI3」「Web玉手箱」「CAB」など、いくつかあるので、それぞれに合わせた対策が必要になります。出来るだけ、会社説明会が始まる3月中には済ませておくことをおすすめします。
早い企業ですと、4月上旬から筆記試験を行うところがあるので、しっかりと勉強しておきましょう。いつから勉強しても、早すぎるということはありません。
面接試験対策
面接準備や対策は、選考試験が始まる6月までに終えているとよいでしょう。面接の練習は緊張しなくなるまでします。
基本的な流れに従って実践的な練習をしましょう。企業によって聞かれる質問は違いますが、まずは自己紹介と自己PRから始まり、質問が3つほど、最後に「何か質問はありますか?」という面接官からの逆質問で終わるケースが大半です。
質問は、下記のようなことがよく聞かれます。
よく聞かれる質問は、マイナビなどの就活サイトに掲載されているので、あらかじめ回答を用意しておいくといいですね。
就活の面接では、時事問題が出されることがあります。時事問題を出す意図は下記の2つです。
答え方としては、下記の3つのポイントを押さえるとよいでしょう。
テンプレート的な答えにならないよう注意しましょう。
就活エージェントは、相性のよいエージェントと出会えれば、下記のようなメリットがあります。
就活のプロがマンツーマンでサポートしてくれることで、あなたの希望に合った企業から内定をもらえる可能性が高まります。大手企業への内定実績があるエージェントもありますよ。
気になるエージェントがあれば、登録してみるのもいいかもしれませんね。
2023年卒は、3月1日に企業エントリーが始まり、6月1日から企業の選考がスタートします。
就活が本格化する前に準備をしっかり行いましょう。そのためには、就活スケジュールを正しく把握しておく必要があります。
まずは、新社会人として4月からどう働きたいのか、具体的にイメージしてみるといいですよ。