大学院まで進むと就職に有利? 不利? 院卒の就活成功の秘訣とは

大学院まで進むと就職に有利? 不利? 院卒の就活成功の秘訣とは

2016/12/11

就活の悩み・疑問

■文系の院卒は不利か?


「理系の院卒は就活に有利だが、文系の院卒は不利」といわれたりします。確かに就職統計のデータを見ても、文系の院卒生はそのまま研究者への道に進む人が多く、一般企業への就職率はそれほど高くありません。しかし、上記の繰り返しになりますが、「院卒ということは、研究を続け論文を書けるだけの優秀な人材である」という認識を持ち、評価する企業は少なくありません。この点では理系・文系は関係ありません。

確かに、大手企業の研究職では「理系」を優遇するところが多いでしょう。しかし、例えば同じ文系であっても、あなたが論文を書くために統計処理を多用した、またプログラムを書く必要があった、などの場合には、その点をアピールすべきです。

近年、例えば文系とされる「経済学」の分野でもコンピュータープログラムを用いた分析は当然のように駆使されており、それができる人材を求めている企業はたくさんあるのですから。

■院卒の方が有利な点は「専門性と研究を続けてきた実績」です!

院卒の皆さんが学部卒の人に勝る点はその専門性にあります。学部も含めて6年間も研究を続けてきたことについて、高く評価する企業は少なくありません。特に「研究職」について優れた人材を求める大手メーカーは、理系の院卒のみなさんを求めています。

例えば、筆者が取材した中では「製薬会社」「不妊治療クリニック」などで「今すぐ人手がいる! 誰かいい人いない?」と悲鳴が上がっていました。近年、製薬会社では新薬の開発コストが増加しており、そのため特に優秀な人材を集めることが急務なのです。また、昔と比べて高齢出産が当たり前になってきたため、不妊治療のニーズが上がり、より安全に出産するために研究を行い、実践するための技術者が足りないのです。

筆者などはさまざまな業界にお邪魔して話を伺う仕事ですが、行く先々で「人手が足りないの!」と言われます。しかも求められているのは、専門知識を持ち、研究を行える人手なのです。ですから、院卒のみなさんは、このようなニーズに対して学部卒の就活生より有利に戦えます。学部卒の人に気後れすることなく「あなたを高く買ってくれる企業を探すのが正解!」です。そして、そのような企業は、大手だけでなくたくさんあるのです。

(高橋モータース@dcp)

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