■フェルミ推定の解き方のコツは?
就活面接では、データも何も調べられない状況で問われるケースと、データが調べられる状況で問われるケースの2種類があります。前者は全て仮定することになり、後者は正しいデータを基にした概算を行えますが、いずれにしろ論理的なプロセスを構築しないといけません。面接の場でパニックにならず、とっさにプロセスが構築できるようにするために、普段からこうした答えを出すのが難しい問題に慣れておくのが一番です。
シカゴの問題は日本人にとっては縁遠いのでピンときませんが、例えば日本のもの、また身近なものに置き換えた問題を自分で考え、それを自分で概算するのもいいですね。例えば、
・Aという中華料理店のマーボー豆腐に使われる豆腐は1年間で何パックになるか?
といった簡単なものから始めるといいでしょう。この場合は
・豆腐1パックの量
・マーボー豆腐1皿に使われる豆腐の量
・1日に何人がマーボー豆腐を注文するのか
・お店が1年間に何日営業するのか
この4点を仮定することで概算できます。少しずつ論理的な思考力を身に付けていくことで、難しいフェルミ推定の問題にも、取り掛かりやすくなるでしょう。
ただ一つ気を付けたいのが、データの仮定部分。答えを導き出すまでの論理的なプロセスが注目されるフェルミ推定ではありますが、あまりにも突拍子もない数値だとマイナスなイメージとなってしまいます。
例えばデータに日本の人口を入れる場合、人口が2億人ではちょっと多すぎですよね。仮のデータではあるものの、確かな根拠となる数字を盛り込むことは大事。そのためには、「前もってさまざまなデータを頭に入れておく」ことが重要です。日本の人口や面積、また平均年収や企業の数、世界の国の数など幅広い知識があると、フェルミ推定にも挑みやすくなります。
面接では、フェルミ推定のように、とても答えが導き出せそうにないような難しい問題が出されることもあります。しかし入念に準備しておけば、突破できないことはありません。友人同士で問題を出し合ったりするなどして、頭を慣れさせておくといいかもしれませんね。
(中田ボンベ@dcp)