レポート爆速、授業も要約…その使い方、大丈夫? 大学生の“生成AI依存”にプロが警鐘! #もやもや解決ゼミ

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日常に潜む「お悩み・ギモン」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。今回は、大学生の中で使う機会が多い「生成AI」がテーマです。

2025年の流行語大賞にノミネートされた「チャッピー」。対話型AI「Chat GPT」の愛称で、AIを日常的に相談相手や検索ツールとして使う新しい行動様式が浸透しています。

また近年、授業の要約やレポート作成などで生成AIを使用する大学生が増えてきています。簡単に要点をまとめてくれたり、面倒くさいレポートを瞬時に作ってくれたり。

非常に便利ですが、生成AIに頼りすぎているという現状があります。また、生成AIを利用した犯罪が増えていることも事実です。

では、大学生が生成AIを利用する上で気をつけるべきポイントとは何なのでしょうか。

そこで今回、サイバー犯罪やサイバーセキュリティに精通する 摂南大学 経営学部経営学科・針尾大嗣教授 に、その疑問を率直にぶつけてみました。

Q.最近、学生の間でもレポート作成や研究・卒論などで生成AIの活用頻度が高まっていますが、生成AIを利用した犯罪の現状について教えてください。

生成AIを使うことで、フィッシングメールの精度が上がっています。今までは、カタコトの日本語が使われていてそこから怪しいと感じることができました。しかし、生成AIを使うことで綺麗な日本語になっているため、ここ1年でフィッシングメールに引っかかる人が増えています。また、公式のサイトを真似た偽サイトを瞬時に作れるのも特徴です。
あわせて、フェイク画像・動画・音声を使った犯罪が増えていくことが予測できます。また、旅行サイトなどでの窓口対応もAIが使われるようになっています。これが狙われることもあります。AIがAIを攻撃して、システムの弱点を狙って情報を抜き取るということが始まりつつあります。

Q.生成AIに対してどう向き合っていけばいいでしょうか?

最近では、AIを相手にプライベートや仕事の悩み相談をする人が増えてきました。「このAI、私のことすごく分かっている!」と感じることもあるかと思います。AIは、私たちが日々入力している情報をもとに、嗜好や意向を読み取ってコミュニケーションをとるように設計されていますので、当然といえば当然です。

これからのフィッシング詐欺は、私たちが自ら発信した情報を利用してAIが行うようになります。私のことを知り尽くしたAIです。日頃から、自分がどのような情報を入力しているのかを認識しておくことは重要です。非常に難しいことかもしれませんが、AIに対して一定の警戒心を持つことが必要です。

Q.大学生がレポートなどで生成AIを使うことについてどう思いますか?

多くの学校では、「AIを上手に使わないといけない」という認識があります。しかし実際には、レポートでAIを使用すると厳しく処分されることもあります。 本来、勉強の目的は良い点数を取ることや良いレポートを書くことではなく、どのような問いを立てるか、どう考えるかという”プロセス”を学ぶことだと思います。ただ、現実の教育の多くは成果主義で、「結果」が重視されがちです。

そのため、生成AIを使ってレポートを作る学生が多いのは、仕方がないのかもしれません。しかし近年、教育の評価のあり方も、プロセスを重視していこうという流れになってきています。そのなかで自然と学生たちもプロセス学習のための生成AI活用を始めるようになると思っています。

自分の考えが広がっていく、深まっていく、新たな発見に気が付く、というのは本当に楽しく、生活を豊かにしてくれます。生成AIを上手に活用して、その喜びを1日でも早く実感してほしいですね。

自分の情報を安易に発信せず。上手く「生成AI」と向き合う

この記事を読んで、AIが自分の望む回答をしてくれるのは、あくまで自分が提供した情報をもとに作られた回答であることを理解していただけたらと思います。

また、「プロセスを学ぶために生成AIを使う 」という考え方は、私自身とても心に響きました。今後、生成AI利用がますます主流になっていくからこそ、生成AIとの向き合い方を今一度考えてみませんか?


◇教えてくれた先生

針尾大嗣( はりお だいじ )
摂南大学経営学部教授。
博士(国際情報通信学・早稲田大学)。

サイバー空間における脅威(攻撃者の意図・能力・行動)の分析・評価を専門とし、大阪府警察のサイバーセキュリティアドバイザーとしても活動している。情報通信学会、日本セキュリティ・マネジメント学会、ヨーロッパ犯罪学会等に所属。主な研究実績に「国家支援型サイバー攻撃組織のアソシエーション分析」「サイバー犯罪のリスク発見・判別支援の為の統計的プロファイリングモデル」などがある。


#もやもや解決ゼミ
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取材・文:きゃみ(ガクラボメンバー
編集:学生の窓口編集部
取材協力:摂南大学(URL:https://www.setsunan.ac.jp/

ガクラボ(リリースピッカー きゃみ)

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「アイドル」と「国内ドラマ」を愛する大学生。
休日はドラマを観るか、推し活するかの2択!食べることも大好き。主にアイドル情報を発信していきます!

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