【実践してみたvol.2】 『あっ、書けちゃった!小学生による小学生のための作文の書き方』を参考に、大学生が夏休みの作文に本気で挑んでみた~設計法~
こんにちは!出版甲子園実行委員会です。
今回は、第19回出版甲子園でグランプリを受賞した、
『あっ、書けちゃった! 小学生による小学生のための作文の書き方』(著者:ぴょんぴょん/ダイヤモンド社、2025年7月刊)の出版を記念して、団体員のメンバー3名が、著者・ぴょんぴょんさんのメソッドに実際に挑戦してみました!
⇒イメージマップ法を活用!大学生が作文にチャレンジした様子は【こちら】
本の概要
『あっ、書けちゃった!小学生による小学生のための作文の書き方』
著:ぴょんぴょん/ダイヤモンド社(2025年7月刊)
著者:ぴょんぴょん
現役小学6年生。コロナ禍の中、母の勧めで作文を書き始め、初めての作品が入賞したことをきっかけに、書くことの楽しさを感じるようになる。 これまでに文部科学大臣賞をはじめ、詩・短歌・俳句を含む98の賞を受賞。 小学4年生のとき、第19回出版甲子園大会に出場しグランプリを受賞。本書を出版する。子どもの視点から、大人が書く参考書とはひと味違うアプローチで、作文の面白さを伝えていきたいと考えている。
作文のテーマは「夏休み」
いつの日にか書いたであろう“夏休みの作文”を思い出し、しみじみとした気持ちになりつつも、「果たして最後まで書ききれるだろうか…」という不安を抱きつつ本を手にとってみました。
すると、ぴょんぴょんさんをイメージした可愛らしいウサギのキャラクターが表紙で出迎えてくれました。中をのぞいてみると、文字も大きくて読みやすい構成。作文を長いこと書いていなくても、この本に沿って進めていけば書き上げることができそう——そんな自信が湧いてきました。
いざ下書きスタート
「設計法」では、全体を「はじめ」「なか」「おわり」の3つに分けます。
(「あにおみて」「いつだってバリキ」の意味が気になった人は、ぜひ『あっ、書けちゃった!小学生による小学生のための作文の書き方』を手に取ってみてください!)
団体員3人が書いた下書きを見てみましょう。
Aさんの下書き
Bさんの下書き
Cさんの下書き
作文完成へ
下書きが終わったらいよいよ清書です。
構成をもとに文と文をつなぎ、「はじめ」と「おわり」のつながりを意識しながら書き進めていきます。
完成した作文がこちらです。
Aさんの作文
今年の夏休みには、友達と一緒に、箱根に旅行に行った。
とても楽しみにしていたが、台風が来てしまった。僕の夏休みの最初の雨だったが、運が悪かったことに、今年一番の大雨だった。2日目の朝から大雨が降り始めたが、大雨警報もでていて、このままだと東京に帰ることができなくなりそうだったので、朝一番で家に帰ることになった。少し外に出るだけで傘をさしているのにずぶ濡れになってしまう大雨の中、眠い目をこすりながらバスと電車を使って家に帰った。行きたかったところに半分以上行けなかったので、もう少しいたかった。晴れていたら、暑かっただろうけど、もっと楽しかったのだろうと、とても残念に思っている。
ただし、1日目は小雨だったので、観光できたことはよかった。また1日目の夜ご飯はおいしかった。運転見合わせにも遭遇せず、結果的に無事に家に帰れたのは良かった。やはり身の安全が一番だと実感した。また、雨が降っていたので、残暑が厳しく残る中、2日間とも涼しく、過ごしやすい気温であったのは幸いだった。
大雨のせいで、せっかくの箱根旅行は残念な結果になったが、それでも多くの友達と旅行をすることができて、よい機会となった。冬休みもまたみんなと旅行に行ってみたいと思った。
Bさんの作文
夏休みが始まってまもない8月の初め、家族でミャンマーのヤンゴン、タイのプーケットへ旅行した。海外旅行は幼稚園のとき以来だったので、とてもわくわくしていた。
ヤンゴンでは父の社宅に泊まったが、そこでは停電が1日に5から6回ほど起こった。ミャンマーの現軍事政権は、計画停電をしなければいけないほど逼迫した状況にあるのかと思った。民主化した方が良いに決まってる、けれど、そうするためには選挙がほとんど機能していないから民衆の意見が反映されにくいという現実にもどかしさを感じた。ミャンマーの行く末を思うと、暗い気持ちになった。
プーケットでは、夕暮れ時に窓から見えるうっすらと赤みがかった海が綺麗だった。普段なかなか見ることのない景観に感動した。
今回の旅行では、非日常を満喫することができた。また、日本での当たり前が世界の当たり前でないことを身を持って実感した。
Cさんの作文
家族旅行に行こう、と急に思い立った。コロナ禍や忙しい高校生活のせいで旅行には久しく行っていなかった。去年は父と弟の2人だけで父方の祖母の実家である新潟へ旅行していた。私も新潟の自然に触れたい!という思いのもと家族に旅行を提案した。その結果、佐渡ヶ島と祖母の実家がある村上市に行くことになった。久々の家族旅行にわくわくが止まらなかった。
佐渡ヶ島に着くと、空気がとてもひんやりしていて山の匂いがした。関東よりも涼しかった。窓を見ると山や黄金色になった稲穂が広がっていた。田舎の田園風景って感じだ。だけど、少し海岸線側に行くと、すぐに海が見えた。海はとても澄んでいて泳ぐ魚が見えるほどだった。想像以上の自然に感動した。いろんな風景を見たいと思って、しばらく佐渡をドライブして回った。中心部に行くと、有名なチェーンの飲食店やお店が結構あった。中学校も2つ見つけた。住宅の塀には政党のポスターや聖書の一説が書かれてある張り紙があった。なんとなく、佐渡は島だから自然というイメージばっかりだったけれど、人が生活してるということを強く感じた。私たちと同じような人達が同じように生活しているのだ。
次の日、フェリーで移動して本州に帰った。釣りをやったり、鮮魚センターで新鮮な魚を食べたりした。ずっと気になっていたクジラの刺身を食べられたのは嬉しかった。味は、馬刺しに似ていてとても美味しかった。夕方になって、浜辺で夕陽を見た。前日は曇っていて、夕日が見られるか心配だったけど見れてよかった。夕陽はとても綺麗で、この景色は一生忘れないと思った。夜には海辺に寝転がって、いっぱいに広がる星座を見た。贅沢な夜だった。
最終日、村上にある祖母の実家に向かった。親戚の人たちは温かく迎えてくれた。親戚のおばあちゃんは腰が曲がっていた。聞いたら、農家の人たちは田植えをすると腰が曲がってしまうらしい。おじさんはとても面白い人でたくさんお父さんと川で泳いだりしたこと、家出したことなど昔話をしてくれた。たまに地域特有の方言があって、何を言ってるのかわからなかったけど。親戚のおばあちゃんによると、村上市は積雪すると2メートルも雪が積もることがあるらしい。祖母はそんな雪の中、山道を下って学校に行ってたんだ、ということを教えてくれた。私は雪が積もったところをあまり見たことがないから、とても驚いた。おじさんやおばさんから父や祖母の話を聞いて、不思議な気持ちになった。
新潟にいって、たくさんのことを経験した。自然の美しさ、凄さ。そして、そこに生活する人たちのたくましさ。なによりも、私の知らない祖母と父の思い出には感慨深いものがあった。自然豊かな観光スポット新潟、だけじゃなくて「私の家族が育った豊かな新潟」になった。
作文ってこんなにも簡単に書けるんだ!
作文を書き終えた団体員からは、「設計法」を利用することで作文がより書きやすく、そしてより質の高いものになったという意見が出ました。
列挙した要素を繋げるだけで一つの作文が出来上がるという手軽さに加え、きちんとした下書きを通すことで、自分の言いたいことをしっかりと盛り込み、一貫性のある文章に仕上げられました。
また、作文を書く過程で断片的だった経験同士に繋がりが生まれ、自身が経験したことに対する新たな気づきを得られました。
改めて「作文を書くことってこんなに楽しいんだ」と実感できた体験でした。
今回登場した「設計法」以外にも、作文のメソッドがわかりやすく解説されているので、気になった方はぜひ『あっ、書けちゃった!小学生による小学生のための作文の書き方』を手に取ってみてくださいね!

また、出版甲子園では、全国の学生から「こんな本を書きたい!」という出版企画を募集し、商業出版へとつなげる活動をしています。
詳細は上記画像もしくは【こちらの記事】をチェック!
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