【食べなきゃ損!外食「うな丼」ランキング2025】プロに聞く!土用の丑の日に食べたい外食チェーンの「うな丼」1位は? ―激戦を制したのは「松屋」

学生の窓口編集部

お気に入り!

あとで読む

土用の丑の日が2回訪れる年回りになる2025年、1度目の丑の日は土曜日だったので自宅でうなぎを食べた方がほとんどではないでしょうか。2度目の丑の日にあたる731日は、月末の木曜日にあたるため、外食をする予定の人が多いと思います。

そこで、この2度目の丑の日に学生でも食べられる価格で美味しいうな丼(うな重)が食べたい! と言うたくさんの声に応えて、この夏お薦めのうな丼を専門家に聞いてきました。

教えてくれたのは、テレビや雑誌で食の取材を30年以上続け、6年前からは「外食チェーンのうな丼チェック」の主催者として、業界も注目する美味しいうな丼の評価会を毎年開催している中西純一さん(恒健社書籍編集部編集長)です。

食べなきゃ損!な2025年のうな丼とは?

―「外食チェーンうな丼チェック2025」の結果はどうでしたか?

外食チェーンうな丼チェック2025の結果一覧

今年はこれまでで初めて、1位と2位の点数が100点満点に直すと1点というわずかな差で順位が決まりました。昨年1位だったファミレスチェーンの「ガスト」が昨年よりも点数を上げたのですが、牛丼チェーンの「松屋」はそれよりも高い点数を獲得して、ランキング1位となりました。

今年は米価の高騰があり、米の味が下がる可能性を心配していました。ところが、評価したほとんどの外食チェーンでご飯の点数は上がっていました。これは大手外食チェーンは長年培った生産地や仕入れ先との関係があって美味しい米のルートがあったことや、海外産に切り替えた外食チェーンも日本米に負けない美味しさの輸入米のルートがあったことが要因として考えられます。

米の味が良くなったことで、例年よりも各社とも高得点を獲得することになったことで、今年4位の総得点なら3年前なら第1位となる点数で、どのチェーンもうな丼としての完成度が高まってきていて、正直素人では味の違いが分からない位のレベルに達していると言えるかもしれません。今年評価会にピックアップしたチェーン店ならどこも、プロが食べても、うな丼としては「合格」の札(ふだ)が出ています。

激戦のうな丼戦争、今年の勝者は松屋!

1位は松屋の「うな丼」

―近年話題のうなぎ専門チェーンについても教えてください

開店から3年で380店舗(20257月現在)まで急拡大した「鰻の成瀬」は、いろいろなメディアでも取り上げられ話題となっているうなぎ専門チェーンで、いまも全国に新規出店しています。従来のうなぎ専門店は、生きたうなぎを仕入れて、店内でうなぎを調理して提供していましたが、昨今店舗を増やしているうなぎ専門チェーンは、下味までの調理済みのうなぎ冷凍品を店内で解凍後に、焼き直して提供する方式です。うなぎをさばける調理師がいらずアルバイトだけで運営出来る点、調理場が小さくて済むというメリットなどにより、さまざまなコストを従来のうなぎ専門店よりも抑えられることからうな丼の価格も1,000円台から提供しています。

この「鰻の成瀬」と同じ運営方式で、全国各地の飲食会社がうなぎ専門チェーンをはじめており、まだまだ増えそうな勢いを感じていて、消費者にとってはうな丼やうな重を食べる際の新しい選択肢が増えたと言えます。

オーブンの中の料理  AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

「鰻の成瀬」で「並の竹」うな重2,200円、「梅」なら1,600円

 今年の「外食チェーンのうな丼」のトレンドは?

うなぎ業界の視点や、飲食業界の観点から考えても、今年夏のうな丼のトレンドは「ロストラータ種」の広がりだと思います。ロストラータ種とは、アメリカウナギとも呼ばれ、うなぎは世界中で19種類確認される中で、食用出来て養殖まで行われているうなぎは34種類と言われていますが、ロストラータ種はその1種で野生では北米から南米に生息する種です。  古くから日本で食べられているうなぎはジャポニカ種(ニホンウナギ)です。ロストラータ種は中国での養殖量が近年急激に増加して、味もジャポニカ種に近づいてきたことや、値段がジャポニカ種よりも安いこともあって、今年から多くの外食チェーンで使われるようになりました。

大手外食チェーンではうなぎの原産国表示はしていますが、現状の食品表示法ではうなぎに関して品種まで公開する義務はないことから、品種についてはブラックボックスでした。そこに疑念を抱いたある雑誌の今年夏の取材で、牛丼チェーン「吉野家」とうなぎ専門チェーン「宇奈とと」はロストラータ種を使っていることが明らかになりました。

「鰻の成瀬」は表示はしていませんが、「特上」「上」「並」とうなぎのグレードが分かれていて、「特上」は国産のジャポニカ種、「上」は中国産のジャポニカ種、最も安い「並」は海外産のロストラータ種として店頭で説明しています。

数年前にもロストラータ種のうなぎを使った外食チェーンはありましたが、余りにも味がジャポニカ種とは違いすぎたためか、一シーズンで販売を止めました。ロストラータ種の味が向上したこともあってか、「吉野家」や「鰻の成瀬」でロストラータ種のうな丼が不味かったという評判は、SNSでもほとんど見なかったことからも、今年のトレンドは「ロストラータ種の登場と定着」とも言えるでしょう。

―食資源の問題や完全人工養殖など、うなぎをとりまく環境について教えてください

天然のうなぎは国内の河川や沿岸での捕獲量は激減して、うなぎ専門店でも使っているのはほとんど養殖うなぎです。養殖といってもうなぎの稚魚であるシラスウナギを海辺で採捕して、稚魚から成魚までの期間、養殖池に入れて餌を与えて大きくしている状態です。そのため、毎年春先に天然で採捕するシラスウナギの捕獲量で、うなぎの価格が大きく変わってしまいます。シラスウナギの捕獲量は1960年代は150t前後であったのが年々減り続け、2020年代では515tと激減してしまい、うなぎの価格を押し上げることになりました。

今年春先は捕獲量がここ数年よりも多かったため、価格は安定しましたが、来年どうなるかは来年春先のシラスウナギの捕獲量で変わってきます。

日本は政府が主体となって、うなぎの人工養殖に長年取り組んできています。人工授精からシラスウナギへの生育や成魚までの養殖という完全人工養殖も技術的には、実験室では成功しています。残っている壁は、全体の工程にかかるコストがまだ高いことです。ただし、これも実用化に向けて養殖場と共同で研究を進めていて、数年以内に完全人工養殖のニホンウナギが食卓で食べられる日が来ることは予想され、天然のシラスウナギの採捕に頼らない「うなぎ新時代」が訪れるでしょう。

―学生読者に向けて、チェーン店のうな丼の”推し“ポイントは?

6回目の外食チェーンのうな丼チェックでランキング第一位に輝いた「松屋」のうな丼は、980円(税込価格)という学生にとっても手頃な価格であり、夏場だけの限定メニューですから、2度目目の土用の丑の日には食べてもらいたいですね。

また、今年のトレンドにも挙げました「ロストラータ種」の登場で、これまでうなぎを使っていなかった外食チェーンでもうなぎを使った料理が登場するようになりましたから、これら新しいうなぎメニューも学生さん達には体験してもらいたいです。

例えばハンバーガーチェーンの「ロッテリア」ではうな丼バーガーが期間限定メニューで登場し、とんかつチェーンの「かつや」ではうなぎの蒲焼きとロースカツの合い盛り丼は1,060円(税込)で、いまの時期だけ販売数限定で食べられます。

 「かつや」の合い盛り丼は、うなぎの蒲焼きの数は2切れと少ないですが、通常はソースで食べるカツ丼に、蒲焼きのタレがかかっていて、これが想像以上にとんかつを美味しく感じさせていて、全く違和感のない組み合わせになっていました。牛丼チェーンがはじめた「うな牛」では、牛丼のタレと蒲焼きのタレをそれぞれかけていますが、「かつや」の合い盛り丼は蒲焼きのタレしかかけられていないことで、うな丼の味をより活かした新しい丼になっています。今後他のチェーン店でも真似しそうな完成度で、とんかつと一緒に食べられるというのは、しっかり肉を食べたい学生さん達にはお薦めできるメニューです。

 

皿の上の料理  AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

とんかつチェーン「かつや」の「うなぎ蒲焼きとロースカツの合い盛り丼」1,060円

2026年、チェーン店の「うな丼戦争」は新展開に

―最後に、気が早いですが2026年のトレンドはどうなりそうですか?

来年春先の天然シラスウナギの捕獲量が増えるか減るかで、うなぎ価格は変化してしまいます。ところが、ロストラータ種が今年これだけ受け入れられたことで、2026年の土用の丑の日期間には1,000円台でうな丼やうなぎを使った料理を提供する外食チェーンは増えそうな気がします。

例えば一部店舗では昨年あたりから既にうな丼を提供している立ち食い蕎麦チェーンや定食チェーンに、中華チェーンやピザチェーンにも広がっていくことが予想されます。

また、ロストラータ種のうなぎ蒲焼きだけに絞って、「鰻の成瀬」よりも低価格でうな丼を提供するようなうなぎ専門チェーンも新たに出てくると睨んでいます。

今年の夏は暑いですが、2026年夏も土用の丑の日にはうな丼を巡って、熱い戦いが外食チェーンで繰り広げられると思います。

うなぎの消費が土用の丑の日に集中することは、実は限りある食資源を守ることを考えると、あまり良い現象ではありません。外食チェーンでも同じ日に同じ料理だけが売れるのは、店内冷蔵庫の大きさなどの要因で仕入れの量には限度があります。多くのうなぎ専門店でも外食チェーンでも土用の丑の日は、事前にテイクアウトの予約することを薦めています。外食チェーンではアプリを使って事前予約すると割引クーポンが使えるお店もあります。

土用の丑の日に、美味しいうな丼を確実に食べるための最も賢い方法は、事前予約することです。うな丼は日本が誇る和食の代表であり、丼の中で最も古い歴史があるとされています。美味しいうな丼を食べながら、身近な文化や自然について考えてみてください。

<プロフィール>

 人, スーツ, 男, 衣料 が含まれている画像  自動的に生成された説明

中西純一(なかにしじゅんいち)
食クリエイター/ジャーナリスト/編集者

 日本の大学卒業後に中国の農業大学に留学。帰国後、日本テレビの夜のニュース「きょうの出来事」の特集ディレクターや食の専門誌での連載執筆などで、日本とアジアの食の現場と飲食スタイルの最前線をフリージャーナリストとして取材する。

2024年からは恒健社の書籍編集部編集長兼出版コンテンツ事業部部長として、健康と食に関する書籍発刊とアイディアのコンテンツ化を推し進めている。食生活ジャーナリストの会会員、日本評価学会正会員。著書に「エイジアン・デザート」(3Aネットワーク社、1999年)、「本当に美味しい中国料理が食べたい」(NTT出版、2005年)等がある。


取材・編集:学生の窓口編集部
監修:「外食チェーンのうな丼チェック2025」実行委員長 中西純一 (恒健社:https://gokensha.com/archives/2399

【鰻のプロが食べ比べ】「外食チェーンのうな丼2025」3位は『キッチンオリジン』、2位は『ガスト』、1位は?

関連記事

【大学生ジャッジ】別の結果に…ガチ食べ比べ!「うな丼」学生ナンバー1は? 【外食チェーン「うな丼」ランキング2024】食べるべき「うな丼」は? 「2024年外食チェーンのうな丼」をジャッジ! 3位はすき家、2位はキッチンオリジン、1位は……

学生の窓口編集部

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも“学生にとっていいこと”を考える!」を合言葉に、
大学生が一歩踏み出すきっかけになるコンテンツを日々発信しています。
学生生活に役立つハウツーから、毎日がちょっと楽しくなるグルメやエンタメ情報まで幅広く紹介。
気になる方はぜひ 学窓(がくまど) をチェックしてみてください!

関連記事

「大学生活」カテゴリの別のテーマの記事を見る

おすすめの記事

編集部ピックアップ

学生の窓口会員になってきっかけを探そう!

  • 会員限定の
    コンテンツやイベント

  • 会員限定の
    セミナー開催

  • QUOカードPayが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

一歩を踏み出せば世界が変わる無料会員登録

この記事に関連するタグ

あなたのきっかけを探そう

気になる #キーワード をタッチ

テーマから探そう

あなたへのきっかけが詰まった、6つのトビラ

会員登録でマイナビ学生の窓口をもっと楽しく!

閉じる
マイナビ学生の窓口に会員登録(無料)すると、
お気に入り機能などを利用してもっと便利にご活用いただけます!
  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    学割でお買い物

  • 会員限定の
    セミナー開催