【留学奨学金の申請方法】必要書類や押さえておきたいポイントを解説!

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留学計画を始めると、必ず直面するのが費用の問題です。資金への不安を抱いた状態では、思い切った留学計画を描くことにためらいの気持ちが生まれてしまうこともあるかもしれません。その悩みを少しでも解消してくれるのが奨学金制度です。確認事項や必要書類、気を付けるべきことを押さえ、申請方法を知ることで、挑戦可能かどうか検討してみるのはいかがでしょうか。

留学奨学金の申請前にしておきたいこと

大学生でも奨学金を初めて申請する人は多く、何から始めればいいかわからないということもあるでしょう。非常に大切なのが、事前の準備。必要な情報や書類などをしっかりと揃え、万全な状態で審査へ挑みましょう。

1.留学奨学金に関する徹底的な情報収集

こちらの記事で紹介したように、大学生を対象とした留学奨学金制度はさまざま存在します。自身の留学計画やお金の事情に合うのはどんなタイプのプログラムなのか、実現できる可能性を見つけるためにも、幅広い情報を集めるようにしましょう。

手段としては、「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」などのサイトを確認したり、地方自治体や教育機関、留学エージェントからの資料請求、留学説明会への参加や、大学の留学センターや先輩への相談、などがあります。

大学への留学意思表示は“とにかく早め”が肝心!
「トビタテ!留学JAPAN新日本代表プログラム」や日本学生支援機構(JASSO)の奨学金プログラムでは、学生は作成した留学計画書を在籍大学等に提出し、在籍大学等が確認したうえで機構に申請を行います。大学との連携が必要となりますので、留学や奨学金の申請を決意したら、できるだけ早いタイミングで大学側へその意思を伝えておきましょう。大学では基本的に、留学センターや国際センターなどといった部署に担当者がいます。どの書類をいつまでに提出すればよいかも、早めに確認しておくとよいでしょう。

2. 応募要件と応募スケジュールをよく確認する

自分に合いそうな奨学金プログラムを見つけたら、次に応募資格や条件を細かく確認しましょう。おもな内容としては、対象となる学年、国籍や居住地、成績基準、語学能力、留学の目的や志望分野などが設定されており、なかには英語スキルを求められることもあります。定められた条件を満たしていなければ、せっかく申請しても奨学金は受けられません。

また、奨学金の募集期間は限定されており、多くの場合、進学年度の前年に申し込みを行う必要があります。特に、応募申請期限(締め切り)は必ず把握しておきましょう。スケジュールは奨学金プログラムによって異なりますので、入念にチェックしてください。

詳細はこちらをタップ!(出典:出典:トビタテ!留学JAPAN公式サイト)

例えば、トビタテ!留学JAPANの「新・日本代表プログラム」では、新大学1年生を対象とした日程と、それ以外を対象とした日程の、2種類の募集スケジュールがあります。応募申請開始時期や申請期限、選考の流れなどはそれぞれ異なりますので、注意しましょう。

これらの応募資格や条件、選考基準、応募や選考のスケジュールに関する情報は、奨学金を支援する団体などの公式サイトや資料の「募集要項」で確認することができます。募集要項には、そのほかにも多くの重要事項が記載されていますので、くまなく目を通し、熟読するようにしてください!

3. 必要書類を準備する

留学奨学金申請の手続きには、多くの必要書類が求められます。おもな提出書類には、

・申請書

・留学計画書

・志望理由書

・自己PR文

・成績証明書

・家庭の収入証明書(課税証明書)

・マイナンバー提出書

などがあります。そのほかにも、奨学金プログラムによっては、語学試験スコア、健康診断書、推薦状、エッセイ、パスポートのコピー、大学院の場合は研究計画書などが必要なこともあります。作成や手配に時間がかかるものが多いため、早めの準備が大切です。

提出書類の内容、作成する書類のフォーマット、提出方法、提出期限なども、「募集要項」に詳しく記載されています。親御さんや大学の担当者などと協力し、不備がないよう確認したら、必ず期限内に申請を済ませましょう。

4. 面接審査のための対策

奨学金申請では、提出した書類による書面審査を通過すると、多くの場合は面接審査があります。面接は書類では伝えきれない自分の意欲や魅力をアピールするチャンスです。応募先の奨学金プログラムの理念や目的を理解したうえで、なぜその奨学金が必要なのかを具体的に説明できるよう準備しましょう。志望理由や留学の目的、将来の目標、自己PRなども、自分なりの答えを簡潔に伝えられるよう、イメージトレーニングしておいてください。

トビタテ!留学JAPANの場合の応募の流れを確認

文部科学省および(独)日本学生機構が運営する「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」は、給付型奨学金が受けられる制度です。こちらを具体例として、プログラムへの応募や申請の流れを簡単に解説します。

1. まずは在籍大学へ相談する

「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」では、応募者である学生が作成したものを在籍する大学等を経由して申請します。応募する留学計画は、在籍大学等が教育上有益な学修活動として認める必要がありますので、まずは留学センターといった大学内の担当部署の担当者へ相談をしましょう。

2. 申請書類を作成する

トビタテ!留学JAPANの場合、申請書類である「留学計画書」が志望理由書の役割も担っています。こちらの記事でも紹介したとおり、計画書には「実践活動」を盛り込むことが必須条件ですので、注意しながら作成しましょう。


記入する内容は、応募者である自身の情報や在籍大学の情報を始め、

・応募コースと応募日程

・留学先の国や地域、都市名、受け入れ機関名

・具体的な留学期間

・留学計画の概要、実践活動

・学修の成果及びその測定方法

・期待できる学修、実践活動の成果の活用

・留学計画の実現可能性

などがあります。


申請時に必要な添付書類は、

・留学計画書(フォーム入力)

・アンバサダー活動及びエヴァンジェリスト活動(フォーム入力)

・自由記述書(PDF添付)

などがあり、それぞれ選択するコースによって異なります。詳しくはこちらの「募集要項」ページをよく読み、確認しましょう。

また、「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」の募集要項は、こちらの説明動画で詳しく紹介しています。

3. オンラインフォームで申請書類を入力・提出

応募申請は、奨学金運営管理システム「ガクシー」の専用応募フォームにて行いますので、事前にアカウント登録を済ませておきましょう。留学計画書などの応募フォームをすべて入力したら、添付書類をアップロードします。入力漏れやミスはないか、募集要項の内容を厳守した応募申請内容となっているかを第三者の目も借りてよく確認したら、在籍大学等へ応募申請を提出します。

「学内の提出締め切り日」も確認しておこう

申請は必ず、募集要項に記載された応募申請期限内に行います。在籍大学等が提出された応募申請を確認し、「差し戻」があると修正が必要となりますので、余裕を持って提出するようにしてください。

なお、「トビタテ!留学JAPAN新日本代表プログラム」が定めている申請期限よりも早めに学内の提出締め切り日を設けているところもあります。まずはいつまでに大学へ必要書類を提出すればよいか、情報収集の段階で必ず確認しておきましょう。

「家計基準」の判定書類について

給付型奨学金を申請する際の重要な要件の1つとして、「家計基準」があります。家計基準とは、世帯収入や生計状況を示すもので、奨学金の給付対象者は世帯収入が目安の水準以下であることが求められます。

家計基準を判定するために、トビタテ!留学JAPANの場合は、応募者の生計維持者(原則父母の両名、または代わって生計を維持している主たる人、応募者が大学院生の場合は本人)の「課税証明書」を、在籍する大学等へ提出する必要があることも覚えておきましょう(大学院生については本人の収入となります)。家計基準を超える場合でも応募は可能ですが、全体の1割程度の採用枠となります。

あくまで目安になりますが、機構のホームページで公開している以下のページで、家計基準を満たすかどうかの目安を自身で確認することも可能です。詳細は在籍大学等にご確認ください。

進学前(予約採用)の第二種奨学金の家計基準|JASSO

進学資金シミュレーター|JASSO

少しでも不安なことがあれば大学の担当者に相談を

留学奨学金の申請には聞き慣れないワードも多く登場し、書類作成時や募集要項には、わからない点も多いかと思います。そんなときはひとりで考え込まず、迷わずまわりの人に相談をしてみてください。特に申請時の要件やスケジュールは年度によっても変わりますので、申請時における細かな疑問は、大学の留学センターの担当者に質問することがおすすめです。

まとめ

難しく思える留学奨学金の申請方法も、ひとつひとつ順を追って準備していけば、確実に乗り切ることができます。 奨学金の給付には審査があるため、申請ができたからといって必ずしも受け取れるとは限りませんが、この過程は貴重な海外経験を積むための大きな一歩となるはずです。こちらの記事を参考にし、ぜひ奨学金のサポートを検討してみてください。

情報提供

トビタテ!留学JAPAN

文部科学省が展開する、日本の若者の海外留学への機運を醸成する官民協働の留学促進キャンペーン。意欲と能力ある全ての日本の大学生や高校生が、海外留学に自ら一歩を踏み出すためのサポートを行う。
https://tobitate-mext.jasso.go.jp

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