相手の心を動かす言葉は、どうやったら考えられる?『プレゼン思考』#Z世代pickブック
こんにちは! Z世代ブックピッカーの松宮しずくです。誰かの心を動かす言葉を選ぶのって、結構難しいですよね。
今回は広告業界のプロ・小西利行氏の著書『プレゼン思考』(かんき出版)の「アイデアは「人生」から考える 聞き手と世の中を動かす秘訣は「人生のそば」にある」より一部を抜粋してお届けします。
お母さんに、ネグリジェを買ってもらう方法
以前、広告学校で教えているときに「あなたのお母さんにネグリジェを買ってもらう方法を考える」という課題を出したことがありました。そのとき生徒から提出されたアイデアは、「その歳でもネグリジェが似合うよと伝える」とか「ネグリジェの素材と気持ちよさを伝える」といったものばかりでした。
でも、それでは高齢のお母さんは買いませんよね。やっぱりちょっと恥ずかしいですからね。
きっとアイデアを出した本人たちも、「これじゃ買わないな」と疑いながら出していたと思います。
そこで僕は言いました。「これで本当にあなたのお母さんはネグリジェを買うと思う?」と。みんな黙ってしまい、そして僕は話しました。
「実は絶対に買わせる方法がひとつあります。その方法とは『母ちゃん、俺、ネグリジェ屋になったよ』と伝えることです」。
ほとんどの生徒がキョトンとして、何人かの生徒が「え? そんなのダメでしょ」という顔をしました。もちろんこれは、自分の母親にしか効果がない言葉だし、広告のコピーとしては使いものになりません。でも課題は「自分のお母さん」がターゲットです。自分の母親に電話をかけて「ネグリジェの会社に入ったから買ってくれ」と言ったらきっと心は動くと思います。
この話から学んでほしいのは、そういう突飛なアイデアを思いつこう! ということではなく、まず「なんとかして心を動かしたい」と考えることが大切だということです。人を傷つけること以外なら、直談判でもなんでも、買ってくれる方法を見つければ良いのです。「たった一人でもいいから、絶対にその人の心だけは動かし、買ってもらう」という強い意志から、すべては始まるのです。
先ほども話したように、これからはSNSの時代。そして深く強い思いがある人をターゲットにする時代です。極論すれば、たった一人だけをターゲットにしても良いのです。本当に強い思いを持っている人の心が動くなら、そのアイデアはきっと多くの人へ広がり、多くの心を動かすことができます。
どんなに特殊な課題でも、ターゲットの人生を考え、なんとかその中にある「不満」と「ニーズ」を探し出す努力をしてください。そうすれば、誰もが考えつかなかった本質課題やアイデアに行き着けます。なぜなら、世の中のどんなことも人生と関係する接点があり、それを追求すれば人は動くからです。まさに人生のそばに、アイデアは生まれるのです。

Z世代ブックピッカーの書籍レビュー
ポイントが簡潔にまとめられていてプレゼン初心者の私にとっても、分かりやすかったです!想像しやすい具体例がたくさん用いられていて読みやすい一冊となっています。所々にあるかわいらしい絵もお気に入りです!
基礎から応用まで掲載されているのでこれからプレゼンをする方、これまでたくさんプレゼンを経験してきた方など…全ての人におすすめできる一冊です!
『プレゼン思考』
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著者:小西利行 発売:2021年6月23日 定価:1,815円 (税込み)
発行:かんき出版
詳細ページ:https://kanki-pub.co.jp/pub/book/9784761275488/



























