文系でもICT業界に就職できる?ジェンダー・ギャップ解消を考えるイベント『リケジョなんて言葉がなくなる日まで』をガクラボメンバーがレポート!
こんにちは! ガクラボメンバーのまつやまるなです。
皆さんは、女性が理系の仕事につくことについてどう思いますか? 近年では、大学の理系学部で女子枠が増えてきていますが、個人的にはまだまだ理系の女性は少ないように思います。
わたし自身も就職活動を始めてから将来のことを真剣に考えるようになり、ICT分野を含む理系のお仕事も考えましたが、理系科目に自信がないため、ハードルが高いように感じました。
そこで今回は、女性が自らの選択で仕事を選び、能力を発揮して活躍するためのヒントを知るために、2024年4月25日に東京の「青山学院アスタジオ(東京都渋谷区神宮前)」で行われた「『リケジョなんて言葉がなくなる日まで』~ICT分野におけるジェンダー・ギャップ解消にむけて~」に参加してきました。
「『リケジョなんて言葉がなくなる日まで』~ICT分野におけるジェンダー・ギャップ解消にむけて~」とは?
国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)が女の子や女性の情報通信技術(ICT)の分野における、研究やキャリアを検討し奨励する「国際ICTガールズ・デー」を記念して行われたイベントです。
・国際ICTガールズ・デーとは
国連が定める国際デーの一つで、若い女性の科学・技術・工学・数学(STEM)分野での就労を促進する取り組みです。 変革を渇望する声がかつてないほど高まることによって、女の子が視野を広げ意識を変えることを目指します。
現在ICT関連の企業で働いている方を招き、ジェンダー・ステレオタイプに捉われず女性が自由にキャリア選択をし、活躍するためのヒントを考えることを目的としています。
イベントの詳細はこちらをご覧ください。
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/72155
↑会場の様子。表参道の青山学院アスタジオ(東京都渋谷区神宮前)にて。
↑企業によるトークセッションの様子。
中央左は日本オラクル株式会社 明石真理恵氏、中央右はアドビ株式会社 山口絵美氏、右端は株式会社マイナビ 北村宏子
フォーラムの様子
今回のフォーラムは
第1部: ICTと女の子にまつわるトークセッション(プラン・ユースグループ)
第2部: 企業によるトークセッション
第3部: ICT体験プログラム (アドビ株式会社)
という3つのパートから構成されています。
最初のオープニングトークではタレントの丸山礼氏が登壇。自身の経験を語ってくれました。
↑自らの体験を語る丸山礼氏
学生時代に生徒会長になったきっかけは先生から「やってみたら?」と勧められたことだと語っていた丸山氏。
学生時代はやってみたいことが多数あり、好奇心が強かったという彼女は、人が挑戦するためには、自分の意志だけでなく、周りからの後押しも大切だと語っていました。
わたしも、お話を聞き、そういう繋がりが人の可能性を広げるのだと感じましたし、ジェンダーに関係なくやりたいことに挑戦することを考えるきっかけになりました。
続く第一部では、
・国際ICTガールズ・デーについて
・世界におけるプランの取り組み
・日本の現状/ICT先進国と日本の差(女の子に立ちはだかるジェンダー・ステレオタイプ)
についてのトークセッションが行われました。
ジェンダー・ステレオタイプに関する意識調査では「4人に1人が進学や就職などの進路決定に影響している」と回答。
わたし自身も「女性だから将来的にキャリアを諦めなければならなくなるかもしれない」という不安がありますが、4人に1人というのはかなり多いと感じました。
また第二部では
・企業担当者が語る、就活に役立つIT・教育・キャリアに役立つICTの重要性とICT関連の仕事の中身
・文系出身でもデジタル関連の業務で活躍、女性の活躍推進について
・学生向けに様々な企業を知るためのイベントを行う、メディア担当者から見た企業が求める人材とは
についてのトークセッションが行われました。
明石氏の会社では、性別に関係なく実力が重視されるからこそのプレッシャーを感じると語っていたのが非常に印象的でした。また、会議では女性ならではのコメントを残すことが求められるように感じるため、自分のこととして意見することを意識しているそう。こういうお話からも、女性が社会に参画することの重要性を感じました。
山口氏は文系でもICT企業で活躍できると話されていました。IT企業というとエンジニア職のイメージが強いですが、文系でも営業の場合は、顧客に商品の使い方を分かりやすく説明する、ワークショップやキャンペーンも企画するとのこと。
お話を聞いて、エンジニア職だけでなく、文系の人が活躍できるということを知ることができました。
わたし自身、就職活動でやりたいことがあってもそれを伝える難しさを痛感してきました。この日はマイナビ学生の窓口・マイナビティーンズの北村副編集長も登壇し、自分がやってみたいと思ったら勇気を出して飛び込んでみること、日頃から自分の考えを言葉にして人に伝えることが大切だと話していました。
この話を聞いて「自分の意見を日頃から言葉にすることで、周りからの理解も得られるだけでなく、挑戦する機会を得られる」のだと感じました。
第三部はアドビ株式会社によるICT体験プログラムが行われました。
↑アドビ株式会社山口絵美氏によるICT体験プログラム
機械操作が苦手な人でも簡単に画像が作成できるAdobe Expressを体験させていただきました。このようなサービスを通じて、女性が理系分野に興味を持てるようなきっかけが生まれたらいいなと思いました。
体験を振り返って
今回は「『リケジョなんて言葉がなくなる日まで』~ICT分野におけるジェンダー・ギャップ解消にむけて~」に参加させて頂きました。
このイベントに参加して、女性が理系分野に限らずやりたいことに挑戦するためには何をするべきかを考えるきっかけになりました。
この記事を読んでくださった皆さんにとっても、キャリアや生き方について改めて考えるきっかけになれば嬉しいです。
取材・文/まつやまるな(学窓ラボメンバー)
編集/学生の窓口編集部